大山隠岐国立公園で満喫する、心に鮮明に残る“感動体験”とは|日本の国立公園を 知る、歩く。【#10】
ランドネ 編集部
- 2025年01月16日
雄大で美しい大山隠岐国立公園
山好きであればだれもが聞いたことのある、中国地方最高峰の「大山」をはじめとした、雄大で美しい自然をもつ大山隠岐国立公園。大山に広がる西日本最大級のブナ林や、ダイナミックな海岸景観をもつ隠岐諸島、出雲大社の鎮座する島根半島など、一年をとおして多くの観光客を惹きつけている。
大山や三徳山、三瓶山など、初心者から中級者まで幅広く楽しめる山が点在しているため、登山者からも人気のあるエリアと言えるだろう。
大山隠岐国立公園は、大山から蒜山および三徳山にかけての山岳地帯と、三瓶山、島根半島の海岸部、隠岐諸島の4エリアから成り立っており、地域ごとに伝統的な文化や歴史が数多く残っている。
大山は歴史上で最古の神山としても知られており、蒜山や三瓶山では草原に火を入れることで新たな草を芽吹かせる「山焼き・火入れ」が現在も行なわれている。
島根半島では出雲大社の神在月に関連する神事以外にも、青柴垣神事や諸手船神事などの「国譲り神話」に基づいた祭りが執り行なわれる。後鳥羽上皇や後醍醐天皇などが配流となったことで有名な隠岐諸島では、牛突きや隠岐古典相撲といった、特異な祭事も継承されている。
また、近年では長期滞在を目的にしたコンテンツの提案も行なっており、大山の登山ルートの途中にある元谷へ、ナイトトレッキングをするツアーを開始。山岳ガイドが同行することで安心安全に楽しめることから、とくに女性からの人気が高いという。
ほかにも、朝日が昇る前に観光リフトで三瓶山頂のテラスへ向かい、ゆったりと地場産食材を使用した朝食を楽しめるプランも。
豊かな自然のなかで、たくさんの貴重な体験ができる大山隠岐国立公園だが、「観光地」として楽しんでもらうだけでなく「国立公園」に滞在する価値や感動を味わってもらうために、今日もたくさんの魅力を発信し続けている。
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ランドネ 編集部
自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
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