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最先端にして最速のエアロロード「FELT AR」6年ぶりのフルモデルチェンジ

各社ブランドが力を入れる最新エアロロードバイク戦争に満を持してフェルトが参戦! 6 年ぶりのフルモデルチェンジがもたらす、極限の「エアロ性能」。そして細部までこだわり抜いた設計&システムが新次元のスピード世界を切り開く! 実力派ベテランライダーのインプレッションを交えながら新型ARシリーズの「本質」に迫る!

最先端の空力学に応えたフェルトのエアロロード!

群雄割拠のエアロロードカーボン界において、最新の科学に基づいたエアロダイナミクス設計が特徴だ。
新型ARのコンセプトは「速いのは、当然。」。エアロロードモデルとしてただ単に速く走るだけでなく、反応性や快適性、セッティングの自由度やメンテナンス性にまで配慮しつつ、ゼロベースで生み出したフェルトの最高傑作となっている。当時のベンチマークとなっていた前作と比較して、9%のエアロ性能向上を実現。最新のエアロ科学「ロー・ヨーアングル・セオリー(進行方向に対し0度から10度未満の空気抵抗に対して最適化する)」が導き出したデータを見事に昇華している。
さらにBBペダリング剛性(+ 14%)、ヘッドチューブ横剛性(+ 11%)、フォーク横剛性(+21%)フォークねじり剛性(+15%)など、数値上でもその進化はすさまじい。フレームデザインに目を向けると、現代的なエアロロードのシルエットを踏襲しつつも、フェルトならではのこだわりが随所に見受けられる。
2020年春、新時代のエアロロードがプロトンの先頭へと躍り出る!

AR アドバンスド アルテグラ DI2

79万8000円(完成車/税抜)

Spec.
フレーム:UHCアドバンスド+テクストリームカーボン
フォーク:UHCアドバンスド+テクストリームカーボンモノコック
コンポ:シマノ・アルテグラDI2
ホイール:レイノルズ・AR58 DBカスタムカーボン
タイヤ:コンチネンタル・グランプリ5000 700×25C
ハンドル:デヴォックス・カーボンエアロ
サイズ:48、51、54、56
カラー:ホワイト/テクストリーム、アクアフレッシュ/テクストリーム
重量:8.26kg

幅広のBB386規格を採用した、スクエアードBBシェイプ。剛性の確保はもちろん、形状的に前方投影面積を減らす効果があり、バイク全体のエアロ性能を向上させている

ダウンチューブは翼断面形状から後端部を切り取ったエアロ形状(トランケーテッド・エアフォイル・シェイプ)。フォークやシートステーにも採用される

フレームは25~30mmのタイヤ幅に対応。用途やシチュエーションに応じて、最適なタイヤ幅が選べる。ライダーへの振動吸収性やエアロ性能にも大きく影響する部分だ

ワイヤー内装のエアロカーボンハンドルは、ステムと合わせてさまざまな高さや角度に調整可能。一般的なハンドルバー(φ31.8)にも交換できる

プラスチックとラバーをミックスしたダンピング・シートポストスリーブが柔軟性向上に貢献。リーフスプリングシートポストは衝撃吸収性を向上

ほぼストレート形状のフロントフォーク。右側はディスクブレーキスルーアクスルの受け側だが、その先端はフォークと一体化するかのように、はみ出しがなくフラット

リアタイヤに沿って左右に張り出した形状「フィッシュリップ・シェイプ・シートチューブ」。エアフローを大幅改善する、パテント取得ずみの独自形状だ

AR アドバンスド アルテグラ

59万8000円(シマノ・アルテグラ完成車/税抜)
コスパの高い価格帯も同時展開!

Spec.
フレーム:UHCアドバンスド+テクストリームカーボン
コンポ:シマノ・アルテグラ
ホイール:レイノルズ・AR58 DBカスタムカーボン
タイヤ:コンチネンタル・グランプリ5000 700×25C
ハンドル:デヴォックス・カーボンエアロ
サイズ:48、51、54、56
カラー:アクアフレッシュ/テクストリーム、ホワイト/テクストリーム
重量:8.33kg

2人のベテランライダーが新型ARをインプレッション

なるしまフレンド神宮店店長の藤野さんと、数々のロードバイクをインプレッションしてきた管さん。2人のベテランライダーがテストライドを行い、その性能を見極めてもらった。現代のロードバイク界におけるフェルトARの立ち位置とは?

「だれが乗っても乗りやすいオールラウンドエアロロード」

今回このARには、事前の試乗会を含めて2度乗らせていただきました。距離と時間も十分にあり、じっくりと体感できました。そのうえでARの性質についてお伝えします。

まず乗った第一印象は「軽く進むなぁー」です。重量的な軽さというより、ペダルのまわしやすさや進みやすさを感じやすいバイクです。とくにフレームはモノとしては硬くないのに、ねじり剛性が高い印象を受けます。
この理由は前後のスルーアクスルにあると思います。ディスクブレーキロードに共通する点ではありますが、フロントフォークとリアエンドのスルーアクスル化がねじり剛性を高めてくれています。
そしてこのARがさらに優れているのが、そのふたつの剛性バランスにズレがないことです。
コーナリング直前に前輪を素早く動かしても、後輪が遅れることなく一体となって進みます。また、私はコーナリング中にとっさの動きでバイクを起こしたり、寝かしたりすることがあります。このようなふつうのバイクでは暴れてしまうような挙動をとっても、ARは素直に曲がっていってくれる。これは大きな特長といっていいでしょう。

