釣り人のパラダイス! 久米島の『パヤオ』って何?
SALT WORLD 編集部
- 2020年01月19日
『パヤオ』といっても、宮崎駿さんのことではない!(笑)
ネット界隈では、『パヤオ』と言えば、『天空の城ラピュタ』や、『となりのトトロ』の宮崎駿さんのことらしいが、『久米島のパヤオ』といえば、久米島をマグロ釣りの天国にしているモノのこと。
久米島はご存じのように、沖縄本島から西に100kmに位置する離島。釣り人の天国でもあり、特に『マグロの島』というイメージが強い。沖縄本島からは船でも飛行機でも行ける。飛行機なら那覇からたったの30分。ハイシーズンには羽田からの直行便も飛ぶというアクセスの良さも人気の理由だ。
久米島が『マグロの島』と呼ばれ、高確率でマグロが釣れるのには理由がある。それは『久米島のパヤオ』が釣り人に一般公開されているからだ。
『パヤオ』というのは浮き漁礁のこと。深い海底から、水面、もしくは水面近くまでロープを伸ばして、浮き漁礁が設置されている。大海原に1本のロープと、簡単な漁礁があるだけなのだが、それだけのことで、そこに発生する微小な生物を食べに、小魚が集まり、それを目当てに大きな魚が集まってくる。
一般にはパヤオを利用できるのは漁師だけという場合も多いのだが、久米島のパヤオは十数基設置されているすべてが一般の釣り人に解放されている(利用時間制限あり)。釣り船を出してもらうことで、多くの釣り人がパヤオでのマグロ釣りを楽しむことができるということが、久米島をマグロ釣りの天国にしているのだ。
というわけで、久米島を訪れたのは、大物から小物までマルチにこなす中村豪さんと、人気も実力もある女性アングラー『さぁや』こと蒼井さやさん。
実はロケの時には、天候の影響で本命のパヤオまで行けなかったのだが、それでもさぁやが10kg級のキハダマグロをゲット!
本命場所まで行けなかったので、大物狙いは難しかったが、サイズさえ選ばなければほぼ入れ食い状態でキメジ(キハダマグロの幼魚)を釣ることができた。
久米島はパヤオのマグロだけじゃない!
天候の都合もあって、本命のパヤオに行けなかった分、他の釣りも楽しむことができた。
まずは、パヤオを離れて、島周りでスーパーライトジギング(金属製の擬似餌・ジグを沈めて魚を誘う釣りをジギングと言い、近年注目されている小型ジグ、ライトな道具を使用したものをスーパーライトジギングと言う)。ここでは、鮮やかな色彩のバラハタや、シロダイ、ヤガラや、カイワリの仲間などが次々と釣れた。
(ここまで、利用したのは儀間港の『祐太丸』TEL090-9783-3957 )
スモールボートを利用したリーフの内側でのライトゲームも面白い。今回はハテの浜の近くの港・泊港から船を出して、キャスティングとジギングを楽しんだ。ここではカスミアジやGTも狙えるとのこと。海が穏やかで、天気の良い日であれば、海底が見えるほどの浅場での釣り。景色を楽しみながら釣りを満喫できる。
今回はさぁやに超高級魚アカジンがヒットした他、ナンヨウカイワリや、シロブチハタ、キツネフエフキ等が釣れた。
(インリーフで、利用したのは『大洋丸』TEL090-4376-6771 )
さらに天候が悪くって船を出せない時でも、久米島は釣りを楽しめる。島だからかならず風裏ができる。久米島の海岸線は、ビーチ、リーフ、漁港など多彩な表情を見せるし、いろんなところで釣りが楽しめる。
今回はハテの浜からショアゲームを楽しみ、ギンガメアジやナンヨウカイワリ、ムラサメモンガラなどを釣ることができた。
ショアゲームなら、お子さんなどご家族連れでも楽しめるはず。
もちろん、マグロの島と言われるぐらいだから、久米島でのマグロ釣りは魅力的だ。しかし、それだけじゃなく、様々な釣りが楽しめるのも久米島ならではの楽しみ方だ。
(編・村上タクタ)
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SALT WORLD 編集部
近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。
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