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女子でも楽しめるHCR完走のポイント!海外ライドを目指すBCスタッフみづきの挑戦!

初ロードバイクで初めての海外ライド、ホノルルセンチュリーライド(以下HCR)を目指す!

とは言ったものの、文字どおり120%ロードバイクビギナーな私。ちゃんと完走できるの?という声があちこちから聞こえてくるのだが、今回は完走するためのポイントをおさらいしようと思う。

ホノルルを走るうえで押さえておきたいポイント、走り切るためのノウハウを学びつつ、さらに、事前の練習が大事だ!ということで、実際に100kmライドに挑戦してみた。

ホノルルセンチュリーライド(HCR)とは?

世界有数のキングオブ観光地、ハワイ・オアフ島のホノルルを走るHCR。日本からの参加者も多いこのイベントは、私のようなロードバイク初心者はもちろん、女性でも気軽に参加できるイベントだ。

私が参加するコースは100マイル。50マイル(約80km)を走って到達するエイドステーションからバスで折り返すという、ワンウェイライドを使うため気分はだいぶラク!とはいえ、初心者にとっての50マイルって、なかなかハードルが高いロングライドなんじゃないの?これまでの最長走行距離はといえば……30kmしかない(小声)。HCRを完走するのに必要なものは?どんな装備で、何に気を付ければいいのだろうか?

「ワンウェイライド」とは?

スタートから100マイル折り返し地点(スワンジー・ビーチ・パーク)までバイクで走り、そこからフィニッシュ地点(カピオラニ公園)までの復路を専用バスで移動できる新サービス。「100マイル完走はちょっと自信がない……」という初心者でも、HCRの魅力を存分に味わえる。

ワンウェイライドについての詳細はコチラから。

HCRのコースと知っておきたいポイント

基本的に平坦で、スタート地点から反時計まわりに北上するHCRのコース。往路は右側に海を眺めながら走れるので、とにかく最高!らしい。

ガードレールがない景色というのも日本人にとっては新鮮で、いろいろな意味で別世界のライド体験になるだろう。

前半の坂が意外とキツイ

コース前半、サンディービーチパーク手前にある坂がけっこうキツイという。コース情報によれば「ハートブレイクヒル」とあって、過去の写真を見ると、もう足着いてるじゃん(汗)。しかし、このあとすぐに最初のエイドステーションがあるので、覚悟してがんばりたい!

アメリカなので自転車は右側通行

日本人参加者が意外と戸惑うのが、この右側通行。とくに信号での停止、交差点での動きには注意が必要で、またクルマには当然左側を追い抜かれることになるので、やや慣れが必要だ。とはいえ、参加者がかなり多いので、孤立して走るという心配はあまりしなくてよさそう。

ちなみに、HCRではパンクが多いという声を聞くことがあるが、ここ数年は路面整備がだいぶ進んでいるので安心だ。過去2年間参加した編集部スタッフも「そんなに気にしなくても大丈夫」とのこと。

コースを間違えないように

コースの分岐点や各エイドステーションでは、次の進行方向を示す看板が出されている。間違ってコースアウトしないように(2年前、編集部トモヒロは見事に看板を見間違えて20kmほど余計に走った)、念のためコースマップを携行しておくのがオススメだ(現地受付時にゼッケンといっしょに配布される)。

ロングライドに必須の補給食は?

全6カ所のエイドステーションでは、甘いスイーツやかき氷、過去にはスパムおにぎり(写真上)が配られていたことも!量も種類も豊富なので、いわゆる一人旅のように自己完結できるほどの完全スタイルでなくても走り切れるというのが経験者の談。だが、先のような長い坂はあるし、エイドとエイドの間が長く設定されているので、念のためジェルなどのカンタンな補給食を持参していこうと思う。

見た目も華やかなホノルル版かき氷

初めて見た人は驚く、カラフルなかき氷。味もまさにトロピカル!こうした南国的な演出も心躍る。

水分補給もしっかりサポート

ボトルの水や氷もエイドステーションで補充できるので安心。ゲータレードなども飲める。

今年は何が出るかな?という目線でエイドを観察するのもおもしろそうだ。

アクセサリーでより快適なライドを

ホノルルの魅力にばかり気がいってしまうが、完走を目指すとなると、装備品はそれなりの準備が必要になる。とくにロングライドでは疲労を蓄積しない、安全に配慮することがとても大切だ。ここではヘルメットやグローブ、アイウエアなどの基本アイテムにプラスして持っておきたいアイテムを紹介する。

HCRの走行環境は?

