「ヤマップ」に連動!登山好きのための「山歩(さんぽ)保険」誕生
PEAKS 編集部
- 2024年12月25日
登山地図GPSアプリ「ヤマップ」ユーザーのための新しい登山保険が誕生した。これは、アプリと連動しているのはもちろん、保険料は歩いた距離に応じて決まるというユニークなもの。12月11日に提供開始されたばかりの、アウトドア好きには気になる保険だ。
文◉PEAKS編集部
おなじみ「ヤマップ」アプリに連動して自動計測
「山歩(さんぽ)保険」は、ヤマップのグループ会社、ヤマップネイチャランス損害保険が12月11日から販売を開始。ヤマップアプリと連動して歩行距離を計測し、その距離に応じて保険料が変動するという、「テレマティクス保険」だ。
テレマティクス保険とは、IoTデバイスなどから取得した運転データを分析し、そのデータに基づいて保険料を算出する仕組みのこと。主に自動車保険業界で普及が進んでいるが、「歩行距離データと連動して保険料が決まる」という保険商品は世界初(※1)となる。
※1:ネイチャランス損保調べ
前述のとおり、「山歩保険」の大きな特徴は、ヤマップが活動中の歩行距離を自動で計測し、1年間の歩行距離に基づいて保険料が決定されること。登山前に地図をダウンロードしておき、登山口で「活動開始」を押す。下山して「活動終了」を押すと、活動中の距離が計測される。
たとえば、年間の歩行距離が100km程度の場合、追加保険料は570円程度(基本保険料は固定で、保険料の合計は3,370円程度)。保険料合計は最大でも年間5,350円程度と、リーズナブルな設定となっている。
1年間に1回以上登山やハイキングに行ったヤマップユーザーの年間歩行距離の平均は156km(2023年)なので、この保険なら、登山頻度の低い人でも従来よりも低コストで保険に加入できるし、たくさん登る人でも保険料が年間5,350円を超えることはない。
申し込みも簡単で、スマートフォンだけで最短5分で加入できる。登山当日の加入も可能だ。
遭難やケガだけでなく、雪山登山やクライミングも補償
「山歩保険」は、登山中の基本となる遭難やケガなどに対する補償はもちろん、下記のように雪山登山やクライミングもしっかり補償してくれる。
- 遭難捜索費用を最大300万円まで補償
- 骨折などのケガもカバー
- 雪山登山やクライミングもOK。アイゼンやピッケルを使う登山も補償対象
- 登山中のトラブルにより損害賠償請求を受けた際の弁護士相談費用も補償
- 遭難した場合、ヤマップユーザーに目撃情報を募って捜索・発見をサポート
登山中のケガや遭難救助費用の補償に特化することで、そのぶん保険料を抑えているという、山好きには頼れる保険となっている。万一の遭難時には、同じ日に同じ山に登っていたヤマップユーザーへ連絡し、目撃した人がいないか情報を募って捜索に活用してくれるのも、ヤマップグループの保険ならではのサービスで心強い。
「山歩保険」発売を記念したキャンペーンを実施中
発売を記念し、2025年1月31日までの期間限定で特別キャンペーンも実施中だ。「山歩保険」およびヤマップのアップグレード版サービス「ヤマッププレミアム」の新規加入者を対象に、「ヤマッププレミアム」料金(4,680円相当)が6ヶ月無料になる。
より安心・安全な山歩きを楽しむために、保険はしっかり選んで必ず加入しておきたいもの。既に登山保険には加入済みだという人も、補償内容を今一度確認し、「山歩保険」も選択肢のひとつとして検討してみるといいだろう。
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PROFILE
PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
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