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昭和のオヤジが自動運転のトップランナー【日産スカイライン】のプロパイロット2.0を体感!

自動運転車に懐疑的な昭和のガンコオヤジによる運転支援システムの試乗レポート。前回のROOXのプロパイロットから、今回は日産の最新技術スカイラインに搭載されている、プロパイロット2.0を体験。なんと、東京から浜松までほぼ無操作で走る!

「やっちゃえ! 日産!」と、青のモードに入るたびに言っちゃう

「やっちゃえ! 日産!」

プロパイロット2.0が完全に動作しているモードになると、ハンドルから手を放して、思わずそう口走ってしまう。しかし、その語感から感じるようなイケイケの気分ではなく、慎重派のスカイラインのプロパイロット2.0君に「もうちょっと、やっちゃえよ!」というニュアンスを込めて言ってしまう感じだ。

手順を説明しよう。

まず、ハンドル右側にあるプロパイロット2.0スイッチを押す。これで各種センサーなどが仕事を始める。次にSETスイッチを下に押す。車速・車線維持機能が動作し、自動的に加減速して、指定速度を維持するか、前のクルマに一定の車間距離を空けてついていくモードになる。

周囲の状況が良ければ(後述)、プロパイロット2.0表示のハンドルのアイコンが白から緑になる。

緑になれば、車線維持機能が動作し、ハンドルも操作してくれる。ただし、緑だとハンドルに触れていることは要求される。

緑は『プロパイロット2.0君が運転してるけど、ちょっと自信がないから、いつでもヤバかったら替わってね』というモードだ。

そして、さらにアイコンが青になるといよいよ本領発揮。ハンドルから手を放してもいいモードだ(ただし、状況を監督している必要はあり、必要に応じて即座にハンドル操作はできないといけない)。

ブルーになるとプロパイロット2.0がハンドルまで操作してくれて、手を離せる。ご覧のように横の車線のクルマや、前を走っているクルマもディスプレイに表示される。

青のモードに入っていると、驚くべきことに、まったくハンドル操作をしなくてもコーナーを曲がり、車線をトレースしていく。

フロントウィンドウ上にカメラ。HUDも装備

前にひとつのカメラしかなかったROOXに比べて、プロパイロット2.0は数多くのセンサーやカメラ、GPSの情報を取り込んで、総合的にクルマを制御している。

実際、東京インターから浜松までの約250km、運転が怪しげなトラックから離れるために意図的に自分で運転した以外は、本線は全行程クルマ任せで移動できた。もちろん、多くの場合ハンドルに手を置いて前を見ているが、それでも疲れは全然違う。

何もしなくても東京から浜松へ250km移動! 自動運転の時代来た! っていう感じだ(注:日産の表記では自動運転ではなく、運転支援)。

CarPlayはナビの方のタッチパネルで操作できる。iPhoneのアプリのうちクルマの運転に必要な機能だけが表示される感じだ。
センターコンソールのひじかけの下にUSB-AとUSB-Cのコネクターがある。USB-Cがあるのが今風で素晴らしい。

プロパイロット2.0は、意外と慎重派

とはいえ、前述のように慎重なプロパイロット2.0君はなかなかブルーのモードに入ってくれない。つまり運転支援はされているが、手を離せるモードなのは全行程の1/4ぐらい。

新東名を走っていたのだが、まずトンネルに入ってGPSを掴めないと緑になる。雨も苦手みたいだ。何より三角コーンが苦手で、三角コーンがあるとかならず緑のモードに戻る。試乗した時は工事区間が長く、結果として青に入った時間が短かったのかも。

前回試乗したROOXは条件さえ合えば、自動車専用道でなくてもハンドル操作支援を使うことができたが、スカイラインの2.0ははるかに高度な仕組みを使っていて、結果的にハンドル支援してもらえる場所が減っている。

屋根の上にフィンのようなアンテナが設けられている。おそらくGPSのアンテナだと思われる。高精細地図を使っているから、正確なGPSの位置情報が必要となってくるのだ。
スカイラインのアイデンティティである二連の丸いテールランプの意匠も残っている。これだけで、走り去ったときに「スカイライン!」という強い印象を残す。

GPSを使って高速道路かどうかも判定している。

この3D高精度地図データを使ったインテリジェント高速道路ルート走行っていうのは、テクノロジーとしてはかなり高度。

前回のROOXは、詳細なコーナーのデータを持っているわけではないから、急に曲率が強いコーナーがあると曲がり切れない。ハイテクでも、まだ高度でない感じだった。

対して、プロパイロット2.0は強いコーナーが近づくとちゃんと減速する。GPSデータと地図データから、進路上のカーブの曲率に合わせて加減速もしてくれるのだ。

HUDは、フロントウィンドウに速度とプロパイロット2.0関連の情報を表示してくれる。

そればかりか、路面の斜度のデータも持っているようだ。一番驚いたのは、峠の頂上でコーナーに入る時に強い下りに変わるような場面。登りから下りになると、タイヤの面圧が下がるから、大きく速度を下げておかなければアウト側にはみ出してしまう危険があるが、プロパイロット2.0は、そのコーナーの前で、ちゃんと強く減速して路面の傾斜度の違いに備えるのだ。

ここは下手なドライバーより上手くて驚いた。この凄さがお分かりいただけるだろうか?

