iPhoneの充電は『アレ』を使うのが最速!【iPhone充電ノウハウ7選】
flick! 編集部
- 2017年08月25日
INDEX
1.iPhone純正充電器はフルスピードでは充電しない
みなさんは、どんな充電器でiPhoneを充電しているだろうか? 一般的にはiPhone付属の小さなキューブ型の充電器を使う人が多いと思う。しかし、この充電器、フルスピードでは充電してくれないのだ。
そもそも、今、一番豊富に出回っているUSB-Aコネクターの昔の規格、たとえばUSB2.0では0.5Aが規定の電流量だった。当初はキーボードやマウスなどへの給電を考えていた規格だったから、これで十分だったのだ。
(これがUSB-Aコネクター)
しかし、その速度で充電していては、1,500〜3,000mAhほどの容量がある最新のiPhoneを充電するには時間がかかり過ぎる。そこで、Appleは独自に規格を拡張し、より高速充電が可能なようにした。たとえば、iPhoneに付属している充電器も公称スペックとしては、1Aで充電することができるようになっている。
実際にiPhone付属の充電器にiPhone 7 Plusを接続してテスターで計ってみるとおよそ、5V、1Aというほぼ公称スペックに近い数値が表示された。ちなみに、電流量についてはiPhoneの方でバッテリー充電量などを計測しながらコントロールしているようで、かなりアップダウンをする。iPhoneのバッテリーが空に近いと、大きめの電流で充電し、満タンが近くなるにつれ、電流量を下げるようにコントロールされているようだ。
ニッカド電池の充電テクニックとして、電流量を一時的に高めて電池を活性化させたり、容量がいっぱいになる直前には電流量を落として、ジワジワと満タンまで供給するような技術があったが、今はスマホ側がそういう制御をしているのである。
ちなみに、充電についてはアダプター側とスマホ側両方に保護回路があり、電流量がコントロールされるので、一般的な充電器ならスマホを壊してしまうようなことはない。しかし、一部海外から入ってくる格安充電器においては十分な保護回路が存在しない可能性もあるので、充電器は信頼のおけるメーカーのものを使うようにしよう。
2.高速充電するなら2~2.4Aの充電器を使おう
純正の充電器より早く充電したい人にお勧めなのが2~2.4Aの充電器だ。アフターマーケット各社から販売されており、iPhone純正の充電器よりも高速充電が可能になっている。
3.アップル社も認めているiPadの充電器の流用がお勧め
左がiPhoneの充電器。右がiPadに付属してくる充電器。iPad用は、サイズによって10〜12Aの充電器が付属しているが、これをそのままiPhoneに使用することができるのだ。
ちなみに、iPad充電器のiPhoneでの使用は、アップルの公式サイトでも認められている方法(https://support.apple.com/ja-jp/HT202105)。スペック的には、iPhone 7なら1.4A、iPhone 7 Plusなら2.0Aが最大電流なので、純正充電器の2倍の速度で充電されるはずだ。価格は2200円(税別)。
実際に計ってみた。テスターで表示される電流量は、計測中にもけっこうコロコロと変わったので、iPhone側のバッテリー残量によって、流れる電流量を変化させている模様。見た限りでは、ご覧の1.76という数値が一番高く、バッテリー残量が少ないウチは1.4~1.6Aぐらいで充電しており、100%が近づくにつれ、1.0~1.2Aぐらいの電流量に落ち着いていった。
表記される電流量通りなら純正充電器の半分の時間で充電できるはずだが、電流量がiPhone側で制御されておりiPhone純正充電器の7~8割の時間で充電されるというのが現実的なところ。実際に試してみるとiPhone 7 Plusを空の状態から2時間強で充電できた。
4.%表示は実は推定
「20%と表示されているのに、急に空になった」と話す人がいるが、実はこのパーセンテージ表示というのはそれほど正確なものではない。
そもそもバッテリーの中にある電流量というはバケツに入っている水の量のように簡単には計測できないものなのだ。電流の総量は数値としては分からないのでバッテリーの電圧を計って、それから推測するのが一般的な電池残量の計測方式。もしくは、満充電と空の状態を計測しておき、満充電の状態からどれだけ出力したかによって、現在どれだけバッテリーに電力が残っているのかを推測するしかない。
それを、分かりやすいようにパーセンテージ表示しているだけなので、電圧変化で、20%残っていたのが突然0%になったように表示されることもある……というわけだ。温度変化などの影響も受けるので、表示されているバッテリーのパーセンテージ表示は、それほど当てになるものではないことを知っておこう。
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