Macユーザーに至高のマウスとキーボードを。LogicoolのMX for Mac
- 2020年07月31日
LogicoolがMacにフォーカス
筆者は熱烈なLogicoolファンである。
とりわけ、マウスに関しては、初のレーザーマウスである2004年発売のMX-1000から、MX Revolution、M950、MX Master、MX Master 2、MX Master 3と、ずっと使い続けている。なにぶん仕事時間の長い人のなので、妻の手よりも、人生で一番長い時間握りしめているのが、Logicoolの MXマウスであると断言できる。
そして、ご存じのように熱心なアップル製品のユーザーでもある。そんな筆者にとって、非常に嬉しい発表があった。
LogicoolがよりAppleのデバイスにフォーカスした製品をリリースするというのである。
Logicoolの調査によると、MX Master 3の30%がMacユーザーで、MX Master 3を知らなかったMacユーザーにアンケートを取ると80%が購入を検討したいと回答したという。
つまり、Macユーザーの嗜好と、MXシリーズのユーザーの嗜好は非常にマッチしているということである。だったら、もっとApple製品にフォーカスしていこうということである。
MX Master for MacはBluetooth性能を向上
というけで登場したのが、MX Master 3 for Macと、MX Keys for Mac。ここでは、既存のMX Master 3、MX Keysとどう違うのか中心に解説していきたい。
まずMX Master 3は、マウスの頂点ともいえるMXシリーズの最新版。(ここは趣味の別れるところだが)手の平全体でホールドする大型マウス系では最高の性能を持つと思う。
ガラス面でも使える4000dpiのDarkfieldレーザートラッキング、設定可能な7つのボタン、2つのスクロールホイール。特に中指で操作するホイールは、ゆっくり動かすとラチェット感があり、早く動かすとフリースピンできて1秒間に1000行のスクロールが可能なMagSpeed電磁気スクロール……おっと、熱が入り過ぎてしまったが、とにかく最高のマウスなのだ。
(左が標準モデル。右がfor Mac)
では、今回『for Mac』を冠されて何が違うか。
表面的には、ボディカラーがMacっぽくなったことろ、付属ケーブルがUSB-A – USB-Cから、USB-C – USB-Cになったこと、加えてUnifyingアダプターが付かなくなったこと。
つまり、Thunderbolt 3ポートしか持たないMacにより対応したということになる。
これだけでは、Unifyingレシーバーが付属しない分、損ではないかという気もするかもしれないが、for Macは、Bluetoothだけで使えるように、Bluetoothの遅延を少なくして、周囲の電波が混雑していても切れにくくなっているのだそうだ。
実際、筆者はBluetoothが途切れることが多いので、アダプター経由でUSB-AのUnifyingレシーバーを使っていたのだが、for MacはBluetoothで使っていても接続が切れることはない。ワイヤレスの話は、確証はできなくて、あくまで「私の環境では」と言うしかないが、10日間ぐらい使ってても快適に使うことができている。
(そういえば、UnifyingのレシーバーはなぜUSB-Aなんだ、早くUSB-Cのタイプを出してよ! ……とLogicoolさんに以前から意見してたことを思い出した。Bluetoothですべてが上手くいくなら、それはそれでいいのかもしれない)
MX Keys for Macは、キー配列も違うがUS配列なのが好みの別れるところ
続いて、MX Keys for Mac。
こちらは、マウスの方より違いが大きい。
なんといってもキー配列が違う。Mac専用のキー配列で、さらにUS配列だ。
(上がfor Mac。かな表記がない分シンプルだし、⌘やOptionなどの特殊キーの配列が全然違う)
ここは、当然ながら意見の別れるところで、筆者は日本語配列の方が欲しかった。
ただ、Macユーザーの意見としては、US配列を望む声が多かったということで、たしかに、「かな」表記が入らないUS配列の方がスタイリッシュだし、本体でUS配列を使っているなら、外付けキーボードもUS配列のものが欲しいという人も多いことだろう。特にエンジニア系の方などは、英語キーボードを使い慣れている方も多いから、こちらの方を望む声が多いというのも納得できる。
また、どうしても日本語配列を望むのなら、for Macでない従来モデルも併売されているのだから、選択肢が増えたと捕えればいいと思う。
キートップが凹面になっていて、指の収まりはいいし、Macのシザー式キーボードよりさらにストロークがあって、打ちやすい。
こちらもケーブルはUSB-C – USB-Cが付属。そして、なぜかこちにはUnifyingレシーバーも付属している。ちょっと不思議。
また、オンオフできるバックライトも付属する。常に明るいところでしか使わないのなら、オフにしておいた方がバッテリーが持つが、センサー内蔵で、手をかざすと点灯するあたり、Macのバックライトより賢い。
ともあれ、LogicoolファンかつMacファンとしては、MX Master 3 for Macと、MX Keys for Macの登場は嬉しい限り。
また、これにとどまらず、どんどんApple製品にフォーカスする製品を開発中ということなので、これからもLogicoolの動きから目を放せない。
(村上タクタ)
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PROFILE
flick! / 編集長
村上 タクタ
デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。
デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。