アウトドアでは定番の必需品「モバイルバッテリー」｜低山小道具研究家・森勝さんの「とことん小道具研究」

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ランドネ編集部

2024年02月29日

ライターやライト、小型ナイフ、ホイッスルなどなど、あると何かと役立つ山の小道具について、低山小道具研究家の森勝さんが熱弁します！今回は、日常生活でもアウトドアシーンでも欠かせない、モバイルバッテリーをご紹介。

いまのところ、モバイルバッテリーはブランド認知度が高いほどよい

日常生活はもちろん登山やキャンプでも必需品となっているのがモバイルバッテリー。多種多様な製品が発売されています。今回はいくつもの失敗を経て、たどり着いたモバイルバッテリーを紹介します。

バッテリーは「重さ＝電池容量」になってしまうことはどうしようもなく、小さくて軽いタイプは表示どおりに機能しないものも多い。電子機器の使用が多いときはそれなりの重さを選ぶ必要があります。ソーラーパネル付きも購入したことがありますが、小さなパネルではほとんど充電できずに、しかも炎天下にモバイルバッテリーを置くことに躊躇してしまいます。実際にメーカーに問い合わせると、夏には向いていないとのこと。アウトドアで使用することを考えると防水タイプがほしいですが、特殊なバッテリー扱いになってしまい高価。現在は防水ケースに入れて対応しています。

1）トントーアのモバイルバッテリー5000mAh。2）アンカーのパワーコアエッセンシャル20000。3）オイテンのアップルウォッチも充電できるバッテリー。4）明誠のケーブル内蔵バッテリー。5）3in1 充電ケーブル。6）アンカーのパワーコア10000 PD。7）アンカーのナノII 45。8）アウトドアリサーチの防水スマートフォンケース。

（1）は95gで、軽登山や外出時にカメラの予備バッテリーやちょっとした充電用など、念のために持っていくもの。安心と信頼できるのが、やっぱりアンカー社の製品。（2）は20000mAなのでキャンプや出張時に使用。これさえあれば電源に困りませんが、342g もあり、やっぱり重い。非接触充電規格「Qi（チー）」やアップルウォッチの充電などに対応している（3）は、休憩時に重ねるだけで充電でき、便利です。

ケーブルを忘れて困ったときに購入したのがケーブル内蔵式（4）。最近は差し込み口がUSB-Cで統一されているので利便性がさらによくなりました。それでも、まだまだライトニングやマイクロUSBなどを採用した電子機器も多い。そんなときに活躍するのが３in１ケーブル（5）。USB-AとUSB-Cに切り替えられ、ケーブル問題は解消できます。とはいえUSB-Cで統一したいところ。

▲ポイントはスマホ用防水ケースに入れているところ。大雨時や沢登りに行くときスマートフォンの防水ケースを探さなくていい

最後に私がいちばんよく登山で使用しているバッテリーセットを紹介。バッテリーはアンカー社の10000mAで、195g（6）。登山では電子機器の使用を抑えているので、２泊くらいなら容量的に充分。重さも許容範囲。途中で充電できるときは、コンパクトながら45W出力の出せるACアダプターコンセント（7）を使用しています。できるだけコンパクトにしたいので、短いケーブルを２本。これらをスマートフォン防水ケース（8）に入れています。普段はバッテリーを防水対策し、スマートフォンを濡らしたくないときは入れ替えています。

さまざまなバッテリーを使ってきましたが、結局名のあるメーカーが安心して使用できて、バッテリー単機能製品に戻ってきました。ケースはスマホ用の防水ケースに落ち着いていますが、バッテリーが使いやすい防水ケースを探し中です。