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長男のために650Cのチェレステロードを作る|レストア家族計画

編集部・西山が持ち前のレストア力を生かして家族の自転車をメイキング! ジャンクから、使い倒せる自転車を作る。今回は80年代のビアンキフレームを息子のためにレストア。

ベースは1985年製の650Cビアンキ

家族の成長に合わせて自転車を作り続けるのがライフワークだ。そして、必ずなんらかの記事となって登場する。
今回のフレームは長男のためのロードバイク。彼には以前にも22インチのロードを作ったが、またたく間に成長してつんつるてん自転車状態となった。
そんな時期が来るだろうと用意しておいたフレームがある。これも譲りうけたものだ。子ども用自転車は服と同じくお下がりがよくまわってくる。これも時期が来たら次の少年に渡ると思う。しかし手荒な男子2人が乗り潰したところで、原型をとどめているか自信がない。
80年代のビアンキフレーム。26.4mmというシート径からしてハイテン鋼だ。しかしハイテンは柔らかいパイプなので硬くなりがちな小さいフレームにはちょうどいいだろう。

650Cサイズのビアンキ。80年代半ばのピアジオ時代のものだ。中学生にしてヴィンテージ。適応サイズは150〜160cmぐらいだろう。カンパニョーロのエンドだが、ハンガーの規格はJISであり、日本製のOEM
ピアジオのロゴが入る80年代のフレーム。ステーのフタのビアンキに味がある
ヘッドはオフメガ。ヘッドマークが誇らしげだ。ジュニア用とはいえ、ビアンキ力は高い

今野製作所でフレームの問題を修正

ホイールをフレームに入れてみたものの入らない。80年代のフレームのエンド幅126mmにいまどきの130mmリアハブが入らないのは想定内。想定外だったのは、ロードエンドの口が曲がり、ハブ軸が入らないこと。

車輪を入れない状態で落としてロードエンド下をヒットしたようだ。これは重傷。フレーム工房で修理したい
金具を入れてエイッと広げる。これだけだが、鉄の曲げの塩梅を知っているからできる。素人がやると割れる
エンド部にハブ軸がちゃんと入るか見る治具がある。入れてみるときっちり入った
エンド幅を130mmに広げる。ケルビムのオリジナル手作り工具で左右均等に広げるのがポイント
エンドの平行も出ていないので修正。左右の工具が、きちんと平行になるようにエンドを修正する
これで、ホイールがしっかり入るようになった。今をときめくビルダーにさせる仕事かと批判されそうだが……
芯出しもお願い。拾いものフレームには、もったいない高級な治具をつかって、ばっちり芯をだしてもらった

使いやすさを優先にジャンクパーツをかきあつめた

650Cホイールは手組みしようかと思っていたが、完組を買ったほうが、だんぜん手っ取りばやいので買ってしまった。タイヤ&ホイール以外は新たに買ってない。ほかはジャンクパーツの寄せ集めだが、ジュニアでも使いやすいように実用重視。

今野製作所のジャンクボックスからもらってきたティアグラの9スピードSTI。中古パーツの寄せ集めが、わが家のテーマだ
プロライトと聞きなれないブランドだが、なかなかハイプロファイルでカッコイイ
タイヤは定番のパナソニック・パセラ。650C用はなかなか選択肢が少ない
ジュニアに合わせて160mmのスギノ・PXクランク。9速をスムーズに変速できるよう、歯は10速対応のベロオレンジ
9スピード用メカのマイクロシフト。ドライブトレインは、クラシカルにシルバー系でまとめたい。あきらかにおじさんの趣味

中坊にはぜいたくなイタリアンロードが完成

よせ集めジャンクパーツで作った、まかない的ロードバイクだ。しかしけっこうカッコいいのはチェレステカラ―の力だろう。10万円する新品のジュニアロードは買ってあげられないが、本物のヴィンテージフレームなのだから、中学生には、けっこうぜいたくだぞ!

中学生にしてイタリア車乗り!

※この記事はBiCYCLECLUB別冊[クロモリバイク徹底レストアBOOK]からの転載であり、記載の内容は誌面掲載時のままとなっております。

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PROFILE

ニシヤマ

Bicycle Club / 副編集長

ニシヤマ

自転車暦35年以上。中学時代からランドナーに乗る、ヴィンテージ(ジャンク)自転車大好き人間。バイシクルクラブのバイク&キャンプなアウトドア系記事、自転車レストア&カスタム記事など製作。またマニアックな自転車ムック職人。加えて最近は、付録職人でもある

ニシヤマの記事一覧

自転車暦35年以上。中学時代からランドナーに乗る、ヴィンテージ(ジャンク)自転車大好き人間。バイシクルクラブのバイク&キャンプなアウトドア系記事、自転車レストア&カスタム記事など製作。またマニアックな自転車ムック職人。加えて最近は、付録職人でもある

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