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パワーメーターとシマノコネクトラボでヒルクライムの時間短縮|SHIMANO

パワーメーターを使ったトレーニングを実践し、この夏の「マウンテンサイクリングin乗鞍」(通称:乗鞍)を目指している筧 五郎さん。さらなるトレーニングの質の向上に向けて、シマノの走行データ解析サービス「シマノコネクトラボ」を活用することに。

「シマノコネクトラボとはどのようなものか?」、シマノパワーメーターアナリストとして活躍する福田昌弘さんとともに、その特徴や活用方法を見ていこう。

初心者こそパワーメーターを使いたい

ロードバイクに乗る人や、ロードレースを観戦する人のなかには、パワーやパワーメーター、パワートレーニングという言葉を聞いたことがある方も多いだろう。

そもそも自転車でいう「パワー」とは何だろう? ごく簡単にいえば「自転車を進めるためにライダーが発揮した力」となる。自転車を進めるには、ライダーがペダルに力を加えてクランクを回し、チェーンリング、チェーン、スプロケットを介して後輪を回す必要がある。この「自転車を進めるために加えた力」が自転車でいうパワーだ。

このパワーを測る機器がパワーメーターと呼ばれるもので、シマノではデュラエースR9200シリーズ、アルテグラR8100シリーズのクランクに、パワーメーターを内蔵したクランクをラインアップしている。

パワーがわかると、どういうメリットがあるのだろうか? それは、運動強度や消費カロリーが正確にわかるようになることだ。

運動強度がわかると、短時間に一気に加速する能力を鍛えたり、長時間速く走り続ける能力を鍛えたり、鍛えたいポイントに注目した効果的なトレーニングができるようになる。さらに、自分がバテずに一定時間走り続けられる運動強度もわかるようになり、ヒルクライムやロングライドでのペースを決めるのにも役立つ。

また、消費カロリーが正確にわかるので、ダイエットにも活用できる。

パワーメーターはシリアスなアスリート向けのトレーニング機器というイメージが強いものの、レース志向でない人にも有用だ。決して“ガチ勢”だけのものではない。

「強くなるためにパワーメーターは必要。シマノのパワーメーターは、パワーだけでなく、ペダリングが見えるという他にはない特徴があってすばらしい」と筧 五郎さん
筧 五郎さん:愛知県名古屋市の56サイクル店長。国内の主要ヒルクライムレースで優勝してきた経験を生かしてローラー教室を開催し、ビギナーからトップアマチュア選手まで幅広いサイクリストを指導する

三位一体でペダリングを科学する

プロ選手はパワーのデータを活用してトレーニングを行うことが多く、ホビーサイクリストの間でもパワーメーターを使う人が増えている。シマノはプロに限らず多くのサイクリストが普段から手軽にトレーニングできるように機材やサービスの充実を図っている。

シマノのパワーメーターの特徴は、走行中のパワーやスピードやケイデンス(ペダリング回転数)の測定にととまらず、フォースベクトル機能まで搭載していることにある。フォースベクトルとは、ライダーがペダリングの際にクランクを回すのに発生させた力の大きさと向きを表示する機能のこと。フォースベクトル機能は、ガーミンとワフーの対応サイクルコンピューターのほか、スマートフォンアプリ「E-TUBE RIDE」をインストールしたスマートフォンを使うと表示される(下記のスマホでもフォースベクトルが見れるを参照)。

そして、それらすべての走行データを収集・分析するサービスとして生まれたのがシマノコネクトラボだ。データをアップロードすると、パソコンで詳細なデータが確認できるようになっている。

パワーメーターでパワーを測り、そのデータをサイクルコンピューターやスマートフォンに記録させ、さらにはシマノコネクトラボで解析する――シマノは三位一体となって、ペダリングを科学する唯一無二のシステムを構築している。

シマノのパワーメーターの特徴であるペダリングの“見える化”に対応するヘッドユニット(表示部)は、ガーミンとワフーの一部サイクルコンピューターとスマートフォン。いずれも専用のウィジェットやアプリをインストールして設定する必要がある

ペダリングを可視化する「パワーメーター」

データを管理・収集・分析する「シマノコネクトラボ」

データを表示する「デバイス」

シマノコネクトラボで、より自分のペダリングがわかる

シマノコネクトラボは多機能でいて利用は無料だ。

解析画面には、サイクルコンピューターに記録された走行距離、速度、ケイデンス、パワーといった各種走行データのほか、その日に走った走行ルート(GPS付きの場合)が表示される。サイクルコンピューターの各メーカーが独自に展開する解析サービスは、基本的にそのメーカーのサイクルコンピューターにしか対応しないため、複数のブランドのサイクルコンピューターを併用するようなケースではデータの一元管理ができない。一方、シマノコネクトラボは複数のメーカーのサイクルコンピューターを併用している場合でも、データを一元管理できるのが魅力だ。

