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電動アシスト自転車で筑波山を目指す。ふもとの町がもっと楽しくなる山旅のはじまり!

電車、バスなどを利用して登山口までアクセスし、山とふもとの町を歩く“いつもの山旅”に、ほんの少しスパイスを加えるとしたら、スポーツタイプの電動アシスト自転車(eバイク)をプラスしてみるのはどうだろう。ふもとの町での行動範囲がぐっと広がり、いつもは素通りしていた道を自分の足で“漕ぐ”ことで、町の空気をより一層、色濃く感じることができるはずです。

快適な旅に欠かせない道具の確認から

今回そんな電動アシスト自転車でめぐる、アクティブで、ちょっとディープな茨城県つくばエリアでの山旅に出かけたのは、ダンサーで山好きの入手杏奈さん。初めての場所、初めての電動アシスト自転車ということもあり、このエリアでサイクリングガイドとして活動する伊藤歩さんに、案内をお願いすることにした。笑顔がトレードマークの伊藤さん。関東鉄道下妻駅で待ち合わせをした杏奈さんを、文字通りの笑顔で迎えてくれた。

伊藤さんの用意してくれた自転車は、ヤマハ発動機の電動アシスト自転車「CROSSCORE RC(クロスコア アールシー)」と「WABASH RT(ワバッシュ アールティー)」。舗装路を中心とした走行に適した「CROSSCORE RC」が杏奈さん。舗装路はもちろん、砂利道や山道も快適に走行できる「WABASH RT」が伊藤さんの旅の相棒に。

走り出す前に、自転車装備のチェックを

自転車旅を楽しむ前に、必ず確認すべきことがいくつかある。まずはサドルの高さ。「自転車に乗り慣れていない方の場合、足の裏がベタっと着くか、乗っていて怖くないかが基準になります。ペダルを漕ぐときにヒザがつっぱらずに、曲げている状態が続くくらいの高さだと、脚への負担も少なく快適です」(伊藤さん)

ヘルメットの着用も必須。より安全・快適に着用するためのポイントは、前後正しい向きを確認してかぶったら、アジャスターを締めて、前後左右に頭を振った際にもしっかりと固定されている状態に。おでこを見せすぎず、眉毛の少し上くらいがベスト。

その後、アゴ紐のストラップを苦しくない程度に締めればOK。頭が痛くなったり、ストレスを感じたりしない正しいかぶり方を覚えておこう。

杏奈さんの乗る「CROSSCORE RC」の場合、ハンドルに搭載された「ディスプレイAD」で、ドライブユニットのバッテリー残量が十分にあるかのチェックも忘れずに。そのほかこのディスプレイには、アシストモードの切り替えや、速度表示、アシスト走行可能距離などが表示される。

これで出発の準備は完了。ウエアは普段着用している山歩き用で問題なし。パンツは、ストレッチ性のある細身タイプが、ペダルを漕ぐときの邪魔にならず安心。シューズは、トレラン用や柔らかめのローカットシューズがベスト。風よけ用のアウターシェルのほか、グローブ、サングラス、ネックゲイターなどは、あると便利なアイテム。

下妻駅から筑波山へ、電動アシスト自転車でふもとを進む

下妻駅を出発して筑波山の登山口にたどり着くまでのあいだには、いくつかの筑波山ビューポイントが点在している。ひとつめは、小貝川ふれあい公園。「ここは10月中旬頃、コスモス畑越しの筑波山がキレイに見える場所です。今回はちょっと終わっちゃいましたね」そう、苦笑いする伊藤さん。朝から曇り空だったこの日、ここでようやく雲が切れ、姿を見せてくれた筑波山。「充分キレイですよ」と答える、杏奈さんのペダルを漕ぐ足も順調なようす。

ほかにも、風に揺れる稲穂のそばを走ると、このあたりは全国有数の新米の出荷が早い地域で、いまは二番穂が出てくる頃だという話を、伊藤さんは教えてくれる。

途中、きれいに整備されたサイクリングロードに合流。ここは「つくば霞ヶ浦りんりんロード」と呼ばれ、1987年まで土浦から岩瀬をつないでいた旧筑波鉄道の廃線敷と、霞ケ浦を周回する湖岸道路を合わせる全長約180kmの道。旧駅舎を利用した休憩所もあり、その面影を感じながらサイクリングを楽しむことができる。

りんりんロード沿いに設けられた、筑波山のフォトスポットで記念撮影! ここから先は、山裾を少しずつ上る坂道へ。目指すのは、山の中腹に見える赤い鳥居。

電動アシストのチカラを感じる山麓の上り坂へ

「ここから坂が急になってきますよ。電動アシスト自転車に乗るのが初めての人は、右手側のギアをまずは中間の5を目安にセットして、ペダルを漕ぎながら、自分が心地よく進めるギアを探してみてください。電動アシスト自転車は、さらにそのときの漕ぐ力をサポートしてくれます」(伊藤さん)

進むほどに、勾配がきつくなっていく道にも関わらず、杏奈さんはスイスイとペダルを漕いでいく。「すごい! こんなにラクに進めるなんて」(杏奈さん)

気が付けばさっきまで走っていた田んぼ道は、もう、あんなにも下に見える。標高305mの筑波山ケーブルカー乗り場は、すぐ目の前に。

eバイクからケーブルカー、そして山頂へ

筑波山神社の鳥居のすぐ横にある駐輪場に自転車を停め、ここからは杏奈さんがお得意の山歩き。久しぶりの“歩き”に杏奈さんは、「ペダルを漕いだあとの脚の疲れもあまり感じなくて、山歩きの体力がキープできるのもうれしいですね」。

