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エポンゴルフ45周年記念限定モデル「Personal」は初の完成品クラブだった

感性を極めし「Personal」という存在

今年、ブランド創立45周年を迎えたクラブメーカー「エポン ゴルフ」。年間にわたりリリースが予定されているアニバーサリーイヤーモデルの中でも象徴的な存在、それが本作「パーソナル プレミアム」だ。

[EPON Personal Premium] ファニング形状、初採用のフィニッシュ、ソケットからパッケージまでの特注仕様、ブランド初の完成品クラブセットなど、異例づくしの記念モデルは7本セットで¥346,500。全世界350セット限定。発売は6月2日!

一般的なゴルフショップに広く流通する完成品クラブではなく、専門知識を有するクラフトマンがユーザーに合わせてパーツから組み上げるヘッドパーツブランド。現在、その国内人気ナンバー1ともいえるブランド「EPON(エポン)」だ。世界のゴルフクラブメーカーの製品をOEMで数多く手掛けてきた遠藤製作所が、その持てるノウハウを惜しみなく投入したエポンにおいて、鍛造チタンのウッド類とならび、高く評価されているのが軟鉄鍛造のアイアンやウェッジ。新製品がリリースされるたび、ファンから熱い視線をおくられる彼らのプロダクトにあって、特別な存在が「パーソナル」だ。ユニークなのはそのコンセプトで、本作は文字通り”ある個人”をターゲットに絞ったヘッドであるということ。

その個人とは同社のクラフトマン、山宮秀一氏のこと。無論、それは単なるユーザーの個人的なクラブ欲などではない。氏は長年エポンゴルフの母体である製造メーカー「遠藤製作所」で有名クラブメーカーのアイアンのマスターヘッドを手掛け、ゴルフの技量も確かな人物だ。パーソナルは、長年、クラブづくりの最前線で培って来た知見や技術をベースに、”こんなアイアンを作ってみたい”という情熱を具現化した、個人的でありながら、実は我々ユーザーに向けたパブリックな提案ともなっているのだ。

エポンゴルフとして初めて、完成品クラブセットでリリース

前置きが長くなったが本作は、そんな同社パーソナルの4代目であり、ブランド創設45周年を記念したアニバーサリーモデルという位置付けだ。そのコンセプトは徹頭徹尾、異例づくし。まず第一に、ブランドとして初めて、ヘッドパーツでなく完成品クラブセットで提供されること。ヘッドはもちろん、ソケットからグリップ、ヘッドカバーにいたるまで完全オリジナルで、専用の化粧箱まで用意するという。

写真右の3代目パーソナルは、フェースに超高弾性ばね鋼を採用したブラックIPフィニッシュのポケットキャビティアイアン。ヘッドパーツの み800セット限定。写真左の、2代目パーソナルはヌメッとした曲線美と触れるのをためらわれる程のミラー仕上げが印象的な、美しいマッスルバックアイアン。肉厚なフトコロ部で打感に優れる。限定500セット。いずれもリリースからすぐに完売。いずれも、山宮氏のアイデアとエポンゴルフの技術的な挑戦により具現化された記念碑的な存在だ。

ブランド初の完成品クラブセットでのリリースにあたり専用の化粧箱も用意。ブランドロゴを箔押しするなど上質な仕上がり。専用デザインのヘッドカバーも特典となる。
エポンゴルフ クラフトマン 山宮秀一。エポンゴルフのマスタークラフトマンとしてマスターモデルのヘッド製作、ヘッド研磨などを担う同 社が誇る匠

エポンゴルフの伝統であり、挑戦でもある

最新作のパーソナル プレミアムのバックフェース。オーセンティックなフラットバック形状を採用。ユーザーを驚かせた2代目パーソナルのミラー仕上げ、3代目のブラックIPに続く4代目は、上級者好みのサテンやヘアライン調の仕上げだが、新潟の霜柱をイメージしたという「Frosted Texture」で仕上げられた。

 

中でも特筆は「ファニング」と呼ぶ独自の形状。これはブレードのトゥ先端に曲げ加工を加えたもので、作り手である山宮氏が長年温めて来た本作の核心だ。本パーソナルは端的に言えばS20C軟鉄鍛造のマッスルバックアイアンである。同社のレギュラーモデルアイアンである『AFツアー MB』に比較してもやや小ぶりで、まさにアスリート仕様である一方、AF-ツアー MBよりも低重心で重心距離も長めに設計、安定性とボールの上がりやすさを追求している。さらには、このファニング加工により、実際よりロフトが寝て見えるため球が上げやすい安心感があり、アドレス姿勢からは、フェースが開いて見えるため左にいくイメージを低減させる。

 

ブレードのトゥ側上部を鍛造後にやや寝かせる曲げ加工(ファニング)を施し、設定ロフトよりボールが上がる安心感を醸成。低重心、長重心距離設計のためトゥ側下部にややボリュームがあるが、前述の加工でトゥが開いて見えるため、左にいくイメージも低減する。

 

と、こうして効能だけを聞くかぎりはよいことづくめなようだが、このファニング、全番手で曲げの度合いが異なり、金型でなく、精密鍛造後に曲げ加工を施す工程のため非常に手間が掛かる。その上スコアラインの曲がりなど各部に影響するリスクがあり、工業製品としての歩留まりの悪化も招きかねない。ゆえに、このファニングのアイデアは、これまで山宮氏の心の中に留まっていた。それが45周年記念の折、遠藤製作所の持つ金属組成の知見や、曲げの圧力の工夫、治具の開発など全社的な取り組みにより具現化されることになった。まさに同社の「伝統と継承、挑戦」を体現しているのだ。

本作、その思いに触れられるのは世界で350人のみ。シリーズがリリースされるたび、即完売となる、ヘッドパーツ界隈再注目プロダクトは、明後日6月2日発売である。

ブランド初の完成品クラブでの提供ということで、ソケットやシャフト、グリップにいたるまで、各パーツに本作のためのオリジナルデザインを採用。ブランドのイメージカラーであるゴールドとブラックを配した上質なコスメが所有感を満たす。なお、シャフトはスチールのSフレックス、115gのワンスペックとなる。

お問い合わせ

エポンゴルフ公式WEB:http://epongolf.co.jp/

電話:0256-64-5551

フィッティング予約:https://reserva.be/eponfitting

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PROFILE

藤井順一

藤井順一

長野を拠点としたテレワーカーを標榜する本誌元副編集長。ストリート誌やモノ誌で培った、重箱の隅を突きまくるギアインプレッションや、誰も聞いたことないアパレルブランドを発見すると嬉々として原稿に向かう。

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長野を拠点としたテレワーカーを標榜する本誌元副編集長。ストリート誌やモノ誌で培った、重箱の隅を突きまくるギアインプレッションや、誰も聞いたことないアパレルブランドを発見すると嬉々として原稿に向かう。

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