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【平松慶のヒラマサワールド】2021年 伊豆七島・御蔵島ヒラマサチャレンジ【前編】

20数年前に関東エリアに移住して以来、平松慶のなかのテーマのひとつであった伊豆七島のジギング開拓。もちろん狙いは大型のヒラマサだ。限られた釣行日の乗合船ではもどかしさを感じる部分もあるが、それは一般アングラーも同じこと。釣れないことも含め、その原因を分析し結果につなげていくことが大切なのだ。

大型のヒラマサを求めて試行錯誤を続ける平松慶。そんな彼が挑む、2021年のヒラマサチャレンジ全4回を、前後編でお送りする。

師匠と約束した伊豆の釣りを、森竜丸とともに開拓

2021年も伊豆七島「御蔵島」ヒラマサチャレンジが始まった。これまで数年に渡り何度も何度も通い、そしてデカいヒラマサを求めてチャレンジしてきた。東京、竹芝桟橋から南に約200km、周囲16km、直径5kmという小さな丸い島。まるで太平洋の真ん中にポツリとパヤオが立っているかのように立ち、三宅島がいつもかすかに見えるような位置で釣りをしている。

御蔵島へは伊豆網代港を基地とした森竜丸でチャレンジしている。網代港を出港し、伊豆大島、利島、新島、式根島、神津島、三宅島、を見ながらの航路になる。この島と御蔵島、八丈島を合わせて「伊豆七島」と呼ばれ、伊豆諸島を代表する島々が形成されているのだ。

▲御蔵島は東京から南に約200km。周囲16km、直径5kmの小さな丸い島はまるで太平洋の真ん中にポツリとパヤオが立っているかのよう。三宅島がかすかに見える。

私は20数年前に京都から関東エリアへ移転して、「伊豆七島で釣果をあげろ」という約束を釣りの師匠である永井誠一氏と交わして上京した。わからないことばかりのスタート。森竜丸との出会いが伊豆への意識の強さのきっかけとなり、そして共にオフショアルアーの開拓を続けてきた。最初は利島や新島周辺のジギング。カンパチやブリ、ヒラマサを狙い、通うことで黒潮との影響やそれに絡む冷水域などの関係なども学ぶようになった。毎年、多い年は2週続けて、とか激しく入った年もあった。20・5kgのヒラマサを御蔵島でキャッチ出来たのは、私自身大きな成長にもなった。

その翌年は韓国済州島でのヒラマサ。「釣りビジョン」撮影時に出た同じく20・5kgのヒラマサに完全に魅了され、国内では九州は玄界灘、伊豆諸島、千葉県外房と、釣れているときに走る動き、ではなく、私なりの考えを組み立てて通うスタイルで各々のフィールドを意識してきたのであった。すべて「ヒラマサ」のため。ヒラマサを追い続けての行動であった。

今年は3月から森竜丸に御蔵島行きの予約をスタートした。ただ、遠征船は天候不良によるリスクも大きい。3月はやばいかな、と思っていた予想通り、悪天候にて中止。行動をやめないことが次につながるのだ、と信じてすぐに予約を4月12日に入れたのであった。今回の「平松慶のヒラマサワールド」は徹底して御蔵島。私が御蔵島に賭ける思いを綴りたい。

▲御蔵島へは森野滝雄船長が舵を取る森竜丸でチャレンジしている。網代港を出港し、伊豆大島、利島、新島、式根島、神津島、三宅島、を見ながらの航路である。

2021年4月12日(火曜日)

大潮…5:12満潮 11:22干潮
海況…晴、水温21・5度
潮色と流れ…澄み ゆるい
風向…東 
波高…0・5~1m
森竜丸HP 船長コメント…「キハダ魚影濃く流す度にヒット」

肌寒い24時の網代港に到着し、寝床確保のために船内に入る。2021年、今期最初の御蔵島遠征は前日19時の最終天気予報を待たずに釣行決定が森竜丸HPに掲載され、意欲高く自宅を出発。釣り仲間の藤本宏樹さんが22時前に迎えに来てくれ、車中は過去良い思いをした御蔵島の話に尽きる。釣りの道中というのはそんなもので、これが脳を刺激させ眠れなくなるのが毎度のこと。しかし釣り師はそんな会話が楽しくて仕方がない。