電動アシスト自転車での旅が半分、山歩きの旅が半分。どちらか一方だけで疲れ果ててしまっては、本末転倒。旅の後半の体力も十分に確保するため、山歩きも今回はケーブルカーに乗車することに。

筑波山神社の本堂に手を合わせ、まずはごあいさつ。そのまま、ケーブルカーの宮脇駅を目指していく。約8分間で山頂駅に到着し、標高約800mの御幸ヶ原に到着。ここから男体山の山頂までは約300m、女体山の山頂までは600m。時間によって、両方のピークをふんでもよし、どちらかだけを目指すもよし、御幸ヶ原でのんびりすごすもよし。

ふたりは記念撮影のあと、すぐとなりにあるコーヒースタンド「877Stand」へと吸い込まれていく――。

絶景を望む席で、お疲れさまの一杯

元々山頂に立っていた建物を改装し、2023年10月にオープンしたお店では、エスプレッソで作る「ロングブラック」、コーヒーとミルクを合わせた「フラットホワイト」などのほか、モカやキャラメルラテ、米粉の手作りワッフルなどがいただける。フラットホワイト(700円)を注文したふたりは、ふもとの町が見下ろせる席で、“ここまで”お疲れさまの乾杯を。

また、筑波山に来たらぜひ買いたい、オリジナルの手ぬぐいやトートバッグ、キーホルダー、ステッカーなども並んでいる。杏奈さんは、3つの角度から見た筑波山をモチーフにした「筑波山手ぬぐい 三方よし(1,500円)」をお土産に。ほかにも、下山後のお風呂のおともにしたい「八七七温泉タオル(800)」も心掴まれるデザイン。

877Stand
茨城県つくば市筑波1(御幸ヶ原)
営業時間:平日 10:00頃〜15:30頃、休日 10:00頃〜16:00頃
定休日:なし(雨天・荒天時は休業の場合あり)
https://base877.shop/pages/877stand
※季節により変動あり

下山後はランチとサイクルトレインを目指して

山の上での時間を満喫したふたりはケーブルカーで下山し、再び、つくば霞ヶ浦りんりんロードを走って次の目的地へ。すぐそばには、さっきまですごしていた筑波山の姿があり、その余韻を楽しむ時間がペダルを漕ぎながらも続いていた。山とふもとの暮しはつながっている。そんなことも、自分の足で進むからこそ感じられること。走りやすい道、走りたくなる景色が、ぐんぐんと背中を押してくれる。

心落ち着く古民家でお待ちかねのランチタイム

杏奈さんがぜひ立ち寄りたいと選んだのは、およそ180年前に建てられた古民家を改装し、2023年にオープンしたOMIカフェ。国登録有形文化財にも指定されている建物の入口をくぐると、広々とした土間が続き、その場所がカフェスペースになっている。

「テーブルは、南三陸産の一本のスギから作ったもの。提供する水は、酒蔵で作る日本酒の仕込み水で、これはアイスコーヒーにも使用しています」と、代表の藤村俊文さんが教えてくれる。

注文したのは、豚肉のハニーマスタードソース焼きと、奈良漬け入りのカボチャサラダなどがプレートになった気まぐれ御膳(1,680円)。季節によって食材が変わる、こだわりのランチメニュー。旅の疲れがほっと癒される、優しくてお腹が満たしてくれるおいしさだ。

OMIカフェ
茨城県筑西市村田1624
営業時間:11:30~16:00(15:30L.O.)
定休日:第1,3火、水曜、第2日曜
https://raifuku.co.jp/omicafe

旅の締めくくりは、初めてのサイクルトレイン

関東鉄道大田郷駅に到着したふたりは、サイクルトレインに乗車して、スタート地点の下妻駅へと向かう。

サイクルトレインとは、自転車を折り畳んだり、タイヤを外したりしなくても乗車、持ち込みができるサービスのこと。関東鉄道では、大田郷から水海道までがその区間になる。利用可能な台数は、電車1本につき2台まで。予約はなしでOK。サイクルトレインとの利用時間は、9時30分~14時30分までのため、旅の行程に取り入れるなら、乗車時間をベースにプランを考えるのがおすすめ。

乗り込むときは、専用スペース(持ち込み優先区域)のある先頭車両に乗車。自転車ごと電車に乗るなんて、都会では味わえない体験だ。その特別感に、旅の充実度もさらに増していく。車内での自転車は、専用のベルトでしっかりと手すりに固定。有人駅から乗車する場合は、そのベルトを貸し出してくれるのもうれしいサービスもある。

サイクルトレインに関する問い合わせ:関東鉄道 水海道駅 TEL.0297-22-0453
https://www.kantetsu.co.jp/train/cycletrain

あっというまで充実した一日。ともにすごした相棒と、窓の外から見える景色を眺めながら、旅の思い出をふり返る時間がすぎていく。

「eバイクは、体力と筋力差を埋めてくれるアイテム。進みたい道をあきらめなくてよくなるし、より一層、自転車での旅を楽しんでもらえると思います。休日は山歩きを楽しみたいと思う女性にも、eバイクと山旅をセットで体験してもらいですね」(伊藤さん)

漕ぐほどに、旅の楽しみと選択肢を広げてくれる、電動アシスト自転車(eバイク)。新しい旅のアイテムを選んで、新しい世界への一歩を進んでみませんか?

▼杏奈さんの乗った「CROSSCORE RC」の詳細はこちら▼

製品詳細

▼伊藤さんの乗った「WABASH RT」の詳細はこちら▼

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自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。

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