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フードデリバリー業界のルール&マナー対策講座を警視庁が開催、疋田 智講師が解説

自転車のルールやマナーとなると話題となっているフードデリバリー。その配達員のための「自転車ルール講座」を警視庁が開催した。その「フードデリバリー配達員のための自転車ルール講座」の講師として登壇した自転車ツーキニストの疋田 智さんが、フードデリバリーワーカーに伝えた内容を紹介する。

フードデリバリー自転車講座で、自転車オヤジ吠える

パチパチパチパチ(拍手)はい、ご紹介にあずかりました自転車ツーキニストのヒキタと申します。

自宅から会社までの往復20km程度を自転車で通勤して、もう四半世紀経ちましたか、現在54歳、あなた方がまだ子どもだった頃から東京都心をずっと自転車で走っております。

この25年で自転車や車の状況はいろいろ変化しました。自転車が増えたというのもありますが、私に言わせると、ワゴン車が増えたというのが、実感でしてね。

スタントマンによるスケアード・ストレイト方式のデモンストレーションが行われた

以前ならセダンのドアが開くのが恐い、みたいな感じがあったのですが、ワゴンのスライドドアってわからないんですよね、扉が開いてるかどうか。そこから時折子どもやお年寄りがぽんと出てくることがある。だから空いていてもクルマの左横からは、スピード出してクルマをパスしないように。これは鉄則です。

とかね、色々ノウハウは後で実技のコーナーでお話しするとして、今ここで言いたいのは、フードデリバリーが世間一般からどう見られているか、です。

すごく逆風を感じるでしょ?

そうだと思うのですよ。たとえばテレビのワイドショーでフードデリバリーが扱われたりすると、必ず悪者扱いだからね。デカい箱背負って車道をちょろちょろ走って、邪魔だ、危ない。または歩道を暴走して危険。コロナ禍の道路を我が物顔で走ってる。

うるせえな、どうすればいいってんだよ、と思うでしょ。思うのよ。正直おれだって思う。

たしかに一部、いや一部といえない数かも知れないけど、いるにはいるんだ、悪い連中が。車道を逆走したり、信号全部無視とか。そういうのは糾弾されてしかるべきだ。本気で迷惑なんだから。

だがね、世間一般の目ってのは、必ずしもそういう法律違反について言ってるんじゃないんだよね。目立つデカい箱で走ってるのが単に邪魔、と、それだけで言うわけだよ。それを代表するような形でテレビのコメンテーターがしたり顔で「迷惑です」という。コメンテーターってのは知りもしないことについて無責任なことを言う、というのが仕事だからね。

しかも彼らは常にクルマに乗ってるから、その視点で「チャリは邪魔邪魔」と常に思ってるわけですよ。

そういう目にさらされなくてはならないのが、今のキミたちだ。コロナ禍の食卓を支えてきたのはキミたちだというのにね。

フードデリバリー業界改善のヒントはメッセンジャー業界にあり

だが、それをひっくり返すヒントがある。今日は私、それを伝えに来たんです。

これはね、今から20年程度前の話だけど、東京都心でメッセンジャーというのが流行ったことがある。小さな荷物、書類などをロードバイクで最も速く運ぶ自転車便。それがメッセンジャーだ。

これが最初の時代はスゴかったわけ。猛スピードで飛ばす、信号無視は当たり前、クルマの間をすり抜け、すり抜け、右左折をウマく使うと、交差点でほぼ停まることがない、と、そういう路上のアウトローがメッセンジャーだったんだ。

もちろん問題になったなぁ。

で、業界団体が「これではまずい」と危機感をもって警視庁と是正措置を講じたわけだ。こういう講習会を開き、自転車ルールを徹底し、信号無視が見つかったりしたら会社内の罰金とした。次第に無法メッセンジャーは仲間内から後ろ指を指されるようになり、交通法規を破って速く運ぶことに意味がなくなった。

そしたら、どうなったか。

メッセンジャーたちはみごとに交通ルールを守るようになったんだ。それでも速い。速くてルールは遵守。誇り高い自転車乗りの集団となった。

「ロードバイクのルールがわからない? ならば、メッセンジャーのするようにせよ」というセリフが成り立つほどに。

メッセンジャー業界はインターネットの爆発的な普及で、次第に衰退してしまったんだけど、今その役割は、キミたちにバトンタッチされたと思うんだ。

だから、これからは「自転車乗りはフードデリバリーのようにせよ」というのが合い言葉になるように。

誇り高き自転車乗りの模範として路上で振る舞ってほしいのです。ぜひ、社に戻ったら、そのことを徹底していただきたいと思います。

では、実技に移りましょうか……。

パチパチパチパチ(拍手)あ、ありがとうございます(笑)。

でも、ここに集まってくれた方々は最初から意識が高いんだよね。そうじゃない人もいる。だから、その人々にぜひとも伝えて下さい。信号と標識を守る、そして、左側通行の徹底ね。

疋田 智(ヒキタサトシ)

NPO 法人自転車活用推進研究会」理事にして、元祖自転車ツーキニスト。著書に「新・自転車“道交法” BOOK」(疋田智・小林成基共著)「電動アシスト自転車を使いつくす本」などがある

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BiCYCLE CLUB 編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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