ヒラマサとカンパチの狙い方やファイトの違いなどを質問されたりして、あっという間に網代港へ到着。24時半に船賃を支払い、釣り座を決めて寝床につく。御蔵島までは網代港からゆっくり向かい5時間。御蔵島に到着し、スパンカーを立てるのが6時半で釣り開始の合図になる。私は歯磨きをしながら海況をみる。曇った空を水鳥がたくさん、ビュンビュンと高く低く飛行している。何となく動物の匂いを思い出し、キハダマグロが爆釣した数年前の様子を思い浮かべた。

▲深夜に港に着き、釣り座を決めて寝床につく。御蔵島までは網代港からゆっくり走って5時間の航程だ。

水深105m。中層50~70mに反応があるとのアナウンスでスタート。私は左舷の後ろ位置でジギングを開始した。ガミーファット250gのテストモデル、ケイジグシャープ235gを中心にセレクトし、潮流を確認する。

すぐに藤本さんがヒット。ぐいぐいロッドが絞り込まれており、スタートから良型のヒットとわかる。その横は細野さん。ダブルヒットとなり、ふたり共に朝一番から羨ましいファイトである。細野さんは他のアングラーのラインを拾ってしまい、詰めの最後でラインブレイク。魚を掛けた後に藤本さんは横と離れるようなファイトをし、無事10kgを超えるキハダマグロをキャッチ。

ランディングが済み、森野船長はすぐに船を次の反応に置く。水面を回る鳥の数も多く、この潮が動いている時間帯は魚の活性が高いはず。私にも次の流しでヒット。これまでブリやヒラマサ、また寒いエリアではサクラマスを狙って来たので、マグロの走りは気持ち良かった。久々に走るなぁ、と慎重に寄せる。ヒラマサやブリとは明らかに違うが、中層でヒットしたキハダマグロは19kg近くあった。下船後キハダマグロは18・6kg。

最初の魚が景気良く暴れてくれ、この日13時のロッドオフまで相当な数のキハダマグロが私のメタルジグに当たってくれた。しかし、狙いは青物。ボトムからの地味な狙い方を展開したかったのだが、キハダマグロなどのジギングが人気であり、スタイルとしては中層の反応に当てはめて探るスタイルになっていた。キハダマグロなどが青物と混成してベイトを捕食しているだろう、というゲーム組み立て。この日は下船後の船長ブログでもあるように「終始キハダマグロのバイトが続いた」様子であり、再び青物を狙うべく予約を急いだのだった。

▲使い慣れたタックル。ジグはガミーファット250gのプロトとケイジグシャープ235gを中心にセレクトし、潮流を確認した。

TACKLE

●御蔵島でのジギングタックル
ロッド:PENNトルクPHK-63M
リール:PENNスラマー3 6500 6500HS
ライン:サンライン PEジガー8HG 4号
リーダー:サンライン 松田ブラック14.16.18号
ルアー:K-FLAT Gummy160、180、200、220g
Gummy-fat160g、180g、200g、235g、250g(プロトタイプ)
K-FLAT KEI Jig160、180g、200g、235g
KEI Jig シャープ180g、200g、235g、250g(プロトタイプ)
ピュアフィッシング 微弱(ビジャ)メタル200g、220g(プロトタイプ) 他
パーツ:オーナー ハイパーワイヤー#7、ソリッドリング6.5mm
フック:オーナー JS-39 ブルーチェイサー11/0、9/0 SJ-43TN 8/0、7/0、シワリ6/0
偏光グラス:zeal optics ステルスD-1370モデル
ウエアー:すべてパタゴニア

【この記事は2021年7月現在の情報です】

【平松慶のヒラマサワールド】2021年 伊豆七島・御蔵島ヒラマサチャレンジ【後編】はこちら>>>

【平松慶のヒラマサワールド】2021年 伊豆七島・御蔵島ヒラマサチャレンジ【後編】

【平松慶のヒラマサワールド】2021年 伊豆七島・御蔵島ヒラマサチャレンジ【後編】

2021年09月28日

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SALT WORLD 編集部

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近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。

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