また、シマノパワーメーターと組み合わせた場合は、フォースベクトルによってペダリングの際にペダルに加えた力の大きさと向きをベクトルで表示し、ペダリングを可視化してくれる。これも他の解析サービスにはない特徴だ。

フォースベクトルを活用すれば、ペダリングの分析ができる。フォースベクトル単体で見ても、自分が上死点付近からクランクにうまく力が加えられているか、下死点付近でムダに下方向に踏み抜いていないか、など自分のペダリングの大まかな傾向や改善すべきポイントがわかる。ダンシングとシッティングを自動で判別し、ダンシングで走った区間とシッティングで走った区間を表示することも可能で、それぞれのフォームでのペダリングの分析もできる。

さらに、さまざまなデータを組み合わせることで、より高度な分析も可能だ。シマノパワーメーターアナリストの肩書きを持つハムスタースピン代表・福田昌弘さんは、「パワーとペダリング効率の相関を見ることで、自分がどのぐらいのパワーを出すとペダリングが乱れるか?などもわかる」と話す。それ以外にも、上りなど特定の区間やライドの前半と後半でペダリングの変化を見ることもできる。

シマノコネクトラボのライド解析画面。さまざまなデータがウインドウで表示される。各ウインドウの大きさや位置もカスタムできる
フォースベクトルはシッティングとダンシング別にペダリングを見ることもできる(左がシッティング、右がダンシング)。シッティングとダンシングの判別は自動で行われる
「日ごろはパワーとケイデンス、心拍ぐらいしか見ない」という五郎さんもシマノコネクトラボでできることの多さに感心しきり

福田昌弘さん:サイクリストのコーチングを行なうハムスタースピン代表。関西医科大学大学院医学研究科博士課程でベダリングの研究を続けている。シマノパワーメーターアナリストの肩書をもつシマノコネクトラボのスペシャリスト

シマノコネクトラボに登録しよう

シマノコネクトラボは利用開始時にシマノIDを作る必要がある。

シマノIDとは、シマノのアプリを使用する際に必要なIDのこどで、シマノコネクトラボのほか、パワーメーターや電動変速システムDi2の設定を行う「E-TUBE PROJECT」(*1)を使用する際にも必要だ。もしすでにE-TUBE PROJECTを使っていて、シマノIDをすでに持っている場合はそのIDを使えばよい。

シマノIDを作るには、SNSのアカウントやグーグルアカウント、アップルIDとひも付ける方法のほか、メールアドレスとパスワードで登録する方法がある。

ここからは実際にシマノIDを作って、シマノコネクトラボを使えるようにする手順をみていこう。

*1 E-TUBE PROJECT:シマノの電動変速システムDi2やEバイク用の電動アシストユニットの設定変更、シマノのパワーメーターの設定・校正などを行えるアプリ。Bluetooth対応のスマホやパソコンとワイヤレスで簡単に接続し、各種設定が行える

登録手順

シマノコネクトラボのトップ画面。ログインボタンをクリックしてログインする。

トップ画面からログインをクリック。シマノIDを持っていない場合は、上の「シマノIDを新規作成してログイン」をクリック。すでにシマノIDを持っている場合は下の「シマノIDでログイン」をクリックする。

「シマノIDを新規作成してログイン」をクリックすると、この画面に移動する。シマノIDの登録はFacebookやTwitterアカウント、グーグルアカウント、アップルIDとひも付けて登録できるほか、メールアドレスとパスワードで登録することもできる。メールアドレスとパスワードで登録する場合、必要事項を記入し、規約の必須事項に同意して右下の送信をクリック。

メールアドレスとパスワードで登録すると、登録したメールにシマノから確認メールが届くのでメール内のリンクをクリックする。

画面が変わり、使用するセンサーにチェックを入れ、OKをクリックする。シマノのフォースベクトル対応パワーメーターを使う場合は、上の「フォースベクトル対応パワーメーター」に必ずチェックを入れる。また、他のパワーメーターを併用している場合は、下の「パワーメーター」の欄のチェックも忘れずに。なお、使用するセンサーの追加や変更は、シマノコネクトラボにログイン後の「設定」画面でも行える。

