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【尾瀬沼エリア】大江湿原から尾瀬沼周遊ハイク|尾瀬ガイドが解説

福島県側の玄関口・沼山峠から、1時間ほどでたどり着く 大江湿原とその先に広がる尾瀬沼で、ひと味違う尾瀬ハイクを!

ぜいたくな山の楽しみ方が叶う場所

尾瀬国立公園を代表するエリアのひとつ尾瀬沼。東北以北最高峰の燧ヶ岳がそびえる尾瀬沼の標高は約1665m。にぎやかな雰囲気の尾瀬ヶ原とは対象的に、「静けさ」を感じられるところもこのエリアの魅力だ。

「尾瀬ヶ原側の登山口・鳩待峠から山ノ鼻までの距離とおなじ約3・3㎞のあいだに、山と湿原、そして尾瀬沼もある。尾瀬沼は燧ヶ岳の噴火によってできた堰止湖です。ここは、燧ヶ岳の恩恵を目で見て、感じることのできる場所でもあります」と平野崇之さん。

大江湿原の木道を歩き、尾瀬沼の湖畔をぐるりと周遊するなかで、「ここでは風が見える」と教えてもらう。風を受けた湿原は植物を揺らし、水面は波を立てる。五感を使いながら、ただ歩くことを楽しめる。崇之さん曰く、「なんかいい」をたくさん味わえるのが〝尾瀬沼らしさ〞だという。

「尾瀬沼を周遊せずに、湖畔でぼーっと景色を眺めたり、お気に入りの花を探しながら湿原をのんびりと歩いたり。時間の許す限り、好きなところを好きなだけ歩いてもいい。都会では時間に追われることばかりなので、ここでは時間をムダに使ってみてください。それができるのはコンパクトな尾瀬沼エリアだからこそ。とてもぜいたくな山の楽しみ方だと思います」

POINT1:雪深さを教えるオオシラビソの木

高い位置に「冬道」という看板を発見。これは積雪のある厳冬期に山小屋の雪下ろしなどで入山する際の目印に

沼山峠でバスを降り、歩き始めるとすぐに広がるのは、澄んだ空気に包まれるオオシラビソ(針葉樹)の森。ある高さよりも低い位置にある枝が下を向いているのは、冬のあいだ雪に埋もれていた証。春になり解け出す雪に引っ張られ曲がるという。例年4~5mほどの積雪あり。

POINT2:登山口から片道40分でたどり着ける大江湿原

「大江湿原は山と湿原との距離が近く、広葉樹と針葉樹が交差するコントラストが美しい」と崇之さん。尾瀬沼に向かって延びる木道はまっすぐではなく、カーブしているところも魅力だという。「湿原の光の当たり方が場所によって違うので、立ち止まってふり返ってみて」

POINT3:蛇行しながら流れる大江川

大江湿原に池塘はなく、一本の川が流れ尾瀬沼に注いでいる。そのようすが「日本の原風景」であると崇之さん。尾瀬沼を回遊して育ったイワナやマスが上流に上がってくる姿が見られることもある。

POINT4:燧ヶ岳を真近で眺める

尾瀬沼周辺には燧ヶ岳の美しい山容をさまざまな角度から眺められるポイントが多数。尾瀬沼の西側に位置する沼尻は燧ヶ岳との距離がもっとも近くなり、山頂までを最短ルートでつなぐナデッ窪もあり。

POINT5:池塘に浮かぶ浮島から学ぶ

沼尻にある湿原・沼尻平は、尾瀬沼周辺で唯一池塘の見られる場所。泥炭の積み重なった池塘の底がはがれると、それがやがて「浮島」となり、新たな植物が棲む土台となる。池塘の縁が切り離されてできる浮島もあり。

POINT6:尾瀬沼に映る逆さ燧

風のない穏やかな気候の日には、湖面に燧ヶ岳が映り込む「逆さ燧」が見られる。逆さ燧スポットは、長蔵小屋裏の展望デッキや、三平下からすぐの小さな湿原にある展望デッキなど。沼から見ていちばん高く見える右側のピークは、標高2,346m(二番目)の俎板嵓(まないたぐら)。

コース

御池から沼山峠までのバスは30~40分間隔で運行。沼山峠発の最終便は17時。湖畔のすぐそばを進む沼尻~三平下までの南岸は雪が残りやすく、登山道は滑りやすいので注意を

計5時間15分

沼山峠→25分→沼山峠展望台→20分→大江湿原→50分→長英新道分岐→45分→沼尻休憩所→1時間15分→三平平→25分→尾瀬沼ビジターセンター→1時間15分→沼山峠

案内してくれたのは

平野崇之さん
檜枝岐村在住、尾瀬ガイド歴18年。バックカントリーツアーなどを行なう「楽-RAKU-」を運営。妻の祖母がそば打ち名人であり、村内にある「裁ちそばかどや」も営む

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PROFILE

Mountain Trip OZE

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2007年に日光国立公園から分割し、国立公園に指定された尾瀬国立公園。本州最大の高層湿原「尾瀬ヶ原」や標高1,650mにある「尾瀬沼」、日本百名山にも選定される「至仏山(しぶつさん)」「燧ヶ岳(ひうちがたけ)」「会津駒ケ岳」など、何度も訪れたくなる見どころにあふれる場所をご紹介します。

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