繊細な駆け引きと豪快なファイトが魅力! 港湾のクロダイゲーム
SALT WORLD 編集部
- 2020年04月07日
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ゴールデンウィークの前後を最盛期に、一年を通して楽しむことが可能な港湾のクロダイゲーム。その魅力は繊細なアプローチと豪快なやり取りとのギャップにある。数あるゲームスタイルのなかから落とし込みによる攻略を紹介しよう。
狙いはマンメイドストラクチャー
この釣りで攻めるポイントは、港湾施設のコンクリート護岸や鉄柱、テトラ帯といった人工的な障害物、いわゆるマンメイドストラクチャーの数々だ。貝やフジツボがびっしりと付き、カニやエビ、小魚も豊富で、身を隠す陰もある、クロダイにとってはこの上ない住処である。入り組んでいるほど好条件だが、そのぶん攻めにくく、ラインブレイクのリスクも高くなる。そんなポイントをどう攻めるかが、このゲームのカギだ。
基本タックルと使用ルアー
タックルはスピニングでもベイトでもOK。長さは7フィート前後で、ティップが硬すぎないものがベターだ。使用するルアーが非常に軽量であるためスピニングのほうが扱いやすいが、ダイレクトな操作性ではベイトが勝る。ベイトの場合はベイトフィネス専用タックルを選ぶようにしたい。ラインはPE1号にフロロカーボン3号が標準。魚の大きさや障害物の状態にアジャストしたい。
ルアーはカニやエビを模したワームや、フジツボ、カラス貝を模したソフトルアーのほか、ケシゴムをキューブ状に切ったものも使われる。リグはジグヘッドや、ワッキーフックにガン玉を噛ますなど様々。ポイントに応じて選択しよう。
探る水深はロッド1~2本分。ラインの動きでアタリを取る
クロダイは警戒心が強いので、アプローチの際は山なりのキャストで「ポチャ!」と音を立てるより、低い弾道で静かに着水させるほうが好結果につながることが多い。そのまま竿1本分~2本分落としてクロダイの反応を探り、アタリがなければ入れ直す。
アタリはラインの動きで取る。よほど食いが立っているときなら手元に「コン!」と伝わることもあるが、そういうケースは稀。沈んでゆくラインが止まったり、小さく「ツッ」と走ったりしたら鋭く合わせてハリを掛けよう。
ファイトは最初が肝心! 主導権を渡さないこと
ハリに掛かるとクロダイはストラクチャーの奥へと走るから、その前に一気に沖へ出して主導権を握ってしまおう。障害物のなかに逃げ込まれたらラインブレイクは避けられない。
相手は小さくても40cm。「年ナシ(としなし)」と呼ばれる50cmオーバーが釣れることも珍しくない。繊細な駆け引きと、豪快なやり取りとのギャップを存分に楽しんでほしい。
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SALT WORLD 編集部
近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。
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