首都高も走ってみたが、首都高でさえ離合を除けばハンドル操作を任せて走ることができる。北の丸のタイトなコーナーだって、プロパイロット2.0任せで走れる。

ただし、首都高は全体に道路の安全マージンが少な過ぎて『もし、プロパイロット2.0がミスしたらどうしよう』と思って身構えているとかなり疲れる。壁が近いから、動作ミスが万一あったら瞬時に反応しなければ、壁に当たってしまう。というわけで、お勧めはしない。責任はドライバーにあるのだから。

加減速の制御は本当に上手だ。対してハンドル操作はまだまだで、路面のセンターを追っている感じ。多角形のコーナリングになってしまっているので、クルマ自体はユラユラと左右に揺れる。ちょっと酔いそう。ハンドルを切って、アクセルを当てて旋回していく……というイメージにはまだ至らない。

その気になれば3.5LV6+電動の364馬力を扱う快楽にも酔える

渋滞時は楽。前が渋滞していると、ハンドル操作も、ブレーキ操作もなしで、前走車に合わせて停止するまで減速してくれる。停止時間が30秒以内なら、前走車が発進するとそのまま追従して走りだす。「もし、止まらなかったらブレーキを踏まねば……」と身構えていたので疲れたが。慣れれば、渋滞はクルマ任せにできると思う。

ひとつ難儀なのは、合流でクルマが入ってくる時。プロパイロットはどうやら隣の車線のウィンカーまでは見ていないらしく、合流レーンで入りたそうにしているクルマがあっても頑として道を譲らない(笑)。1/10、1/8ぐらい車線に入ってきてもまだ感知しない。1/4ぐらい入ってきてようやく減速して譲るので、このあたりはドライバーが操作して譲らないとケンカになりそう。

自分のクルマだったらなぁ! と思える

CMでキムタクが言う「スカイラインなんて自分で走る方が絶対楽しい……でも、意外とさ、コイツの運転もかなりイケてる」というのは言い得て妙で、自分で運転してもこのクルマは素晴らしい。なにしろ3.5LのV6にモーターを組み合わせた364馬力のFRだ。ハンドルを切った状態で床まで踏めばスキール音を立てて後輪が流れる。楽しいクルマだ。僕もどっちかっていうと、このクルマは自分で運転したい。

しかし、長距離の外出の帰路など、疲れていれば、クルマに任せてゆったり走るということもできる。その選択肢がドライバーにあるというのが素晴らしい。

364馬力の加速ですべてを置き去りにすることもできるし、ゆったりと走ればモーターだけでほぼ無音で走るようなこともできる。本当に万能選手だ。ただ、自動運転に関しては、ここまで慎重派でなくても、もうちょっと自身を持って「やっちゃって」くれてもいいと思うのだ。

245/40R19の派手なタイヤが、アクセルを乱暴に踏み込んでもガッチリと路面を捉えてくれる。タイヤ交換はお高そう。
電動リクライニング装備のレザーシート。乗り降りする時にちょっと座面が後退してサポートしてくれるのがこそばゆい。
複雑で不細工なボンネットのリンク……と思ったのだが、人との衝突時に浮き上がって、はねてしまった人を守る機構らしい。そう聞くと感心する。
天空から見下ろしているようなアラウンドビューモニター。余計なお世話とも思うが、死角に子どもが隠れていたような時を思うと、素晴らしい装備。

SPECIFICATION

日産スカイライン GT Type SP(HYBRID)
価格:616万円~(税込)
◯エンジン/VQ35HR-HM34 3,498cc
◯トランスミッション/7M-AT
◯燃料消費率 JC08モード(国土交通省審査値) km/L/14.4
◯乗車定員/5人
◯駆動形式/2WD FR

昭和オヤジのお気に入りPOINT

このV型6気筒は気に入った!
実際、素晴らしいクルマだった。それもそのはず、お借りしたプロパイロット2.0が付いている仕様は、スカイラインGTのType SP HYBRIDという高級な仕様。オプションを含めると700万円は軽く超える高級なクルマだった。自信なさげで、すぐに操作をドライバーに戻してくれるが、逆にいえばそれは日本の自動車メーカーの誠実さなのかも。

(フリック!編集部)

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