原因不明の体調不良……。それは腸の不調が原因かも!?
RUNNING style 編集部
- 2019年01月06日
腸が元気な人は、風邪知らず!
腸は消化、吸収、排泄以外に免疫機構や脳とも深い関連性がある。そのため、腸の不調が体調不良に直結することは、医学的にも証明されている。
そして近年、注目を集めているのは、免疫力と腸の関係だ。腸には全身の約60%の免疫機能が存在し、外部から侵入するウイルスや、ばい菌などから体を守る防御機構としての役割を果たしている。そのため、腸内環境が悪化すると、この免疫機構が十分に働かなくなり、風邪をはじめとしたさまざまな感染症にかかりやすくなる。
冬はインフルエンザなどの感染症が流行しやすい時期なので、日頃から腸の不調に悩む人はとくに注意が必要だ。
また、過剰な肉体的ストレスも腸の不調の原因になることから、仕事が多忙な人、激しい運動を習慣的に行う人も要注意だ。なかでもランナーは冬に腸の不調をきたしやすい。その原因は、フルマラソンのオンシーズンが冬だから。大会前の過剰なトレーニングはランナーの体に多大なストレスをかけ、知らず知らずのうちに腸内環境も悪化していく。そのため、ランナーはとくに腸内環境整備には気を遣ってほしい。
不調知らずな体を維持するためにも、腸の状態にはつねに気を配り、不調を感じたら、すぐに対応策を講じよう。
腸活のキモは“腸腰筋”にあり!
小腸や大腸などの内臓を取り囲む筋肉には、内臓の前にあるアウターマッスルの腹直筋とその両側の腹斜筋、インナーマッスルの腹横筋、そして大腸と骨盤の間に位置する腸腰筋がある。
とくに腸腰筋は、脚を前に出すときに使われる筋肉であるだけでなく、内臓を支え、腸内環境をよくする働きをもつ筋肉だ。実際、腸腰筋が弱い人は腸の不調が発生しやすいことがわかっている。そのため、腸腰筋の筋力をつけると同時に、柔軟性を維持するためのエクササイズが、腸のコンディションを整えるためには必須だ。
ちなみに、腹筋が弱ると内臓を支える力が低下して、腸の血流や代謝の低下を起こし、便秘の原因にも……。以下で紹介する腸腰筋のエクササイズは、腸内環境整備に有効。腸の不調に悩む人は今日からでも実践しよう!
実践!! 腸を元気にする“ 腸腰筋エクササイズ”
【ランジ】
左右各20秒キープ
こぶし一つぶんほど脚を開いて立ち、背すじを伸ばしたまま片脚を大きく前に出す。そのまま前に出した脚のヒザを曲げて腰をゆっくりと落としていく。限界まで腰を落としたら20 秒キープして元に戻る。これを左右行う
【上半身ひねりストレッチ】
左右各5秒キープ
イスに腰かけて、右脚が上になるように脚を組む。脚を組んだ状態で、イスの背もたれをつかんで、右方向に上体をゆっくりひねり、5秒キープ。ゆっくり元の姿勢に戻す。これを逆の脚でも行う
【バイシクルクランチ】
左右各10~15回×2~3セット
仰向けになり手は後頭部に。ヒザを90°に曲げ、両脚を軽く持ち上げる。腹筋を使い、頭と肩を浮かせて勢いをつけずに、右ヒジと左ヒザを近づける。休憩を30秒はさんで2~3セット行う。これを左右行う
【レッグレイズ】
10~15回×2~3セット
床に両手をつき、両ヒザを軽く曲げて、足を10㎝ほど地面から浮かせる。息を止めずに45°くらいの角度まで両脚を上げたら、2秒間キープ。その後、ゆっくりと元に戻していく。休憩を30秒はさんで2~3セット行う
(出典:『Running style 1月号 ランナーのための腸活ドリル』、イラスト:田中 斉)
(エイサイト編集部 楠田)
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ランニング初心者から、サブ4を目指す中級者まで楽しめるランニング専門マガジン。トレーニングやアイテムの紹介、トレイルラン、イベントまでさまざまな情報をお届けする。
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