常夏のホノルルは、日中は30度近くまで気温が上昇するので半袖ジャージとパンツで走ろう。しかし、スタート集合時はまだ陽も登っていない早朝のため、そのままでは肌寒いのでウインドブレーカーなどの防寒具も持っておくのがオススメだ。ただし、気温が高くなったら脱ぐことになるので、ジャージのポケットに収納しやすい軽量なポケッタブルタイプを用意しよう。

着脱がカンタンなウォーマーが便利

スタート時に着用しておき、暑くなってきたらさっと外してジャージのポケットに収納できるウォーマーはオススメ。夏用のメッシュ素材を採用したモデルなら、日焼け防止アイテムとしてずっと着用しておくこともできる。

携帯ツールはバイクにまとめておく

メカトラブルに備えて、予備チューブ、携帯工具(六角レンチなど)、携帯ポンプは必ず持参しよう。うっかりホテルに置き忘れた!なんてことがないよう、バイクにあらかじめマウントしておくのがオススメ。携帯ポンプは、大きさや重量よりも、空気の入れやすさ(写真のようなホース付きモデルなど)で選ぶほうがロングライドでは正解だ。ボトルは余裕をもってダブルボトル(ケージを2本分装備)にしておくとベスト。

CO2ボンベは飛行機で運べない?

パンク修理時に活躍するCO2ボンベは、瞬時に空気を入れられるし、コンパクトなので便利。だが、渡航先がアメリカの場合はガスボンベの持ち込みが禁止されているので注意しよう。また、CO2ボンベは使い切りであること、しっかりバルブにセットしないと正しく空気が入らないことがあるので、初心者はポンプ式の携帯ポンプを持っていくのがオススメだ。

もしCO2ボンベを使いたい場合は、ハワイのバイクショップにも取り扱いがあるので、現地ならではのサイクルアイテムをチェックしながら調達しよう。

いざ、初めての100kmライドに挑戦してみた!

というわけで、実際にロングライドを走ってみよう!と、平坦&周回コースの初100kmライドにチャレンジしてみた。江ノ島から境川サイクリングロードへ、さらに相模川沿いを走って戻ってくるというコース。前半40kmほどは緩やかな登りとはいえ、高低差は約160mという初心者にオススメのコース(詳細は『BiCYCLE CLUB 2019年8月号』を参照)だ。

ここではHCR完走に必要なロングライドテクニックを、実践を交えて紹介しよう。

脱初級ポジションが完走のカギ

まず大切なのがロングライド向きのポジション出し。初めてのロードバイクの場合、ショップでサドル高を低めにセッティングしているケースが多い。不慣れな初心者のためのポジションで足着きはいいが、長距離を走るとお尻が痛くなる原因にも(サドル荷重になりすぎてしまうから)。レベルに応じた正しい高さに調整するのがオススメだ。

具体的には、まず足がしっかり着く初級ポジション(左)から、つま先が少し着くぐらい(右上)までサドル高を上げる。これで長距離を走るのがぐっとラクになる。

ハンドルポジションは小まめに変更

ドロップハンドルというと「レースで速く走るためでしょ?」なんて思っている人がいるが、最大のメリットは「いろんな持ち方ができる」ことにある。

ブラケットを握る通常ポジション(上)だけでなく、フラット部分を握るポジション(下)や、ハンドルの肩=ブラケット後部のアール部分を握るポジションなど、状況に応じて握り方を小まめに変えるのがオススメだ。

こうすることで、下半身に比べてあまり動かない上半身の疲れを分散し、ロングライドをより快適にこなすことができるようになる。これは日常のライドでも有効なので、練習や通勤など、ふだん乗るときから意識しておこう。

意外と知られていない正しいシューズの履き方

ロングライドにオススメしたいビンディングシューズだが、足を固定して走るので、間違ったセッティングをしているとケガや不調の原因になる。やや専門的な話になるのでセッティングはショップに任せるのがオススメだが、自分でも気を付けたいのが履き方だ。

