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アップル、自社製Apple Silicon M1チップ搭載の、MacBook Air/Pro、Mac miniを発表!

Apple Silicon、M1チップがローンチされる歴史的な日

大きなターニングポイントであることに間違いはない。

アップルが、ついにインテルCPUからの決別し、自社製チップセットを積んだMacの発売を発表した。

発表されたのは、MacBook Air、Mac mini、そしてMacBook Pro。同時に3モデルが発表、即予約受付を開始し、11月17日からの発売となる。

インテルから決別しなければならなかった、歴史的経緯

アップルが『21世紀のThink Differentキャンペーン』とでも言いたくなるような映像から発表会をスタートさせた気持ちはよく分かる。それぐらい今日は歴史的な日だ。

アップルは1984年からの36年の歴史の中で、これまで2度CPUの移行を経験している。インテルから自社製のチップセットへの移行となる今回が3度目の移行だ。

2006年のインテルMac登場は、Power PCでは得られなかった性能を獲得するために行われた。Windows PCで使われていたインテルCPUの搭載は、いわば敵の軍門に下るような気持ちがしたものだ。

そして、今にいたるまでの14年間、インテルCPUを使ってきたわけだが、アップルにとっては新製品のリリースサイクルなどがインテルCPUの開発、更新に左右される不本意な側面があった。

そんな中、2010年に発売された初代iPad、iPhone 4に搭載されたA4チップを皮切りに、iPhoneとiPadのCPUを自社製として生産してきた。iPhoneやiPadに搭載される最新のチップセットはA14 Bionic(実際の製造はTSMC(台湾セミコンダクター)が行っている)。

新しいMacの性能がとても期待できる理由

このアップル自社製チップは、スマホやタブレットに搭載されるため、熱効率に優れていなければならなかった。

CPUだけでなく、GPU、ニューラルエンジン、コントローラなどを積んだ、設計となり、それらた別々に搭載されていた従来のインテルMacなどより非常に効率的なものだ。

この集積度合が高く、熱効率に優れたチップセットを、iPhoneやiPadより熱設計電力の大きなMac用に設計したらどうなるか?

実はすでに、ベンチマークテスト上では、iPad Proなどの方が、インテル版のMacBook Airより高い数値を示していたので、それはある意味必然ともいえた。

インテルチップへの移行が2006年で、A4チップの登場が2010年であることを考えると、アップルの中には再び自社製チップセットを搭載するためのプロジェクトが連綿と秘密裏に継続されていたのではないだろうか? Aシリーズチップの熟成もいわばそこに繋がる道だったのかもしれない。

なにしろ、iPhoneに搭載されるAシリーズチップは現在年間数億個生産されているわけで、パソコンのCPUよりはるかに大量に作られている。だから非常に価格効率も高い。最新のA14 Bionicチップは、インテルがなかなか到達できないでいる5nmプロセスで生産されている超高性能なチップセットだ。そのAシリーズチップをベースに、性能に優れ、熱効率が良く、価格効率が良く、しかもアップルの思い通りに設計できるチップ、それがApple Silicon=M1なのだ。

高性能コアと高効率コアを搭載し、省電力性能と高性能を両立。GPUもニューラルエンジンも、メモリーもすべてをひとつのチップに搭載しているから、性能も高いし、効率も良い。このM1シリーズを搭載したMacが、これから続々と登場するというわけだ。

その皮切りがMacBook Air、Mac mini、MacBook Proということになる。

A14 Bionic+高性能CPU2コア+GPU4コア=M1?

M1チップの詳細をみていこう。

発表されたM1チップは、4高性能コア、4高効率コアの8コアCPU。7コア、もしくは8コアのGPU。16コアのニューラルエンジン、そして8〜16GBのUnified memory architectureが搭載されるとしている。メモリーもチップの中に搭載され、共用して使われるというわけだから、さらに効率が上がるのだろう(メモリーを差し替える……なんていうのが遠い過去の話になってしまった)。

A14 Bionicが、2高性能コア、4効率コアの8コアCPU、4コアのGPU、16コアのニューラルエンジンを搭載していることを考えると、CPUの高性能コアが2個増えて、GPU4コア増えているチップということになりそうだ(もちろん、内部的にまったく違う設計である可能性もあるが)。ニューラルエンジンの11兆の演算が可能という性能も同じだし、トランジスタ数の表現が118億トランジスタから、160億トランジスタに増えているのもCPUとGPUの増分と考えられなくもない。