次にエアロロードで重要な「直進性と風」について。直進安定性は時速30㎞以上でその真価を発揮します。月並みな表現かもしれませんが「切り裂いていく」という言葉が適切ですね。高速でまっすぐ走っている途中で気づいたのですが、耳にヒューヒュー音が聞こえないのです。聞こえるのはタイヤが路面をつかむ音だけ。このヒューヒュー音とはハンドル前方のケーブルが風を切る音で、それが聞こえないということは、ARの前面投影率の低さを表していると思います。
じつは試乗を行った日は、強い風が前、後ろ、横から吹くバッドコンディション。そんななかを走行中、急な横風を受けたときのこと。これだけ縦横に幅があるバイクなのに、風に吹かれた私が向きを戻そうとする動きと同様に、自転車も戻ろうとしてくれるような感覚を受けました。その結果、私は必要最小限の力で元のラインに戻れました。リムハイトが58mmもあるとは思えない不思議な感覚で、これもARの特長なのかと感じました。

世の中には100万円越えのフラッグシップエアロロードがたくさんあります。そのなかでフェルトARは、ほとんどパーツを交換することなく、即レース参戦できるような一台になっています。80万円という価格は安いものではありませんが、パッケージングとしてはかなり高コスパといえるでしょう。仮に私がカスタマイズするとすれば、35㎜リムハイトのホイールを別で用意して、ヒルクライムに使うくらいでしょうか?

最後にひとつだけ注意点があります。もし読者の方がこのバイクを試乗する際は、空気圧を通常より下げてみるといいかもしれません。高めの空気圧だと少し「路面からの主張」を受ける気がします。
メーカー側が体重ごとの適切な空気圧を提示してくれたりするとうれしいですね。参考として、私の体重は67㎏で空気圧を80PSI(5・5bar)にしてインプレッションを行いました。

まとめると、フェルトARは、クセがなく、だれが乗っても乗りやすいオールラウンドエアロロードと言えます。

藤野智一

過去にはバルセロナオリンピックの代表として、そして現在もなるしまフレンドの店長としてレースを走り続けている。レーサー、販売店スタッフ、カスタマー目線で自転車を語れる人物

「直線路だけではない。走行環境を選ばず使えるモデルだ」

インプレッションを語る前にまずは昨今のエアロロードの特徴とARの特徴について話しておきたい。

近年のエアロロードはディスクブレーキの導入とともに、ワイドリム+ワイドタイヤに対応したクリアランスや剛性バランス、低重心化、ケーブルのインライン化など劇的な進化を遂げている。
そんななか今回のARは前面からの空力抵抗、そして乱流を極限まで減らしたフレーム形状、剛性バランスを保ちながらムダを省いたフレームシェイプで、2014年の前作から大きくブラッシュアップされている。
さらに独自開発のトランケーテッド・エアフォイル形状とスクアードBBシェイプを採用。エアロダイナミクス性能とフロント部の操舵と制動を的確にしてくれている。また、トルクに対してフレキシブルな弾力をもつ剛性を前述の性能とうまく両立しているのが、ARの特徴と言える。
コクピット部もケーブル内装構造でありながら、ハンドル角度、寸法、高さを容易に変更できるメンテナンス性の高さも機能的かつユーザーフレンドリーなコンセプトだと感じる。

ここからは実際にARの試乗を行った後のインプレッションについて。

ケーブルインのコクピット部は風を切り裂いていく感触を感じるほど正面からのエアロダイナミクスに優れ、縦剛性の高さも加担してか、トルクを掛けていなくても想像以上の直進性能を発揮する。その走りのパフォーマンスはまさに飛び道具。
軽快なテンポで中速域に到達する加速力、スピードの伸びに任せてペダリングを加えていく巡航性能はハイブリッドなライドフィーリングに包まれる。
ハンドリングはシャープかつクイックで直感的、高い後輪追従性で踏んだ力に飛びつくように素早く呼応し、ライダーの闘争心に火をつけるだろう。
そして、高速域のみならず低速となる上りでも直進性能の恩恵を受ける。一定のスピードとハイケイデンス走法で坂をクリアしていけば、このバイクの特性をヒルクライムでも発揮できるだろう。また扁平形状のハンドル上部は空力に特化するだけはない。上りの際に、握り込まないで手元をあてがって構えられるエルゴノミックな形状になっている。

続いてコントロール性能について。そのパフォーマンスは、ハイスピードに到達したシーンでのコーナリングで感じられた。具体的にいうと、確実なディスクブレーキ制動でブレーキングコントロールした後は、ややフレキシブルな横剛性に助けられ思い描いたコーナーラインへスッと進入できる。
その後は、ライダーの重心をバイクに預けながらスムーズに駆け抜けることができる。

風に対して「0~ 10度のロー・ヨー・アングルに強いバイク」という触れ込みだが、得意なのでは直線路だけではない。走行環境を選ばずに選べず使えるモデルだ。
とくにズバッとコーナーを抜けてからの再加速は、このバイクの加速力の見せどころとなる。もてぎや鈴鹿などのサーキットコースはもちろん、アップダウンのある佐渡ロングライドやショート・ミドルのトライアスロンのコースにも適したスーパーバイクだ。

管洋介

バイシクルクラブおなじみのインプレッションライダー。近年増加してきた最新エアロロードも数多く乗ってきているため、そのカテゴリー内での評価も的確。アヴェントゥーラサイクリング代表

 

問:ライトウェイプロダクツジャパン
https://www.riteway-jp.com/

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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