Appleが16インチMacBook Pro発表!! これにより次世代ラインナップの謎、深まる

3072×1920ピクセルのゴージャスな16インチディスプレイ

Appleから、MacBook Proの16インチモデルが発表された。

現行、15インチモデルの15.4インチの液晶は解像度こそ違えど、2001年のPowerBook G4(Titanium)から連綿と19年も続いた画面サイズで、それをあっさりと捨て去ったことに驚きを感じる。

iPadの標準サイズが、これも10年近く続いた9.7インチ液晶を捨て去り10.2インチとしたことと同様に、画面サイズというより、ボディサイズを保持したまま、狭額縁とし、ギリギリまで画面を拡大した思えば納得ができる。

ディスプレイサイズは対角で16インチ、画面解像度は220ppiから226 ppi(MacBook Pro 13インチやAirとほぼ同じ)になり、なんとほぼ変わらないボディサイズのまま、3072×1920ピクセル解像度を実現している(従来モデルは2880×1800なので、ピクセル数にして13.8%増えている)。

ボディサイズは若干大きくなって、幅約8.6mm、厚さ約5.2mm、厚さ約0.7mm、重さにして170gほど増えている。

圧倒的大パフォーマンスと、意外とお手ごろな価格

その寸法の増大に対して得られたパフォーマンスは絶大なもので、最大8コアのi9プロセッサ、最大64GBのメモリー、最大なんと8TBのストレージ、6コアのサウンドシステムを内蔵し、極めて圧倒的なパフォーマンスを持ち歩くことができるようになった。

搭載できるGPUはAMDのRadeon Pro 5000シリーズ。

バッテリーはなんと、100Whの大容量となり、 電源アダプターは96WとPDで供給できる限界値に近づいた。

サイトを見ると最も安価なコンフィグで、2.6GHz Core i7(6コア)搭載、メモリー16GB、ストレージ512GBで24万8000円(税別)とパフォーマンスの割に控えめな価格設定となっている。

問題の多かったキーボードは大幅改善された模様

注目したいのはキーボード周り。

あまり人気が高くなく『取り払われるのではないか?』と言われていたTouch Barは継続。もちろん、Touch IDも続投となっている(多少デザインが変わり、Touch Barから少し分離した模様)。またエスケープキーも分離独立し、フィジカルなキーに戻されている。Touch Barにしても一番左は常にエスケープやキャンセルだったのだから、物理キーになっっても変わりはないだろう。

しかし、となるとTouch Barのピクセル数が変わる可能性があり、そうなるとアプリ側の変更も必要になる。このあたりがどうなっているのかは今後の情報に注目したい。

あまりに薄さを追求したためか、トラブルが多く、打鍵感が悪く、打音が大きかったキーボードは1mmのキーストロークを確保した……ということなので、かなり改善された模様。構造的にも見直されたようなので、トラブルが発生しなくなるといいのだが……。

4年ごとのフルモデルチェンジが行われなくなったのか?

それにしても、本機の発表は今後のMacBook Proのラインナップに大きな疑問を投げ掛ける。

まず、MacBook Proは近年4年ごとに大幅なモデルチェンジを行っていた。

2008年にはユニボディモデルが発表され、それ以前のアルミプレス材のボディから、新たにアルミを削り出したユニボディモデルの時代の到来をつげた。

2012年にはRetinaディスプレイが搭載され、HDDの時代は終わりSSDが搭載された。現在の薄いMacBook Proの時代の始まりである。

2016年にはThunderbolt 3ポート採用、Touch Bar、Touch IDが採用された。

つまり、4年ごと、オリンピックイヤーごとに大幅にアーキテクチャーが変更されていたのだ。これを買い替えの目安にしていた人は多いことと思う。

ところが、2019年に16インチモデルが登場するということは、どういうことなのだろうか?

この16インチモデルは、画面サイズこそ変えているが、Retinaディスプレイ、ボディ構造、ポートの種類などについて、一切の変更はない。いわば、2016年のThunderbolt 3世代といえるアーキテクチャーとなっている。

2020年でのフルモデルチェンジは行われないのだろうか?

考えられる可能性は2つある。

ひとつは、AppleはMacBook Proのフルモデルチェンジのサイクルを伸したという考え方。このままあと2年ほど続投してフルモデルチェンジのサイクルを6年にしたりする可能性もあるだろう。

もうひとつは、MacBook Proの進化はほぼ終了したという考え方。今後、Macへの大幅なてこ入れは減り、むしろiPad Proなどがコンシュマーモデルとして頻繁に更新されていくという考え方。iPadのラインナップの充実ぶりを考えると、その可能性も高い。

13インチモデルはどうなるのだろう? 順当なところでいえば、来年6月のWWDCあたりでこの新型キーボードを搭載したニューモデルが登場するというところだろうか?

MacBook Proのモデルチェンジサイクルを見ながら購入時期を探っていた人にとっては非常に悩ましいことになってしまった。

(村上タクタ)

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PROFILE

村上 タクタ

flick!編集長

村上 タクタ

デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。

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