ヒザの皿痛は“ハム”が原因だった!|芥田晃志の体も心も痛めないスゴ技炸裂塾!
RUNNING style 編集部
- 2021年01月27日
トレーナー活動中にランナーからもっとも相談を受けるのは“ヒザの痛み” について。その対策をシリーズにわけてお伝えします!
ヒザの皿の下&皿の中が痛い原因とは?
ヒザの痛みの原因は大きく分けて4つ。今回は、「ヒザの皿の下&皿の中」が痛いときの対処法を紹介します。この部位が痛むほとんどの理由は、ズバリ “ハムストリングスが縮んでいる” から。「えっ、そこなの?」って感じですよね? ハムストリングス(以下ハムと記載)の付着部が皿の中なので、ハムが縮むと付着部が引っ張られて痛みが起こるという仕組み。ハムが縮む理由には、「日常生活で椅子に座る際に脚を組むクセがある」、「立つときに片脚に重心をかけることが多い」、「寝ているときにヒザを曲げることがある」などが挙げられます。筋肉は縮んだ長さで形状記憶されるので、上記のような体勢を長時間続けるとハムが縮みヒザ痛を起こす可能性が高まります。
ヒザを痛めた経験のあるランナーは、サポートタイツ、サポーターなどいろいろ試したと思います。その際に効果を感じられなかった人も多いはず。それは、ハムを緩めるアプローチをしていないから。そのため、ストレッチやマッサージなどをこまめに行い、ハムを緩めることが大切! また、テーピングの活用法も下記で紹介しているので、皿の痛みに悩む人や痛みの予防をしたい人はぜひ試してみてくださいね!
改善法
- 日常からヒザを曲げている状態を短くする
- 両脚均等に体重がかかるように立つ
- ハムのストレッチやマッサージをこまめに行う
- 予めテーピングを貼る
【予防法】
テーピングで筋肉を緩める
タイツやサポーターは包んで守ってくれますが、“筋肉を緩める” ことができるのはテーピングだけ。貼る前に前屈をして、体の柔軟チェックをしてみましょう。下記のテーピング後に再度チェックすると、あら不思議!柔軟性が上がり、手が地面に近くなりますよ!
貼りかた
<STEP1>
ヒザを曲げず前屈した状態でハムを伸ばす。ヒザの裏を始点にテープを貼り、上に向かって伸ばさずに貼りつける。
<STEP2>
自分で貼る場合は、脚を少し開き、両モモの間から片手を出して貼ると行いやすい。端まできれいに貼れたら完成!
教えてくれた人
テーピングトレーナー/芥田晃志さん
ニューハレテーピングトレーナー。マラソンやトレランなどの市民ランナーからトップアスリートまで、幅広い層のボディケアを行う。
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PROFILE
RUNNING style 編集部
ランニング初心者から、サブ4を目指す中級者まで楽しめるランニング専門マガジン。トレーニングやアイテムの紹介、トレイルラン、イベントまでさまざまな情報をお届けする。
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