つまり、iPhone 12や、iPad Air 4に搭載されているA14 Bionicから、CPUの高性能コアを2個、GPUを増やしたモデル……という可能性が高い。別の設計である可能性もなくはないが、モジュール化した方が設計、経済効率は高いだろう。

ただし、iPhone、iPadと違うには、熱容量に余裕があるということだ。そのため、より大きな電力を使い、より発熱が大きくなるまで負荷をかけることができる。

M1というエンジンを搭載した、ラジエターとシャシーの違う3モデル

発表されたのは3モデル。MacBook Air、Mac mini、MacBook Proの3機種だ。

これほど新しい製品なのに、外見上は従来モデルのMacBook Air、Mac mini、MacBook Proとまったく同じというところがいかにもアップルらしい。「ベストなデザインなのだから、変える必要はない」というわけなのだろう。安定したハードウェア上に、新しいチップセットを搭載できるというメリットもある。

MacBook Airは、ベンチマーク上、すでにiPad Air 4の方が高性能だったからこれは順当。

Mac miniも、従来ラインナップ中で安価なモデルの仕様はMacBook Airに近いものだったから、これも順当だといえるだろう。

ただし、MacBook Airは従来モデルと異なり、電動ファンを持たなくなっている。iPad Airと同等のパフォーマンスを発揮するのに、ファンはいらないというわけだ。このことからもM1チップの熱効率の良さがうかがえる。熱くならないマシンだろうし、ファンの音もしないはずだ。

対して、Mac miniにはファンが装備されているので、M1チップのクロックを上げるなど、より性能向上を計ることが可能となるはずだ。

性能表記はないから、良く冷えるが、性能は同じ……という可能性もあるが(笑)

また、同時にMacBook Proが発表された。MacBook Proにはファンが搭載されているから、MacBook Airより高い性能が期待できそうだ。クロック周波数などの発表がないから、性能についてはまったくわからないが。

ちなみに、このMacBook Pro 13インチモデルは、2ポートのモデルなので、従来TDP15Wとして、ひとつのファンを搭載したモデルに準じた設計だと思われる。

ファンを2つ装備する、TDP 28Wの4ポートモデル相当の製品は今回発表されなかった。

ラインナップとして消失するのか? それともWWDCあたりに高性能モデルとして登場するのかは分からない。

今回、4高性能コア、4高効率コアの8コアCPU。7コア、もしくは8コアのGPU。16コアのニューラルエンジン、そして8〜16GBのメモリー……という単一仕様のM1を搭載した3機種が登場したわけで、クルマで言えば同一エンジンでシャシーを変えた3モデルが登場したようなものだ。

より排気量の大きなエンジンを積んだモデルのリリースは次のステップということになるのだろう。M1を複数個搭載するのか、それともCPUやGPUのチップ数を増やしていくのかはわからないが、MacBook Pro 13の4ポートモデルや、16インチ、iMac、そしてMac Proの登場はその次のステップを待つことになる。期待できるのは、来年の6月のWWDCあたりということになるだろうか?

M1チップの採用にともない、すべてのモデルで、Thunderbolt 3ポートはThunderbolt/USB 4(アップルはUSB4ではなく、USB 4と表記している)ポートとなり、Wi-Fi 6が採用されている。

為替の関係もあり、価格設定は低いので、アップルが謳う性能向上が本当なら非常にお買い得な3モデルということになる。

新世代Macには期待するが、過去の資産のある人は慎重さも必要

どのモデルを買うべきか? それとも、買うべきか買わざるべきか? という判断は難しい。

今回は、14年ぶりのCPUの変更であると同時に、約20年ぶりにOSも、macOS 10.15 Catalinaから、macOS 11 Big Surへとメジャーアップデートされている。

動作しなくなるアプリ、周辺機器があるから、過去のアプリ、周辺機器が動かないと仕事にならない人は、移行に慎重になった方がいい。Boot CampやParallelsなどで、Windowsが動くかどうかも今のところ分からない。

ただ、アップルのうたう飛躍的な性能向上は期待できるから、あまり過去の資産にしばられない人、今からMacを使い始めるような人は買った方がいいだろう。

新しいモノ好きの人なら、安価だからとりあえずMacBook Airを買ってみるという手もある。

熱設計電力のことを考えると性能は、MacBook Air<MacBook Pro≦Mac miniという感じだと推測されるが、今のところ一切の性能の表記はないから、詳細はわからない。

筆者も購入して試してみる予定なので、続報を待たれたい。

(村上タクタ)

出典

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PROFILE

村上 タクタ

flick! / 編集長

村上 タクタ

デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。

村上 タクタの記事一覧

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