ペダルとシューズをいくら正しくセッティングしても、シューズを正しく履けていなければ快適には走れない。履くときはまずシューズのストラップやベルトをしっかり緩め、足を入れる。そのままカカトを床にとんとんと落とし、カカトとシューズがぴったりとはまったら、ストラップを足首側から順に締めていくのが正解だ。こうすることでシューズがしっかりと足にフィットし、走行中にズレたり、力が逃げたりすることなく走れるようになる。

補給食は好みのものを持っていこう

各エイドに十分な補給食はあるものの、食べなれた補給食のほうがいいときもある。個人的には海外のお菓子やドリンクも好きなので現地調達しようと考えているが、「これじゃなきゃダメ!」というこだわりがある人は、あらかじめ用意しておくほうがいい。

ちなみに、HCRの場合はそれほどハードなコースではないので、「食べやすさ(開封のしやすさ)」「持ち運びやすさ」「おいしさ」で選ぶのがオススメだ。

シーンを問わず活躍するアンダーウエア

ロングライドには、吸汗性や速乾性、伸縮性に優れるサイクルジャージがオススメ。だが、それと同じくらいオススメしたいのがアンダーウエアだ。

サイクル用アンダーウエアは、サイクルジャージをより快適に着るための機能が満載。汗をすばやく吸い込んでジャージ側に移動させ、汗冷えやベタつきを最小限にとどめてくれる。HCRのような寒暖差があるシーンではとくに活躍するので、ジャージと合わせて着ておきたい。

カンタンなストレッチも覚えておこう

エイドなどでの休憩時に、ちょっとしたストレッチをするだけでも疲労の蓄積を最小限に抑えられる。とくに疲れやすいのがあまり動かない上半身で、ロングライドに慣れない初心者はとくに肩や首まわりがこりやすい。

イスなどがあれば、下肢もストレッチしよう。どこが疲れてくるかは人にもよるので、ある程度の距離を走って傾向や感覚をつかんでおくことも大切だ。疲れたと感じるとメンタルが落ちてくるので、適度にストレッチすることでモチベーションを維持していこう。

 

正しいポジションで楽しく走れれば、HCRの50マイルもあっという間に走れるはず。日本のツーリングコースでは風景が単調だったりして飽きてしまうこともあるけれど、HCRはつねにキレイな海が見えて、ゴール後にはグルメとショッピングが待っているから……どちらかというと、気持ちが先走ってがんばりすぎないようにしないとイケナイかな(笑)

ホノルルセンチュリーライドは9月2日までエントリーを受付中!私と一緒にHCRを楽しみましょう!もし現地で見かけたら声かけてくださるとうれしいです。っていうか初心者なので、立ち往生していたらちゃんと助けてくださいね!

 

【DATA】
●ホノルルセンチュリーライド2019
開催日:2019年9月29日(日)
開催時間:午前6時15分~
場所:ハワイ・ホノルル
URL:http://www.honolulucenturyride.jp/

 

海外ライドを目指すBCスタッフみづきの挑戦!の記事はこちらから。
「ホノルルセンチュリーライドへGO! 海外ライドを目指すBCスタッフみづきの挑戦!」
「ホノルルを走りたくなる理由とは?海外ライドを目指すBCスタッフみづきの挑戦!」

昨年のイベントの様子は下記から。
「BC読者と走った100マイル!ホノルルセンチュリーライド2018」

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PROFILE

みづき

Bicycle Club / セールス

みづき

旅行、ヨガ、サーフィン、ゴルフ、グルメに目がないイマドキの「BiCYCLE CLUB」スタッフ。初ロードバイクのキャノンデール・シナプスで自転車に目覚め(?)、HCRでいきなり海外ライドデビュー。パンク修理は勉強中。

旅行、ヨガ、サーフィン、ゴルフ、グルメに目がないイマドキの「BiCYCLE CLUB」スタッフ。初ロードバイクのキャノンデール・シナプスで自転車に目覚め(?)、HCRでいきなり海外ライドデビュー。パンク修理は勉強中。

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