iPhone 13のカメラが激変! 超広角のAF、広角の大センサー、77mmの望遠
flick! 編集部
- 2022年03月07日
(この記事は『flick! 2021年11月号』に掲載された記事を再編集したものです)
なんといっても広角の性能がすばらしい
シネマティックモード、フォトグラフィックスタイルや、ProResなど、新しく搭載されたスーパーな機能に目が行きがちだが、iPhone 13シリーズの進化は、まずその大元になるカメラのレンズ、そして、センサーがしっかりと改善されていることが重要なポイントだ。
3本搭載されているうちの真ん中の画角、26mmの広角レンズは、ずっとiPhoneのメインのカメラとして搭載されていて、スマホのカメラの画角として、このぐらいの画角のものが良いと判断していると思われる。
13と13miniのスタンダードシリーズには、前モデルの12 Pro Maxとほぼ同仕様と思われるf1.6の大型センサーが搭載されている。しかもセンサーシフト式光学手ブレ補正も搭載している。スタンダードモデルに、前モデルの最高のカメラを搭載しているのである。
この広角カメラは、あらゆる写真、動画でメインに使われるからここに注力する意義は大きい。しかし、13 Proシリーズには、さらに大きなセンサーを搭載。f値は1.5とより明るいレンズ。まず、搭載するカメラのスペックをとことんまで上げておこうということだ。実際、動画を撮ってみても、その手ブレ補正の能力の高さには驚かされる。ちょっと前のGoPro並みのなめらかな動画が撮れる。
ググッと大きいiPhone 13 Pro Maxのカメラ。3つのレンズ、それぞれにカメラ本体を大きくしなければならない事情があるのだ。
Phone 13 miniのレンズ部分。小さな本体にも大きなレンズがギチッと搭載されている。小さくてもカメラ性能はスタンダードの13と同じ。
超広角+AFで、マクロが使用可能に
一番ワイドな超広角レンズも良くなっている。13スタンダードではスペック上は変わっていないように見えるが、発表会では性能が向上していると言っている。13 Proでは13mm、f1.8というスペックは変わらないが、オートフォーカスが追加されている。
超広角レンズの場合、部分部分は小さく写るから、望遠と違ってパンフォーカスでも問題は少ないのだ。明記はされてないが、12シリーズの超広角にはAFは装備されていなかった。13 ProのカメラにAFが装備されたことで実現した機能がマクロ撮影だ。他のレンズで撮影していても、ある程度以上近づくと、超広角レンズに切り替わり、マクロモードになる。
3倍望遠はうれしいが1倍との中間が苦しい
さらに、13 Proシリーズのみに搭載されるのが、77mmの望遠レンズだ。
広角の26mmに対して、従来のProに搭載されていた52mmが2倍。12 Pro Maxに搭載された65mmが2.5倍なのに対して、77mmは3倍となる。これはもうポートレートレンズだし、デジタルズームも組み合わせれば中望遠ともいえる。モノをひずみなく撮るのにも適しているし、この77mmが搭載された意義は非常に大きい。ただし、実際に使ってみると26mmとの差が大き過ぎて、望遠にレンズが切り替わったがために、グッと後退しないといけない……なんてことも起こる。
77mmは素晴らしいが、52mmも残しておいてくれれば良かったのに……とはワガママだろうか?
3つのレンズが描く、まったく異なる世界
望遠レンズで撮影したカット。77mmはポートレートレンズとしてもバッチリだ。ピントがしっかり来て、背景には光学的なボケが発生している。
iPhoneのスタンダードレンズともいえる広角レンズである26mm。歪みもそれほど大きくなく、対象も背景もほどよいサイズで入る。
超広角。周りの背景や、空がちょっと歪んで画角に押し込まれるのが、独特のドラマチックな雰囲気を醸しだしている。
(フリック!編集部)
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