使用するセンサーをチェックしてOKをクリックすると、上の画面が表示されてシマノコネクトラボの登録は一通り完了。OKをクリックして、シマノコネクトラボに移動しよう。

使い始める前に、画面左の「設定」をクリックして体重やFTPの入力を行なおう。このデータを正確に記入することで、カロリー計算や運動強度のゾーン設定も正確に行えるようになる。この画面では、使用する言語や単位(メートル法、ヤード・ポンド法)の設定、日付や時間表示の設定、パワーやケイデンス、スピードの平均にゼロを含むかの設定も行える。

走行データをアップロードしよう

走行データをアップロードする方法は2つある。ひとつはサイクルコンピューターをパソコンと接続し、アップロードしたいファイルを選んで手動でアップロードする方法。もうひとつは使っているサイクルコンピューターの解析サービス(ガーミンコネクトまたはワフー)にアップロードしたデータを転送する方法だ。

使っているサイクルコンピューターの解析サービス(ガーミンコネクトまたはワフー)にアップロードしたデータを転送する方法は、シマノコネクトラボの「設定」から連携を行う。連携できるとシマノコネクトラボに自動で取り込めるようになる。

なお、シマノコネクトラボからストラバやトレーニングピークスなど他の走行データ解析サービスにデータをエクスポート(転送)することもできる。もしすでにストラバやトレーニングピークスを利用している場合は、これらのサービスに残っているこれまでのデータをムダにすることなく、新しいデータを自動で追加できるようになる。こちらも「設定」から行える。

自分で選んでアップロードする

パソコンとサイクルコンピューターをUSBケーブルで接続。シマノコネクトラボのヘッダー部分(画面上部)にあるアップロードのボタンをクリックする。

ファイル選択をクリックするとパソコンのフォルダ一覧が開くので、サイクルコンピューターのデータフォルダを開き、アップロードしたいファイルを選択する。対応するファイルはfit形式。

アップロードしたいファイルを選んでアップロードを開始すると、「アップロードしました(解析中です。)」と表示される。あとはアップロードされるまで待つだけだ。

アップロードが完了すると、ヘッダー(画面上部)のベルのアイコンが赤くなる。このベルのアイコンをクリックすると「解析が終了しました。」と表示されているはず。これで手動での走行データのアップロードが完了。

連携してデータを自動転送

画面左側の「設定」をクリックし、設定画面へ。下にスクロールすると、「走行データのインポート」という項目が現れる。ガーミンコネクトまたはワフーのロゴの下方にある「連携」と書かれたボタンをクリックすると設定画面に移動する。

ガーミンコネクトと連携する場合は上の画面、ワフーと連携する場合は下の画面が表示される。各サービスでログインに使っているメールアドレスとパスワードを入力し、ログインするとシマノコネクトラボとの連携が完了する。

▼シマノコネクトラボのユーザーマニュアルはこちら
SCL0A | Manuals & Technical Documents (shimano.com)

フォースベクトルが表示されないときは

「シマノコネクトラボに走行データをアップロードした際に、パワーは表示されるのにフォースベクトルが表示されない。どうしたらいいの?」と五郎さん。

「フォースベクトルを表示するには、サイクルコンピューターとパワーメーターをそれぞれ設定する必要があるんです。通信設定を見直してみて」と福田さん。

「設定は2つあります。ひとつはE-TUBE PROJECTの設定を確認してみましょう。使うデバイスがガーミンもしくはワフーのサイクルコンピューター、スマートフォンアプリのE-TUBE RIDEのどれかによって、それぞれに適した設定にする必要があります。

もうひとつは、パワーメーターのデータを受信するサイクルコンピューターの設定を確認しましょう。五郎さんのようにガーミンを使っている方は、そのガーミンとパワーメーターをANT+/ANTでペアリングしてください。もし、ガーミンにシマノの『Force Vector Viewer』をダウンロードしていないようでしたら、そちらを先に行います」

シマノのウェブサイトには、「パワーメーター簡単導入ガイド」が用意されていて、設定の手順を紹介している。何か困ったことが起きたら参考にしたい。

シマノコネクトラボのダッシュボード画面。通常はワークアウトごとに走行データやフォースベクトル、走行ルートなどが表示されるが、五郎さんのデータではフォースベクトルがとれていなかったため、真ん中のフォースベクトルの欄が表示されなかった(この後、設定の見直しによって解消

