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アップルのマップ日本の地図アップデートを詳細解説。この夏はオンラインで旅を!

アップルの日本のマップが大進化

以前にも、お知らせしていたが、日本のアップルマップが大幅に更新されている。

アップル『マップ』の日本地図が秋に大きく進化。歩行者ルートのルックアラウンドも!

アップル『マップ』の日本地図が秋に大きく進化。歩行者ルートのルックアラウンドも!

2020年07月01日

筆者が確認できた変更は
・地図データのアップデート(おそらくポリゴンマップになっている)
・公園など中の歩道の反映など、詳細化
・ランドマークの表示
・高速バス、フェリーなどのルートガイドへの反映
・東京、京都、大阪、名古屋のルックアラウンド搭載
などがあった。

マップの更新は、地図データが更新され、かつデバイス側のソフトウェアが対応していないと、見られないので、閲覧できるかどうかはあなたのデバイス次第というところだが、少なくともルックアラウンドに関しては現行のiPhone(iOS 13)でも閲覧できたので、みなさんお楽しみいただけるだろう。

高精細な地図の表示については、iOS 14、iPadOS 14、macOS 11 Big Surなど、この秋ローンチのOSでないと表示されないかもしれない。

しかし筆者の手元では、macOS 10.15 Catalinaのマップアプリでも詳細な地図データが表示されたし、許可を得てレポートしているiPadOS 14では、フル機能を使えた。秋になれば、すべてのデバイスでフル機能を使えるようになるだろう。

京都嵐山の『竹林の道』もルックラウンドで歩ける

さて、まず、感動なのが、日本についにルックアラウンドがやってきたことだ。

車道のみならず、観光で歩くような歩道もルックラウンドできる。あの嵐山の竹林などもオンラインで散策できるのだ。Googleのストリートビューと違って、アップルのルックアラウンドは非常にスムーズな移動が可能で、景色も詳細に見られるので面白い。

京都の人にとってはおなじみの、鴨川デルタの飛び石も歩く事ができる。『舞妓さんちのまかないさん』の9巻の表紙にもなっていた場所。360度カメラを抱えたアップルのスタッフの方が、飛び石を歩いたかと思うと、楽しくなる。

ついでに、京都にある私の実家も見てみた。家はもちろん、近所の小道もちゃんと高精細に反映されている。感激だ。
両親こそ写っていなかったが、高齢な両親にウイルスを持って帰省してしまうとマズいので、今年の帰省はルックラウンドで楽しむことにしよう。

公園の遊歩道も詳細に反映

地図の高精細化は、多岐にわたる。たとえば、皇居を見ても、内部の細かな散策路まで反映されている。

 たとえば、従来の京都御所はこんな感じだったが……。

新しいマップでは、こんなに高精細になっており、複雑な御所内の緑道も道の太さ、形状まで反映されている。ちなみに、御所の中の道もルックアラウンドで歩くことができる(植物園は歩けなかったので、無償のところしか反映されていないのかも)。

また、御所においてもそうだが、京都全体を見渡してみても、緑のある部分が緑で表示されるようになったので、散策して楽しい日本の緑地部分が分かりやすくなった。

従来のマップだと、京都全体を見るとこうだったのだが……。
新しいマップではこのように表示される。京都が盆地であること、緑豊かな山に囲まれていることがよく分かる。

関東でも、芦ノ湖近辺は第三新東京市かというぐらい殺伐とした感じで表示されていたのだが。
新しいマップでは緑豊かな山であることが分かる表示になっている。

道の太さだけでなく、形状、ディテールまで反映

さて、何より実際にメリットが大きいのが、マップそれ自体のデータの持ち方が大幅に改善されていることだ。

筆者がベンチマークにしている、弊社近く、環八と国道246号線の瀬田交差点を見てみよう。ここは、変形五叉路の下をアンダーパスが通っていて、しかもUターンできるルートがあるという複雑な交差点で、たいていのオンラインマップで見ると、どういう状況なのかよく分からない。

ちなみに、以前のアップルのマップだとこういう感じ。

Uターンルートが浮き立って表示されていて、どういう道なのかよくわからないし、アンダーパスに入らずに環八の方に入るルートもどうなってるのか、判別不能だ。

しかし、新しいアップルマップでは、それらの問題が完全に解決している。

アンダーパスは点線で描かれ、環八に続く側のルートの形状もよくわかる。また、Uターンルートのカタチもよく分かる(私はこの交差点に抜け道から出てきて、Uターンルートをよく使う)そして、地味にすごいのが、歩道のカタチや、それに接続する歩道橋の形状まで完全に再現されていることだ。よく知っている場所だからこそ、その凄さがよくわかる。

このあたり、国土が広くて立体的な交錯が少ないアメリカより、はるかに複雑でデリケートな地図表現が必要な日本独自の開発が進められているように思う。ほとんどの場所にクルマで行けるアメリカと異なり、歩行者用のルートにも多様なガイドが必要なのも日本独自の仕様といえるだろう。

3Dで見ることもできるから、明治神宮/代々木公園だって、この詳しさ!

みなさんも、秋になったら、アップルのデバイスでよくご存じの場所をご覧いただきたい(秋にならなくて、マイナーアップデートで見られるようになるデバイスが多いと思う)。このマップは本当に感激する。

フェリーや高速バスも

また、高速バスや、フェリーなどもルート検索に反映されるようになった。

オリンピックのために、海外から来た人たちが、このマップを活用する機会が延期されてしまったのは残念だが、代わりにバーチャル旅行がはかどりそうだ。

この夏は、自宅にこもって、新しいアップルのマップで日本中を歩いて、バーチャル旅行したり、旅行のプランを立てたりして過ごす事にしよう。

この高精細なマップは見ればみるほど新しい発見がありそうだ。

(村上タクタ)

 

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PROFILE

村上 タクタ

flick! / 編集長

村上 タクタ

デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。

デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。

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