Apple Watch Series 4 の機能や特長を解説
flick! 編集部
- 2020年12月23日
※こちらの記事は『flick! digital 2018年11月号』の記事を再編集したものです。
初めてのフルモデルチェンジで大画面、薄型、高性能に
コンセプトが定まった新たな時代の始まり
初代モデルにはいろいろな試行錯誤があった。iPhoneの周辺機器としてどうあるべきかという問題だ。200万円以上もするEditionを出すなど、既存の高級時計、ファッションウォッチの分野にどう食い込むか……というチャレンジもあった。
代を重ねてApple Watchが到達したのは、Apple Watchならではの存在意義。本体を丸くするなど既存の時計のフリをする必要はない。心拍、GPSなどのログを取り、iPhoneの通知を表示し、ApplePayの支払いなどの機能を担うスマートデバイスとして、Apple Watchは着実に進化し、普及してきている。もはやApple Watchなしにはいられない……という人も増えてきた。
特に特徴的なのは、アクティビティロガー、ヘルスケアデバイスとしての機能だろう。シームレスにiPhoneと連携し、セキュアにヘルスケアデータを取得し、ダイエットアプリや医療機関などとも連携可能なデバイスはApple Watchだけだ。
今回もその点が強化されており、従来の光学式の心拍センサーの他に、心電図を取得できる電気心拍センサーが搭載されている(関係諸機関の承認の都合上現在のところ有効化できるのはUSのみ)。また、65歳以上が利用した場合、転倒して60秒以上動きがないと、緊急SOSを発信する機能も搭載される。
ビジュアルで大きく異なるのは画面サイズが拡大されたことだろう。これにより、情報量の多いウォッチフェイスも用意され、さまざまな情報をひと目で確認することができるようになった。実際利用してみると、地図や乗り換え案内などで得られる情報も多くなり、少しずつApple Watchだけで済むシーンが増えているように感じる。
バッテリーの持ちは 『同等』とのことだが、減る速度は緩くなっているような気がする。もっとも手元の2017年モデルが経年変化していてそう感じた可能性もあるが。毎年、Apple Watchは着実に良くなっている。ただ、試しに使ってみるなら安価になったSeries 3でも十分にいい。それほど熟成されている。
Apple Watch Series 4 ディテール
サイドボタンを長押ししつづけると、電源OFFの他、緊急SOSが使える。
Watch OS 5の新機能、ウォーキートーキー。アメリカ人好みの機能。
Suicaが使えるApple Payはとても便利。ぜひ活用してみて欲しい。
Series 3以前の心拍センサー。緑色LEDと感光性ダイオードを利用。
Series 4の心拍センサー。中央に光学式、周囲に電気式のセンサー。
コンプリケーションから心拍アプリを起ち上げ、現時点の心拍を知る。
一般的なアルミのApple Watchのパッケージが変わった。ベルトは別売りのものと同じ内容のものがいっしょにパッキングされるようになり、本体は小さなフェルトの入れ物に包まれている。
Series 4 & Series 3「比較想像以上に大画面効果は大きい」
左がSeries 4の44mm、右がSeries 3の42mm。ディスプレイサイズが大きくなった分、より多くの情報を表示できるようになった。大小それぞれベルトは共用。
地図を表示すると画面サイズの違いが一目瞭然となる。従来モデルよりかなり広いエリアが表示できる。また、角のRも大きくなっている。
上がSeries 3の42mm、下がSeries 4の44mm。わずかとはいえ、大きく薄くなっているのが分かる。わずかな違いではあるが、腕にフィットする感は増している。
大画面で、さらに多彩なウォッチフェイス
Series 4の標準的なウォッチフェイス。コンプリケーションを8つ表示することができる。
白い文字盤。内側のコンプリケーションは針が重なって見えないことがあるので、ボタン系にしたい。
従来タイプのモジュラー。情報が少ない感じさえするが、見やすいことは確か。
新しいINFOGRAPH MODULAR。情報量は増えたがアナログの世界時計が見づらい。
期待高まるSiriウォッチフェイス。何を表示するかはiPhone側で設定することができる。
火や水のスロー撮影した映像を表示。実際に撮影した映像が表示されるという。
LIQUID METALは液体に溶け込んだ金属紛の映像を見ることができる。これも美しい。
万華鏡はデジタルクラウンの動きにしたがって模様を変える。これもまた楽しい。
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