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cheeroのソーラーバッテリーはアウトドアにお勧めだが、理解しておいて欲しいことも

ソーラー充電、IP54の防水設計でアウトドアに最適

cheeroから、ソーラーバッテリーが発売された。

cheero Solar Power Bank 10000mAh

今やキャンプに行こうが、登山をしようが、モバイルバッテリーは必須。

ソーラー式のモバイルバッテリーなら、電源のないアウトドアでも太陽の光さえあれば充電できる。さらにUBSポートのカバーを占めればIP54の防塵・防水となるので、本当にアウトドアにピッタリだ。

アウトドアだと、夜露に濡れたり、突然の降雨で荷物が濡れたりすることは、まま起こる。防水だと安心であることは言うまでもない。最近では、iPhoneをはじめデジタル機器は防水になりつつあるが、防水性能を持つバッテリーは少ない。濡れると壊れる可能性のあるバッテリーこそ、防水だと安心だ。

ちなみにIP54とは、直径75μm未満の防塵試験用粉塵入らないように保護されており、あらゆる方向からの水の飛沫に対して保護される……という性能なので、水にどっぷりと浸かるようなアクシデントには対応していないので、注意のこと。

LEDパネルが想像以上に明るい

また便利なのが、背面にかなり大光量のLEDライトを装備すること。

cheeroのサイトではテントの上から吊るすイメージで紹介されているが、キャンプする人の知恵としては、水を入れたペットボトルなどを乗せておくと、光が拡散されて、テント内の常夜灯的に使えて便利。

このライトは、1万mAhの大容量のバッテリーを活用して、なんと30時間も点灯可能だという。

上部にカラビナ的フックが装備されているので、屋外で充電する時にも便利に使えそうだ。

ソーラーパネルから満充電にするには50時間

ここからは、欠点というわけでもないが、この製品の特質として理解しておいた方がいいことを書いておきたい。

まず、ソーラーパネルでの充電には時間がかかる。

ソーラーパネルの充電能力は面積に比例するので、バッテリー表面の狭いソーラーバッテリーで充電するのだから、充電能力に限りがあるのは当然だ。

多くの人は「1日中外に置いておけば満タンになる?」ぐらいの夢見がちなここと考えると思うが、満充電までに必要な時間はスペック表によると約50時間。1日10時間太陽に当てられる時間があるとして、5日間かかる勘定になる。一般的な別体式のソーラーパネルも組み合わせて使うのが現実的なところだろう。

また、満充電にするのが大変なのは1万mAhという大容量だからということもある。たとえば、1日に2000mAhぐらいしか消費しなければ、太陽からの充電でなんとか収支は合う。

あと、ポートは給電ポートはUSB-Aを2ポート、充電ポートはmicro USBというのもちょっと不満なところ。

アウトドアに持ち出す可能性の高いカメラ機材などもUSB-Cポートを採用するデバイスが増えている昨今、ここはUSB-Cにして欲しかった。デスクトップデバイスより、アウトドア関連デバイスの方が移行が遅いのでmicro USBにしたのだと思うが、筆者としては残念なところ。

また、ソーラーバッテリーやLEDを内蔵し、防水でもあるということで、サイズはけっこう大きい。同じ1万mAhのcheero PP5と較べてこのぐらい。 ちなみに重量はソーラーが約280g、PP5が約205gということで機能が多いことを考えると許容範囲内。

面白いのが、太陽熱に熱されすぎるとセルの保護のために充電を抑制する機能がついているというところ。充電するためには陽光の当たるところに置かざるを得ないし、熱され過ぎると良くないし……で難しいところ。

縦走や長期キャンプ、非常時のLED照明に

というわけで、ソーラーバッテリーとしての性能には限界があるが、そのことさえ理解して使えば、他にない機能を持つバッテリーだといえるだろう。

たとえば、電源が長時間得られない長期間のキャンプや、山の縦走などの時には、別途用意したソーラーバッテリーと併用するといいだろう。

また、充電とLEDライトの収支から考えると、たとえば昼10時間充電して、夜は6時間照明に使う……という利用も可能だ。

また、万が一の災害時には、非常用電源、明かりとして、停電時におおいに役に立つだろう。そういう時には防水性能も有効に違いない。

機能を理解して、上手に使いこなしたい。

(村上タクタ)

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PROFILE

村上 タクタ

flick! / 編集長

村上 タクタ

デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。

デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。

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