日本全国の”高尾山”のなかでも、屈指の絶景を堪能|ランドネ100楽山(和歌山県田辺市)
ランドネ 編集部
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南紀白浜空港から車でおよそ30分。紀伊半島の南部、熊野古道への玄関口に位置する和歌山県田辺市は、山とまちを歩く旅を〝楽しむ〞拠点として、とっておきの場所です。
日本全国の”高尾山”のなかでも、屈指の絶景を堪能
山をつなぐ
田辺のまちをぐるりと囲むように連なる低山。自分の足で一歩ずつ歩き、その頂上に立つと、眼下に広がるまちも海も、蛇行しながら流れる川も、田辺の風景らしいミカン畑も眺めることができ、すべてがつながる瞬間に。
田辺の低山①紀州・高尾山/標高606m
アドバイス:JR 紀伊田辺駅から奇絶峡まで路線バスで約16分。駐車場もあり。9月上旬から11月下旬までは入山規制があるため、上秋津愛郷会への確認が必要。
二日目は、高尾山。全国に同名の山がたくさん存在するけれど、展望のよさなら田辺の高尾山(標高606m)が筆頭だ。この山名由来は「高い尾根」からきていることが多く、ふもとの集落から見ると天を仰ぐほど高く感じられる山だということ。それだけに眺めは期待できる。
高尾山は山頂よりも「スカイパーク」が絶景で、ここから見える風景のなかに市街地も海岸線もまるごと収まる。昨日この山を眺めた田辺大橋もすぐに発見できた。
まちから海、海から山、そして山から海へと、風景だけじゃなく思いまでつながっていく感覚。田辺に対するぼくの解像度が、ぐっと高まった瞬間だ。
絶景は、もう一カ所。岩場に腰かけて休憩できる「東展望台」もはずせない。こちらはむき出しの白い岩が風化し、まるで山の上にビーチが出現したかのよう。白い
砂浜に押し寄せる青い波のごとく、紀伊半島の緑深い低山の山並みがうねるように続く。
3人で岩に腰かけて行動食を分け合っているとき、地元の登山者がやってきた。どこかで見た顔だと声をかけると、二年前に「ひき岩群」であいさつを交わした方だ
った。その節はどうもと、最近の山談義に花が咲く。こういう出会いにつながるから、おなじ土地に何度も通う旅が楽しくなるのだ。田辺は海と山とまちが近いけれど、人との距離は、もっと近い。
田辺の〝キホン〞を再確認した充実の二日間も、これにて終了。次回はプライベートで熊野古道を歩きに訪れる予定だ。それも年内、あと3回。ということで、またね、田辺。
田辺の低山②ひき岩群/標高127m
アドバイス:南紀田辺ICからふるさと自然公園センターまで車で約10 分。駐車場あり。岩場や高所を進む箇所もあるためトレッキングシューズの準備を。
市街地からほど近い、岩の殿堂。ケスタと呼ばれる、ゆるくせりあがった岩の地形が特徴で、その突き出したようすが「ひきがえる」にそっくりことが由来。雨のしみこむ柔らかい岩質は谷に水をもたらし、多様な植生を育む。田辺で暮らした博物学者・南方熊楠が足を運んだことでも有名。標高120m程度の低山とは思えない絶
景には地元支持者も多い。大内さんもおすすめのスーパー低山だ。
田辺の低山③熊野古道・潮見峠越/標高540m
アドバイス:JR 紀伊田辺駅から下三栖まで路線バスで約25分。滝尻バス停からJR紀伊田辺駅まで約45分。バスの本数が少ないため時刻表の確認を。
熊野古道・中辺路のスタート地点としてポピュラーな滝尻王子。田辺市街地からは富田川沿いの国道311号を歩くことになるため、多くのハイカーが紀伊田辺駅からバスを利用して向かう。その滝尻王子まで歩くなら、市街地から長尾坂を経て滝尻王子まで近道できる潮見峠越が楽しい。水呑峠の「ひるね茶屋」は田辺湾まで見通せる絶景スポットで休憩に最適。紅葉シーズンは黄色の銀杏がお見事!
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ランドネ 編集部
自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
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