先行レビュー。新しいiPad mini/Airで使いたい、このアプリ(仕事&学習編)
FUNQ
- 2019年03月25日
iWorkが縦書き対応のビッグニュース
アップルからのニュースの弾幕が激しくて、追いかけるのが大変になっているが、先週発表されたiWorkのアップデートもそろそろのはず。
その中でも、Pagesの縦書き対応が大きな話題となっていたので、追加情報をお届けしよう。実はこの縦書き対応、Keynote、Numbersも対応するのだ。
ただし、アプリによって多少体験は異なって、Pagesの対応が一番深く、文書全体を縦書きにしたりすることもできるし、それに対応したテンプレートなども用意されるという。ルビはどのアプリケーションでも振ることができるし、ワードやPDFに掻き出すこともできるという。また、この縦書きはもちろんMac版のiWorkでも対応される(!)。
Apple Pencil対応アプリをご紹介
iPad mini 第5世代、iPad Air 10.5インチの特徴としては、なんといってもApple Pencilが使えることにあるだろう。そこで、Apple Pencilに対応したiPadアプリをいくつかご紹介しよう。
まずは、今週配信される予定のMoleskineのFlow。
Moleskine Flow
https://itunes.apple.com/jp/app/moleskine%E6%8F%90%E4%BE%9B%E3%81%AEflow/id1271361459#?platform=ipad
あの、上質なノートのブランドとして知られるMoleskineのアプリシリーズの最新作。
基本的には手書きメモアプリなのだが、さすがMoleskineだけあって、Apple Pencilの書き味が極上。同じハードウエアなのに、アプリ側の出来によって、こんなに使い心地が変わるのかと思うほど、書き味がいい。
太めの万年筆、サインペン、シャープペンシル、マーカー……など、手書きメモで使うようなペンの再現度がすごい。太さ、色のデリケートな変更の気持ち良さも、文具好きの気持ちを揺さぶる。
ただ、唯一残念なのが手帳アプリにしては、比較的高額なサブスクリプション課金モデルとなっていることだろう。このシリーズには、スケジューラアプリのTimepage、ToDoアプリのActionsもあり、いずれも快適な使い心地を持っている。いずれも課金モデルだが、Moleskinファンにとっては、Moleskineの使い心地をデジタルの世界でも楽しめるアプリなのではないだろうか?
Moleskine Timepage
https://itunes.apple.com/jp/app/timepage/id989178902#?platform=ipad
Moleskine Actions
https://itunes.apple.com/jp/app/moleskine%E6%8F%90%E4%BE%9B%E3%81%AEactions/id1227402276#?platform=ipad
音声メモや、PDFファイルの扱いにも長けたNotabilityや、iPad初期からの定番アプリ GoodNote 5、手書きで計算問題を解くことができるMyScript Calcuratorも、Apple Pencilユーザーにとっては便利なアプリだ。
Notability
https://itunes.apple.com/jp/app/notability/id360593530#?platform=ipad
GoodNotes 5
https://itunes.apple.com/jp/app/goodnotes-5/id1444383602#?platform=ipad
MyScript Calculator
https://itunes.apple.com/jp/app/myscript-calculator/id1304488725#?platform=ipad
シカゴでiPad 9.7インチ発表の際にデモで使われた教育関連アプリ
iPadといえば、教育関係のアプリにもユニークなアプリがいっぱいある。3DやARを使って、いろんなものを立体的に見て学ぶことができるからだ。平面的な書物で見ても理解し難いことでも、立体で見たインパクトがあれば、印象に残るから、理解しやすく、記憶に残る。
JigSpaceは宇宙関係の情報を立体的に見るアプリ。地球の内部や宇宙ステーションをまるでデスクの上に浮かんでいるように投影しながら見ることができる。
JigSpace
https://itunes.apple.com/app/jigspace/id1111193492
誰しも、子供の頃には部屋の片隅に物語を描いたこをがあるだろう。Wonderscopeはその物語を半実体化させて見せてくれるアプリ。庭にウサギのキャラクターを、頭上にアクロバット飛行する複葉機を投影することができる。
Wonderscope
https://itunes.apple.com/jp/app/wonderscope/id1437417679#?platform=ipad
ひまわりのタネを植えて、半年間その成育を見守るのは大切な教育的体験だが、事前にアプリでその一部を仮想体験すれば、より理解も深まるというものだ。Plantaleは、AR空間内に植物を植え、その成長を見守ることができるアプリ。現実と違うのは、その内部構造や細部で起っている出来事を見て理解できるということだ。葉脈のカットモデルを立体として見られるのは、学習体験としては衝撃的だと思う。
Plantale
https://itunes.apple.com/jp/app/plantale/id1389698721#?platform=ipad
カエルの解剖も大切な体験だが、カエルの命を奪うというショッキングな体験ばかりが印象に残って、肝心のカエルの身体の内部構造が記憶に残っていないという人も多いのではないだろうか? FroggipediaならAR空間でApple Pencilをメス代わりに解剖することができるので、冷静にカエルの体内の構造を学ぶことができる。
Froggipedia
https://itunes.apple.com/jp/app/froggipedia/id1348306157?mt=8
WWF Free Rivers Calculatorは、水資源の活用、治水について学ぶことができるアプリだ。
大地に雨が降り、小川ができ、川になり、大河へとつながる。そのほとりに作物を作る人々が暮らしはじめる。では、ダムを作れば、どうなるだろうか? ある場所は水害に遭うことがなくなり、ある場所には潅漑用水を導くことができるようになるかもしれない。しかし、ある村は水没するかもしれないし、ある村は水が足りなくなり乾いて滅んでしまうかもしれない。
WWF Free Rivers Calculatorはテーブルの上に作った大地の運命の支配者となり、治水を学ぶアプリだ。
WWF Free Rivers Calculator
https://itunes.apple.com/jp/app/wwf-free-rivers/id1349935575#?platform=ipad
デスクワークでも、お勉強でもiPadはとても役に立つ。安価なiPad 9.7インチ、コンパクトなiPad mini 第5世代、高性能なiPad Air 10.5インチ、そしてノートパソコンをしのぐほど超々高性能なiPad Proと多彩なバリエーションを持つiPadを活用しよう。
(出典:『flick! digital (フリック!デジタル) 2019年4月号 Vol.90』)
(村上タクタ)
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