あると便利な脇役アイテム「カラビナ」|低山小道具研究家・森 勝さんの「とことん小道具研究」
ランドネ 編集部
- 2023年11月29日
ライターやライト、小型ナイフ、ホイッスルなどなど、あると何かと役立つ山の小道具について、低山小道具研究家の森 勝さんが熱弁します! 今回はあると便利な脇役アイテム、カラビナをご紹介。
行動中、下山後にも活躍必至の名バイプレーヤー
景色のよい橋の上や切り立った岩場で写真撮影するときに、スマホを落とさないかと心配になりませんか? 野外では風で帽子を飛ばされたり、登りで水筒を落したり、使いたいのに財布やライターなどが見つからなかったりと、荷物管理がむずかしい。そんなときに荷物を所定の位置に固定できるのがカラビナ。最近はアイデアあふれるカラビナが発売されています。
まずは自動巻き取りリール内蔵タイプ(1)です。最長65cmまで伸ばすことができますが、とてもコンパクトなモデル。強力磁石内蔵でスマホなど重さのある物でも固定できるのが特徴。私は財布に取り付けています。
昔懐かしいコイル式(2)は伸ばすと1m。構造がシンプルで取り回しがしやすいためトレッキングポール、水筒、スマホに取り付けています。意外と丈夫で邪魔にならず、さすが定番という感じ。
あると重宝するのがS字フック式のカラビナ(3)。濡れた地面にバックパックを置きたくないときなどにテーブルに引っかけて使用できます。普段使いのバッグに取り付けておくのもおすすめです。
クライミング用カラビナも緊急時に重要なアイテム。同行者がいるときにはオートロック式のオーバル型(4)を持って行きます。少し重いですが、上下がなくセッティングミスを減らせる点が気入っています。
念のために持って行くのは、クライミング対応としては軽い23gのカラビナ(5)。アクセサリーカラビナ感覚で使用できますが、本格派です。
最近増えている多機能タイプ(6)は、ライターの着火装置フリント、糸切りカッター、栓抜き、マイナスドライバーなどの機能が詰まっています。私はキャンプ用のガス関連アイテムを入れたケースに取り付けています。
カメラ用品で有名なピークデザインからリリースされているモデル(7)は、小物に丸いアンカーを取り付けてホールドするパーツのセット。デザインがよく、しかもカメラ用なので強度も充分。さまざまなものに取り付けて使用しています。
最後に優秀なアクセサリーカラビナ(8)を紹介。こちらはふたつゲートが特徴で脱着する側と固定する側で分けて使うことができます。マイクロサイズのカラビナから特大サイズ、樹脂・アルミ・ステンレスなど素材違いやロックの有無などさまざまなタイプが選べます。いちばん小さなサイズとピークデザインのアンカーは相性がよく、ふたつを組み合わせて使用しています。
登山中に落としてしまいがちな物や探し回ることの多い小物などに取り付けるだけの脇役アイテムですが、心配事が減り、登山に集中することができるようになりますよ。
教えてくれたのは……
低山小道具研究家
森 勝さん
高尾山や奥多摩など関東の低山をおもなフィールドに、アウトドアアイテムの研究を重ねるアウトドアライター
http://morikatu.seesaa.net
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PROFILE
ランドネ 編集部
自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
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