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アップルによる2億ドル規模の『熱帯雨林補完計画』!? 気候変動に抗うことは可能か?

Apple Storeの緑の葉に込められた決意

南極の氷床の融解、シベリアの永久凍土が溶けることにより放出されるメタンガスとCO2、海の高水温化と酸性化によるサンゴの減少(酸性化が進むとサンゴや貝は骨格や殻を形成できなくなる)……温室効果ガスによる地球温暖化はもはや避けようのないところまで来ている。

そんなに切迫した問題であるのに、原子力の利用にはそれを越える生命に対する危険があり、COVID-19のパンデミックも迫り来る温暖化より喫緊の問題として取り扱わねばならない。しかし、熱帯雨林の伐採、アフリカの砂漠化、産業や自動車、我々すべての産業活動、生命活動により、地球の温暖化は着実に進んでいる。

そんな中でも、アップルは企業の責務として、温室効果ガス削減に取り組み続けている。4月22日のアースデイに一部のアップルストアに表示されている『リンゴの緑の葉』はその意思を表明している。

2億ドルの『Restore Fund(再生基金)』の設立

4月15日にアップルが表明したのは、『Restore Fund(再生基金)』に関する2億ドル(約217億円)の基金の設立。

この基金は、環境保護団体コンサベーション・インターナショナルと、投資銀行ゴールドマンサックスによる共同プロジェクトで、大気中から少なくとも年間100万トンの二酸化炭素を削減することを目指すとともに、実現可能な財政モデルを提示することにより、森林再生に向けた投資活動を拡大することを目的としているという。

大規模な森林保全活動に資金を拠出

森林、湿地、草原、熱帯雨林などを保全していくことにより、植物は大気中から二酸化炭素を吸収し、それを土、根、枝に永久に貯蔵する。基金の設立を通じて、森林の保全、復旧に金銭的リターを産み出しながら、二酸化炭素の影響を、測定可能なカタチで示すことで、将来を変えていくことを目的としているという。

アップルは同社バリューチェーン全体を2030年までにカーボンニュートラルにすることを目指しているが、そのうち直接的に削減できる二酸化炭素排出は75%と見込んでおり、残りの25%はこの基金を通じて、大気中から二酸化炭素を削減することで解決しようとしているとのこと。

そういえば、iPhone 12を買った時の画面保護フィルムも

アップルは製品の製造活動全体においても二酸化炭素排出削減に取り組んでいるし、2017年から使用されているパッケージの紙も責任ある方法(間伐材などを指すと思われる)で調達されたもの。これは、「いつかリサイクル素材または、再生可能な素材だけを使って製品を作れるようになる」というアップルの目標に向けての取り組みの一環だ。

現行iPhone 12シリーズのパッケージは、小さくすることで、輸送におけるCO2の削減も行っているし、このパッケージの93%が木材繊維ベースの素材で作られている。ちなみに、ディスプレイを保護する為に貼られている素材も、iPhone 12からは木材繊維ベースの素材になっている。従来の透明フィルムから、白いフィルムになってることに気付いた人も多いはずだ。

22日まで、Apple Payで購入ごとに1ドルを寄付

また、15日から22日までの一週間、我々顧客がApple Payを通じて、Apple StoreやApple Storeアプリ、アップルのウェブサイトで決裁するごとに、1ドルが自然保護団体に寄付されるようになっている。我々も、アップルの活動に強力することができるというわけだ。

(村上タクタ)

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PROFILE

村上 タクタ

flick! / 編集長

村上 タクタ

デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。

デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。

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