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僕らがクラフトビール『CRAFT X』クリスタルIPAに注目すべき理由

真っ昼間からビール♪ そのワケは?

1月24日金曜日。表参道で行われたクラフトビール『CRAFT X』の発表会に行って来た。

朝っぱらからビールが飲みたかったわけでもなければ(その要素が皆無とは言わないが)、ガジェットメディアの看板を下ろしてビール雑誌を刊行するためでもない。

実はこの『CRAFT X』、元フェイスブックジャパン代表、長谷川晋さんが作った新会社『MOON X』最初の取り扱い商品なのである。

京大卒、P&G、楽天を経て、フェイスブックジャパンの代表になり、今のフェイスブックの隆盛を築き上げた敏腕経営者が、そのマーケティング能力、ウェブやSNSを活用する知識を活用して、どんな新ビジネスを始めようとしているのか、気にならない人はいないだろう。

200年近く続く木内酒造と、MOON Xのコラボ

と、その前にCRAFT Xの話をしておこう。

CRAFT Xは、長谷川晋さんが MOON Xの取り扱い商品の第1弾として選んだ商品。

醸造するのはなんと文政6年から続く老舗醸造所である木内酒造合資会社。代表の木内洋一さんと長谷川晋さんが意気投合し、協力し合って新世代のクラフトビールとして、CRAFT Xを作ったのだそうだ。

『男は黙って○○ビール』の時代は遠い過去となり、今や我々はさまざまなビールを選んで買うことができる。1994年、細川内閣時の規制緩和により、ビールの最低製造数量基準が2,000キロリットルから60キロリットルに引き下げられ、多くの企業が地ビール・クラフトビールを作れるようになった。これによりさまざまな風合いの個性豊かな風味のビールを楽しめるようになった。

昨今、シリコンバレーなどに出張に行くと、彼の地ではIPAと呼ばれるビールが多く飲まれている。IPAはインディアン・ペール・エールの略で、普通のビールより少しアルコール度数が高く、香りも苦味も強めな個性的なビールを楽しむ人が多くなっている。もちろん、日本でもIPAを飲みたいという人は少しずつ増えている。

あっさりした風味でのど越しが重視され、食事の味に大きな影響を与えずにサクサクと大量に飲める従来の大手メーカーのラガーに較べて、もっとビール自体の味や香りをしっかりと楽しめるのがIPAだ。

長谷川晋さんは、これまで身に付けたマーケティングの能力を使って味の方向性を示し、パッケージデザインなどを行い、木内酒造は老舗醸造所としての技術を活かして個性豊かな味を作り出してそれに応えた。

実際に飲んでみたが、驚くほど香り豊かで、しっかりとした苦味はあるが、どこかさわやかでエグ味はない。スパイスの効いた料理や、ハーブなどの香りの強い料理に合いそうだ。毎日の食事にさまざまな料理を積極的に楽しむ人なら、アジア料理や、日本食でも地方色豊かな料理を食べた時に、このCRAFT Xを合わせたくなるに違いない。

ちなみに、販売方法も独特で、なんとサブスクリプション。

月額6960円で350ccの12缶セットが届くという(つまり少々お高くはある……がそれによって得られるのはビールだけではない。詳しくは後述)。

【CRAFT X】クリスタルIPA
https://www.craft-x-beer.com/

MOON Xのビジョンとは?

では、長谷川晋さんの起業したMOON-Xはどんな会社で、何がただの地ビールの通販会社とは違うのだろう?

MOON-Xのビジョンは『ブランドとテクノロジーの力で、日本のモノづくりの翼になる』というもの。日本のモノづくりを体現するブランド群を、テクノロジーを活用して世界中に提供していくことで、たくさんの人々の生活を豊かにする……という。

具体的に言えば、このCRAFT Xでは、マーケティングデータを木内酒造の製品作りに活かすことであったり、日本の伝統とテクノロジーという商品イメージのために、ブルーを基調にした葛飾北斎の富嶽三十六景の中の神奈川沖浪裏と、テックっぽいロゴデザインをあしらったパッケージデザインを行ったことにもMOON-Xのやりたいことが表れている。

サブスクリプションは単に商品を購入するための課金ではない。購入することによってCRAFT X会員プログラムに参加できるのだ。それにより購入者は、ファンコミュニティに参加でき、オリジナルグッズを入手でき、商品の改善に参加できたりもするという。事実、CRAFT Xはロットで管理され、今後さらに味が進化していくという。その成長も一緒に楽しめるというわけだ。

プロ中のプロのSNS術に注目

また、なにしろ長谷川晋さんは元フェイスブックジャパン代表である。SNS運用はお手のものだ。

すでに大変凝ったビジュアルがInstagramに投稿されており、Facebook、Twitter、LINEと、それぞれの特質を活かしたプロモーションが始まっている。これらの投稿のアレンジの違いを見るだけでも勉強になるというものだ。

CRAFT X Instagram
https://www.instagram.com/craft.x.beer/
CRAFT X Facebook
https://www.facebook.com/craft.x.beer/
CRAFT X Twitter
https://twitter.com/craftxbeer1
CRAFT X LINE
https://line.me/R/ti/p/%40305boebi

また、私が原稿を書くのが遅れたので、時すでに遅しだが、1月24〜25日には表参道のFRANZE & EVANS LONDON 表参道店で、このビールとピンチョスを楽しめる無料ポプアップショップも開催されていた(過去形になってしまてゴメンなさい!)。すでにTwitterなどには、一般のお客さんによる投稿も数多く見られる。

さらに今後、サブスクリプション参加者の意見を集めたり、それを軸にしたマーケティングを行ったりという展開が行われていくだろう。

そしてもちろん、MOON Xからは、選び抜かれた日本のモノ作り精神に溢れた商品群が、第2弾、第3弾として登場してくることだろう。すでに創業3カ月で個人投資家から10億円強の資金調達を完了しているという。

激しいデフレ、低成長に悩まされる日本だが、各地でこだわったモノづくりをしている人はいっぱいいる。しかし、もはや良いものを作っているだけでは起死回生の逆転は望めない。マーケティングとテクノロジー、このふたつを武器に持つMOON Xの活動から目が離せない。

先日、ご実家の家業を再構築するためにFacebookを退職された広報・執行役員の下村祐貴子さんも発表会をサポート。強力な布陣だ。

(村上タクタ)

出典

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PROFILE

村上 タクタ

flick!編集長

村上 タクタ

デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。

村上 タクタの記事一覧

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