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【青森県八戸市|種差海岸】三陸の美しい海を見にいく/音と緑と街との関係 from ototabito #3-3

ランドネ本誌で連載を続けるミュージシャンのKeishi Tanakaさん。2024年6月から、連載のシーズン3として「音と緑と街との関係」をスタート。本誌ではKeishiさん本人とその街との関係について読むことができます。そして、こちらのWEB版ではさらにおすすめのスポットを3回に分けて紹介してもらいます。

Keishi Tanakaさんの連載が掲載されている最新号は、こちら!
>>>『ランドネNo.138 2月号』

三陸の美しい海を見にいく

本誌にも書いたが、八戸といえば「フェリーに乗るための町」というのが20年ほど前の最初の印象。それだけではないはずだと、ここ5年ほどは毎年のように通い、観光客も多く訪れる「八食センター」や「みろく横丁」の周辺のこともわかってきた。そして、今回はもう一度海に目を向けてみる。

フェリーに乗るためではなく、ただ海を見るためだけに海岸沿いへ向かった。

▲目的地の種差海岸。

「赤毛のアン」という洋食屋で、少し早めのランチを食べてから再び車を走らせる。八戸の仲間と近況報告や少し先のことを話していると、すぐに「着きましたよ」という声が聞こえた。おそらく30分ほどのドライブだったと思う。「街中以外のおすすめスポットに連れて行ってほしい」というリクエストの答えは海だった。

曇り空ではあったが、とても穏やかな海が目の前に広がる。東日本大震災からもうすぐ14年。失われた命や、その間の苦労を想像するだけで胸が苦しくなるが、やっぱりこの景色は八戸の人にとって「連れてきたい場所」なんだなと思ってうれしくもなった。

▲隣接するカフェ。

道を挟んだところにちょっとした資料館とカフェが併設されている。珈琲を飲みながら窓から見える海を眺める。そして次の八戸公演のことも少しだけ話した。3月29日に八戸で弾き語りライブをする。大好きな3人と一緒に、またこの街に来る予定があることがうれしかった。どんな日にしようか、主催者からのアイデアを聞いて、自分なりに解釈する。きっと良い日になるだろう。

▲少しだけ見えた青空。

ツアー先で、地元の人のおすすめの場所に行き、世間話のような会話をすることで、またこの街に来る理由が見つかる。そうやってこれまでもやってきた。

ここにきて良かったなと思いながら、再び窓の外に目をやると、さっきまで空全体を覆っていた厚い雲の間から少しだけ晴れ間が見えているではないか。急いで外に飛び出し、海の方へ歩いていく。砂浜ではなく、公園からそのまま海につながるような景色に吸い込まれるように。

ここで改めて、この場所に僕を連れてきたかった意味がわかった気がした。

種差海岸
https://tanesashi.info/

ototabito(オトタビト)

音楽をきっかけとした、自然と街、そこで暮す人たちと出会うアウトドア旅を提案。アーティストが、自身の音楽とつながりのある街と思い出の場所を紹介します。https://funq.jp/randonnee/ototabito

Keishi Tanaka

1982年11月3日 北海道生まれ。ミュージシャン。バンド編成と弾き語りでライブ活動を続ける。1月29日にニューアルバム「Like A Diary」をリリースし、バンドセットでのツアーは残すところ3月28日の東京公演のみ。その後、弾き語りでの全国ツアーがスタートする。https://keishitanaka.com/

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PROFILE

Keishi Tanaka

ランドネ / ミュージシャン

Keishi Tanaka

1982年11月3日 北海道生まれ。ミュージシャン。弾き語りから大所帯のバンドセットまで、観る人や場所を限定せずに活躍中。V6などへの楽曲提供、CM音楽の制作を行うほか、趣味を活かしたアウトドア分野での活動・執筆にも注目が集まっている。
https://keishitanaka.com/

Keishi Tanakaの記事一覧

1982年11月3日 北海道生まれ。ミュージシャン。弾き語りから大所帯のバンドセットまで、観る人や場所を限定せずに活躍中。V6などへの楽曲提供、CM音楽の制作を行うほか、趣味を活かしたアウトドア分野での活動・執筆にも注目が集まっている。
https://keishitanaka.com/

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