E-TUBE PROJECTの通信設定

 

E-TUBE PROJECTの「カスタマイズ」から「無線通信」をタップして通信方式を確認。シマノの推奨設定は上記の写真のとおり。ガーミンの場合は、ANT+/ANTを「Force Vector」にして、Bluetooth LEを「Cycling power」にする。ワフーの場合は、ANT+/ANTを「Force Vector」に。スマートフォンアプリ E-TUBE RIDEを入れたスマートフォンは、Bluetooth LEを「Force Vector」にする。

パワーメーターを受信するデバイス側の設定(ガーミンの場合)

フォースベクトルを表示するには、サイクルコンピューター側にパワーメーターのデータを受信し表示するための設定も必要だ。大まかなステップは次のとおり。

  1. ガーミンの「Connect IQ」アプリを使ってシマノの「Force Vector Viewer」をダウンロードする
  2. 「Force Vector Viewer」をサイクルコンピューターにダウンロードする
  3. サイクルコンピューターの画面に「Force Vector Viewer」を表示する
  4. サイクルコンピューターとパワーメーターをANT+/ANTでペアリング(通信可能な状態に接続)する

ペアリングが完了すると、パワーメーターからANT+/ANTで取得したデータを画面に表示される。ガーミンの設定画面にある「センサーの設定」からはペアリングできないので注意。

福田さんの説明を受け、「設定しないとフォースベクトルが使えないんだね」と五郎さん

設定の詳細はパワーメーター簡単導入ガイドをチェック!
パワーメーターの初期設定 | SHIMANO BIKE COMPONENT

スマホでもフォースベクトルが見れる

フォースベクトルを表示できるのは、ガーミンやワフーのサイクルコンピューターだけではない。シマノが用意している「E-TUBE RIDE」(*2)アプリをスマートフォンに入れることでも可能だ。利用は無料で、シマノIDで登録する。E-TUBE PROJECTから設定を行うことで、フォースベクトルの表示に対応したサイクルコンピューターとして使うことができる。

*2 E-TUBE RIDE:スマートフォンをサイクルコンピューターとして使えるようになるアプリ。シマノパワーメーターのフォースベクトルの表示も可。アンドロイド、iOSに対応

E-TUBE RIDEアプリ起動中の画面。スピードや走行距離、Di2の現在のギヤ位置のほか、フォースベクトルやパワーの左右バランス、パワーなど多彩な項目を表示可能だ

シマノパワーメーターは高機能で高精度

パワーメーターはパワートレーニングを始める競技志向のサイクリストには必需品といえるが、ロングライドやヒルクライムを楽しむホビーライダーにとっても役に立つツールだ。

シマノパワーメーターは、パワーメーター用のセンサー搭載を前提に設計された専用のクランクを使い、自社で生産されている純正品。デュラエースR9200シリーズとアルテグラR8100シリーズにラインアップされており、精度の高さと品質の高さは折り紙付きだ。

さらにシマノパワーメーターは単にパワーが測れるだけのパワーメーターではなく、フォースベクトルでペダリングを“見える化”できる唯一無二の製品であるという点も強みといえる。これだけでも選ぶ価値はある。

FC-R9200-P
DURA-ACE デュアルサイドパワーメーター ホローテックⅡ クランクセット 2×12スピード

価格:186,450円(税込)
平均重量:745g(50-34T)、752g(52-36T)、774g(54-40T)
パワー測定(ひずみセンサー数):24
精度:±1.5%
バッテリー寿命:300時間以上

FC-R8100-P
ULTEGRA デュアルサイドパワーメーター ホローテックⅡ ロード クランクセット 2×12スピード

価格:154,330円(税込)
平均重量:758g(50-34T)、769g(52-36T)
パワー測定(ひずみセンサー数):24
精度:±2%
バッテリー寿命:300時間以上

走行データを次の走りにつなげよう

走行データの活用の仕方は人それぞれ。今回紹介したシマノコネクトラボのようなデータ収集・分析ツールがあれば、より自転車の楽しみ方は広がる。「より効率よく走るために」「自身のレースやサイクリングを振り返るために」「過去の記憶を呼び起こすアーカイブとして」などに生かせるので、幅広い層に多くのメリットがある。

次回は、引き続き56サイクルの五郎さんとハムスタースピンの福田さんにご登場いただいて、五郎さんの走りをもとに、シマノコネクトラボを使った自己分析のポイントを見ていこう。お楽しみに。

「シマノコネクトラボ」の
詳細はこちら

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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