プラッギングも楽しい! クロダイ&キビレのキャスティングゲーム
SALT WORLD 編集部
- 2020年04月11日
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前回は落とし込みによる繊細な楽しみ方を紹介したクロダイゲーム。しかしそれとは対照的に、トップウォータープラグやバイブレーションプラグで広範囲を探るキャスティングゲームも人気が高い。点の釣りから線の釣りへ。今回はキャスティングによるクロダイ&キビレゲームを取り上げてみよう。
ポイントは干潟や河口のシャローエリア
キャスティングゲームで攻めるのは、湾内の浅瀬や干潟、河口など汽水域の比較的浅いポイントがメイン。潮通しが良く、浅いなかにも流れ込みやカケアガリなどの地形変化があるところ、あるいは海草が点在する場所などが狙い目になる。
港湾部では甲殻類や貝類がクロダイの主食だが、このようなポイントでは小魚を追って捕食するケースも多いため、ルアーへの活発なチェイスが期待できる。場所によってはシーバスやマゴチが交じることもあり、期待感は満点だ。
トップウォーターほかプラグが主役
この釣りに使うルアーは、トップウォータープラグやバイブレーション、ミノーといったハードルアーが主体。シャローの主役であるトップウォーターにはポッパー、ペンシルベイト、スィッシャーなどそれぞれに専用の商品があるが、ブラックバス用のものを流用することも可能。ただしフックはソルト用の強いものに交換しておきたい。
また、カケアガリより先の落ち込んだ場所や、足元から水深があるポイントを狙う際は、ミノープラグやバイブレーションプラグが活躍する。水深は浅くても、ターゲットがボトムのベイトを意識しているならこれらのルアーを使ってみたい。近年はクランクベイトによる釣法も確立されており、ポイントによって、あるいは人によって攻略パターンは様々だ。
さらにソフトルアーも候補の一つ。動きの良いカーリーテールやシャッドテールタイプのものをジグヘッドに装着し、ボトムのスロー引き、もしくはリフト&フォールで誘うのが基本となる。同じポイントにマゴチがいるケースも多く、夏場はどちらも狙える楽しい釣りになる。
タックルは使用ルアーに準じて選ぶ
ロッドは使うルアーに応じて適したアクションが異なるが、ポッパーやペンシルならボートシーバス用で7フィート前後のミディアムライトパワー、あるいは同クラスのバス用スピニングロッドなど。クランクベイトやワームならミディアムクラスの強めのスピニングのほか、バス用のベイトロッドも流用可能。
いずれにしても、ルアーのタイプやウエイトに合ったものをチョイスするのがベターだ。ラインはPE1号前後にフロロカーボン16lb~20lb(4号~5号)のリーダーという組み合わせが標準となる。
誘いのカギはタダ巻き&スロー
ルアーのアクションはトップウォータープラグならストップ&ゴーで細かく誘うことが基本。スイッシャータイプは一定速度のリトリーブも効果的だ。また、ミノーやバイブレーションならスローリトリーブを基本に、時々ストップ&ゴーやトゥイッチなどの変化を付けるのがベター。ジグヘッドワームでボトム付近を探るならタダ巻きのほかリフト&フォールも効果的だ。いずれの場合も基本はスロー。極端に速い動きや、急激なジャークは控えたほうが無難だろう。
なお、トップウォーターの場合は絡みつくようにチェイスした後に食いつくケースも多々あるので、早アワセをしないよう注意が必要。クロダイがしっかりルアーをくわえるまで待って確実にフッキングを決めたい。
落とし込みのゲーム同様、キャスティングゲームも水温が上がるこれからの季節が最盛期。クロダイ&キビレが生息するシャローを見つけて、ぜひチャレンジしてほしい。
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SALT WORLD 編集部
近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。
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