初夏のテッパン! イカナゴパターンのジギング
SALT WORLD 編集部
- 2021年03月28日
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春先から初夏にかけて最強のパターンとなり得る釣り、それがイカナゴ(コウナゴ)パターンのジギングだ。イカナゴの生息するエリアのみならず、誘いのバリエーションとしてぜひレパートリーに入れておきたい。
春から初夏までが最盛期
イカナゴは英名を“JAPANESE SAND LANCE”という、スズキ目イカナゴ科の魚。九州北部、瀬戸内海から北海道まで広く分布します。体型は細長い円筒状で平均サイズは10cm前後。地方名はコウナゴ(コオナゴ)、カマスゴ、カナギなど。また幼魚はチリメンジャコ、成長した大きな個体はオオナゴ、メロウド、フルセなどと呼ばれることもあります。
ジギングのベイトフィッシュとしては、春先、湾内や沿岸に大群で接岸する頃が一番の狙い目。ただし全国どこでも当てはまるかというとそうでもなく、年によって接岸に大きなムラがあることもイカナゴの特徴といえます。しかしその爆発力は絶大で、ターゲットは青物、シーバス、ヒラメ、マゴチ、根魚など多種多様。ブリクラスの大型も期待できます。
ラインは細い方が有利
タックルはスピニング、ベイトどちらでもOK。ライトからミディアムクラスのものを選び、ラインはPE1号にフロロカーボンの20lbを基本にセッティングします。ブリクラスの大型がヒットするときはショックリーダーを30lbに上げたほうが無難ですが、あまりラインを太くするとアタリ自体が極端に減ってしまうため、ベテランアングラーはできるだけライトなセッティングを心掛けているようです。
ジグはイカナゴのシルエットに似せた細身のジグで、イカナゴのサイズによって60gから150gくらいまでを使い分けます。カラーも水色になじむナチュラルなものから、濁り対応のものまで数種類を用意しておくと安心です。
誘いはイカナゴの動きをイメージ
イカナゴパターンでは、イカナゴ特有の直線的な動きを忠実に再現するのがベター。大きくしゃくったり、派手に飛ばしたりせず、ショートジャークやタダ巻きを基本に、時々ポーズを入れて食わせの「間」を作ります。また、コウナゴパターンではジグのサイズ、カラーとともにスピードがカギとなることがままあるので、アタリがなければリトリーブの速度もいろいろ変えてみると良いでしょう。
ターゲットは多彩。狙いは明確に!
イカナゴはこの季節の重要なベイトゆえ、いろいろな魚種が交じる五目的な釣りになることもよくあります。その際、それぞれの魚種に対して狙いを明確にすることで、より確実な釣果を得ることができます。
たとえばフックシステムは、青物を狙うならフロントフック、シーバスも交じるならテールフック併用という具合に変えるとフッキングが深くなるし、狙う魚によってレンジやスピードを変えればバイトの数も倍増します。たくさん釣れる日は、そんなことも意識してみてください。
また、イカナゴパターンで釣り上げた魚は、口から未消化のイカナゴを吐き出すことがしばしばあります。そんなヒントは絶対に見逃さず、ジグのサイズを近づけてください。マッチザベイトがハマればさらなるビッグヒットにロッドが絞り込まれることでしょう。
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SALT WORLD 編集部
近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。
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