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Apple Watch Series 6 の機能や特長を解説

※こちらの記事は『flick! digital 2020年11月号』の記事を再編集したものです。

ヘルスケア機能をさらに充実

AppleWatchも着実に進化を続け、Series 6に到達した。

最初のモデルでは200万円する高価なEditionを設けたり、発表会にファッション誌の記者を多く招待したりと、少々迷走した感もあるAppleWatchだが、最近はヘルスケアデバイス、アクティビティロガーとしての機能を中心に、健康的でクレバーな人が使うデバイスとしてのイメージを着実に積み上げつつある。

防水、単独での通信機能、Apple Payなどの基本機能はSeries 3までに完成した感があり、そこからSeries 4で大画面化、5で常時表示を実現してきた。今回のSeries 6の目玉は、新しい血中酸素濃度ウェルネスセンサーの搭載。

しかし、この鳴り物入りで搭載されたセンサー、今ひとつ用途が分からない。筆者が試してみると普段99~98%。そして全力疾走しても97~96%ぐらいまでしか下がらない。高地トレーニングの際に使うこともあるらしいのだが、日常生活であまり血中酸素濃度が下がることはないような気がする。

ただ、誰もが想像することだが、新型コロナウイルスに感染して肺の機能が低下した際にはその変化を教えてくれることだろう。もっとも、AppleWatchの血中酸素濃度ウェルネスセンサーは、医療用のセンサーではなく、あくまで日常的なウェルネスのためのセンサーということで、医療用として信頼性のあるデータではない……ということになっているのだが。

血中酸素濃度というものに、世の耳目が集まっている時だからこそ、その健康増進のための利用方法を考えてみるのにいい機会なのかもしれないが。

Series 6には現在のところエディションはなく、ケースの素材はアルミ、ステンレス、チタニウムの3種類。色はアルミが5色、ステンレスが3色、チタンが2色あるが、今回はとりわけアルミにブルーと(PRODUCT)REDが設けられたのが目新しいといえるだろう。

つまり本体はケースサイズ2種類、素材と色で10バリエーション、そして数多くのバンドと、無限とも言える文字盤の組み合わせで、自分好みのAppleWatchを作れるのも楽しみだ。

その他、SEに対するアドバンテージとしては、常時表示可能なディスプレイと、電気心拍センサーの搭載、そして最新のS6チップを搭載していることだろう。S6チップはA13BionicをベースとしたデュアルコアCPUで、S5より20%高速だと発表されている。

ワイヤレスチップW3の搭載は変わらないが、広帯域チップとしてU1が搭載されており、今後室内など狭いエリアでの位置の計測などにおいて、新しい利用方法が提案されていくのではないかと思われる。

実際に使っている感覚としてはSeries 5も十分に速いので、差違を感じることは少ないが、それでもアプリを開いたり、文字盤を操作したりといった場面で、動きが引っかかることはほとんどないから、処理速度改善のメリットは現れていると思う。

watchOS 7の搭載で、新たな6種類の文字盤が使えるようになったり、睡眠管理、手洗い検出など、日常でも利便性が増したと感じる場面が増えている。

Apple Watch Series 6 ディテール

iPhone 11に搭載されているA13 bionicをベースとした2コアのS6チップ。なんとここまで共通化。

緑色に光る光学式心拍センサーに加えて、赤く光る血中酸素濃度ウェルネスセンサーを備える。Series4以降は電気式の心拍センサーも備えている。

Series 6(左)と、SEの背面。Series 6の背面は放射状にセンサーが配されているが、SEの背面も中央部こそSeries 5と同じだが外縁部は違う。

watchOS 7には6種類のフェイスが追加。

血中濃度ウェルネスセンサーは、15秒で計測できるのだが、かなり安静にしていないと計測に失敗してしまうので注意。

バンドの密着度合が緩くても失敗してしまう。キツめに締めよう。大半の場合は99~97%というデータしか表示しない。

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各電子雑誌配信ストアから配信される電子専用マガジン。デジタルは好きだけど使いこなせてない、これから活用したい人たちへ、最新ガジェットやウェブサービス、アプリ情報を配信。

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