【元祖釣りガールの復活】東京都八丈島・初めてのスーパーライトジギングにチャレンジ|パパ大津留のフォトエッセイ(前編)
SALT WORLD 編集部
- 2021年11月23日
オフショアジギング創世記の頃から海のオフショアに精通し、言わずと知れたオフショアのエキスパート・パパ大津留氏。釣りの技術はもちろん、魚や自然に対する姿勢、温厚な人柄から多くのアングラーから慕われている氏とエリザベス優子夫人が初めてスーパーライトジギングに挑戦する様子を前後編でお送りする。
ふたりで初めてのスーパーライトジギング
パパの妻であるエリザベスは、かつてはパパ以上に釣りに熱中していた。だが、持病とその手術による後遺症のため、10 年以上にわたって釣りから離れてしまうこととなる。それが最近、少しずつではあるが釣りを再開し、釣りガール(?)へ復帰を目指していた。
そんなさなか、本誌SALT WORLDのSLJの記事を見たことがきっかけとなり再びジギングへの熱が目覚めたのである。そこで、普段はパワージギング一辺倒のパパが、エリザベスとふたりで初めてのSLJにチャレンジした。
ルアーフィッシングの進化
その昔、30年ぐらい前だろうか。初めてジギングを始めた頃は、まだナイロンラインの時代だった。釣りの種類ごとに数本もロッドを持つ時代ではない。キャスティングゲーム、ショアジギング、オフショアジギング……一本のロッドでルアーフィッシングの何もかもをこなした。
ナイロンラインで、バリバスのスーパーソフトが出来たての頃だったろうか。ペンのスピニングリール、スピンフィッシャー450SS、550SSに、その12lb、16lb、20lbを巻き、60ℊ程度のメタルジグで試行錯誤した。
それは今、考えてみれば10㎏、20㎏というカンパチ、ヒラマサがウヨウヨしていた時代。
大型の青物狙いは、ムロアジなどの生き餌、泳がせ釣りがメインだった時代だから、その横で4号、5号のラインでのジギングは「そんなもんじゃ獲れね〜、アッチへ行け〜!!」と怒鳴られるのがオチ。考えると、無謀なライトタックルの釣りだった。
しかし、今はタックルの進化は著しい。当時、泳がせ釣りでは50〜80号、中には100号のナイロンラインを大型リールに巻いていたが、PEラインの出現から20〜25号、さらに近年ではラインやロッドの進化から、スタンディングの泳がせが主流になり、八丈島でも10号ぐらいのPEラインに60 号のリーダーで挑むようになった。
そんな泳がせ釣りに比べてライトなはずのジギングでさえ、カンパチ専科のアングラーはPE5号以上に、リーダー80〜140lbを使うようになっていく。ただ、それとは並行して、同じルアーフィッシングでも、浅場のロックフィッシュから、深海の釣り、スーパーライトのジギングと、驚くほどにカテゴリーは増え続け進化して行く。
▲10kg、20kgというカンパチやヒラマサがウヨウヨしていた時代に、60g程度のメタルジグにナイロンラインという組み合わせでジギングを行っていた。いま考えれば、かなり無謀だった。
再びジギングを
ここで、恥ずかしながら手前味噌な話になる。我が家の女房殿、エリザベスの話だ。
彼女は、私以上に釣り好きだったろうか。その昔は2人そろって磯釣りに出かけ、船でも様々な釣りをした。
しかし、島に来てからは、その泳がせと並行してジギングを始めるが、関節リュウマチという持病を持っていて、それを悪化させてしまった。
関節の異常な変形から上京して手術をし、肘に人工関節を入れることになるのだが、しかし、それが関節に器具を差し込む手術において、骨に罅(ヒビ)を入れてしまう。それは、全くリハビリが出来ないままに肘が固着し、曲げ伸ばしが出来ない状態になってしまった。
そして、好きだった様々な釣りから疎遠になり、10年以上も釣りから遠ざかっていただろうか。
しかし、先日も久々に泳がせのカンパチ釣り(電動リールを使った釣り)に行き、また防波堤のライトな石鯛を覚え、少しずつだが釣りガール(?)に復帰する気持ちになったようだ。
そして、先日の本誌SALT WORLDの誌面で中村豪君たちのSLJ(スーパーライトジギング)の釣行記事を見て
「パパ〜、これなら私もジギングが出来ないかしら〜。またジギングをしたいから〜」
こんな話になった。
そこで本誌、大本編集長に相談すると、ちょうど中村君のSLJに同行したカメラマン&ライターの滝君が来てくれる話に。最近はヘビージギング思考の私だから、この辺りの知識は薄い。彼にその辺りの話を聞きながら、元祖釣りガールの復活ではないが、彼女と一緒に八丈島で初めてのSLJを試してみることにした。
▲昔は、このように二人そろって磯はもちろん船でも様々な釣りを楽しんでいた。ママさんは病気のため10年以上も釣りから遠ざかってしまっていたが、今回久しぶりに船に乗り、初めてとなるスーパーライトジギングにチャレンジした。
【この記事は2020年11月現在の情報です】
【元祖釣りガールの復活】東京都八丈島・初めてのスーパーライトジギングにチャレンジ|パパ大津留のフォトエッセイ(後編)はこちら>>>
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SALT WORLD 編集部
近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。
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