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iPad Pro第4世代登場! A12Z Bionic、広角カメラ、LiDARスキャナ、新キーボード

MacBook Airと同時に、iPad Proの12.9インチモデルと11インチモデルが登場した。発売は3月25日。

従来モデルよりさらに高性能化、低価格化して、AR対応を中心にカメラが増強され、シザー式キーボードとトラックパッド(iPad用のポインティングデバイスを公式に出すのは初めてだ!)を装備したMagic Keyboardがアクセサリーに加わった。

A12Z BionicとWi-Fi 6

CPUは8コア(オクタコア)のA12Z Bionicを搭載。

iPhone 11に搭載されたA13 Bionicの進化系とせずに、iPad Pro第3世代のA12X Bionicチップの進化系であることを匂わせるネーミングになっているのが興味深い。

MacBook Airと同様、最廉価モデルのストレージは2倍になっているのに、価格は安くなってる。円高の影響もあるだろうし、SSD価格の下落も反映されていると思われるが、お買い得であることに変わりはない。

ディスプレイの仕様に変化はない模様。Wi-Fiは従来の802.11acから、Wi-Fi 6(802.11ax)に性能向上。MacBook Airが802.11acのままとされたのに対して、Proモデルとしての矜持をのぞかせる。

125度視野角の1000万画素カメラとLiDAR搭載

カメラ部分の変化は興味深い。従来モデルが1,200画素のカメラ1台だったのに対して、1,000万画素の125度の画角を持つ超広角カメラが追加されている。

多くの予想では、iPhoneと同じ3連カメラが搭載されると予想されたが、52mm相当の標準(Appleの言い方で言えば望遠)カメラは搭載されず、代わりにLiDARスキャナが搭載された。

LiDARとはLight Detection and Ranging(光検出と測距)の略で、5mまでの物体の距離を計測し、より複雑な深度データを取得するという。つまり、AR表現のための仕組みだ。

新しいiPad Proの性能を持ってすれば、現実世界のオブジェクトの隙間に仮想現実のグラフィックを織り交ぜて表示することができるだろう。さらに、現実世界を実際に測定して、そこにたとえばデータ上のソファーを置けるかどうか? というような判断をすることも容易になるように思える。

シザー式でフローティングマウントのMagic Keyboard登場

また、興味深いのは『Magic Keyboard』の名前で登場した新しいアクセサリーだ。

これは、新しいMacBook Airや16インチのMacBook Proと同じようなシザー式のキーボードを備えており、ついにiPadアクセサリーとしては初めてポインティングデバイスとしてのトラックパッドを備えている。またバックライトも備えており、夜の機内のような暗い場所での使い勝手も向上しているはずだ。

これに関しては実際に手にしてみないとわからないいくつかの不思議な点がある。

ひとつは、フローティングカンチレバーという不可思議な構造によって、iPad Pro本体を浮かせることができるらしいこと。強度的にそんなことが可能なのだろうか? 実に不思議だ。

ふたつ目は、USB-Cのパススルー充電が可能らしいこと。つまりキーボード側に給電することでiPad Proを充電することができるらしい。つまり、電源供給はキーボード側のポートに任せて、本体のUSB-Cポートはディスプレイや外付けストレージなどに使うことができるということだ。

みっつ目は、トラックパッドにクリック機能があるのかどうかということ。

iPadとマウスやトラックパッドを組み合わせて使う時の問題点は、iPadのインターフェイスには基本的にポインティングデバイスという概念がないということにある。つまりマウスオーバーというような状態が存在しないのだ。だから、Macでいうところのクリックという概念をどう扱うかという問題が発生する。

スペース的に、MacBookシリーズのトラックパッドに搭載されているようなTapTicエンジンなどを搭載して、クリック感を生み出すことはできないように思える。

Appleのサイトには『iPadでのタッチを前提とした体験のためにデザインされたカーソルは、ホーム画面とDockでは、アプリケーションをハイライトする円として現れ、ユーザーインターフェイス要素、そしてテキストフィールドでは、ユーザーがクリックできるものを明確に示します。』と書いてあるがこれがどんなものなのかわからない。

これはiPadOS 13.4でサポートされる機能のようだが、新OSとMagic Keyboardが登場するまで、その体験は想像の域を出ないことになる。

ちなみに、Magic Keyboardは5月発売予定。11インチ用が3万1800円(税別)、3万7800円(税別)とちょっとした貧弱なパソコンが買える値段であることにも驚く。

Magic Keyboardというネーミングも気になるところで、MacのMagic Keyboardとどうやって区別をつけるのだろう? Appleがさまざまな製品に、お気に入りの名前を繰り返し使うのはいつものことだが、これはちょっとややこし過ぎるのではないだろうか?

ちなみに、Magic Keyboardは第3世代のiPad Proでも使える。カメラ周りが少し寂しいことになるが。

また、Smart Keyboard Folioも密かにモデルチェンジされ、カメラ周りの穴が拡大され、第4世代でも使えるようになっている。

さて、第3世代ユーザーは買い替えるべきか?

ともあれ、スペックと価格から判断するに、新しいiPad Proはお勧めできる商品だと思う。

もちろん、第3世代を持っている人にとって、買い替えるべき製品なのかどうかはちょっと迷うところだが。

性能向上していることは間違いないが、たとえば絵を描く……という目的で使うなら、ディスプレイとApple Pencilまわりに変化はないので、第3世代を使い続けるという選択もアリだと思う。

また、キーボードだけの問題なら、第3世代にMagic Keyboardを組み合わせることも可能だ。

高度なチップセット能力と、広角カメラ、AR表現を使うかどうかが、第3世代から第4世代に買い替えるかどうかのポイントとなるだろう。

(村上タクタ)

出典

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PROFILE

村上 タクタ

編集長

村上 タクタ

デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。

村上 タクタの記事一覧

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