本格的アウトドアブランド、マムートがつくる今季の新作ジャケットとバックパック。日本の山にもマッチするデュカンスパイン28-35＆アルパインガイドハードシェルジャケット

PEAKS 編集部

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欧州屈指のアウトドアブランドが手掛ける今季の注目作は、残雪から晩秋まで幅広く活躍するタフなシェルジャケットと2020年の発売以来人気を誇るバックパック、デュカンスパインのアップデートモデル。

編集◉PEAKS編集部
文◉森山伸也
写真◉熊原美惠

1862年にロープメーカーとしてスイスで誕生し、今年で創業163年を迎えたマムート。ウエアからシューズ、バックパック、寝袋まで、優れた開発力で高品質なアイテムを提供し、総合山岳ブランドとして確固たる地位を築いてきた。

他社の追随を許さないマムートのマウンテンギアといえば、半世紀以上の歴史をもち、世界で累計50万個を売り上げたアバランチビーコン「バリーボックス」だ。この冬、7世代目としてフルモデルチェンジを果たし、いまだ進化を続けている。

そんなマムートの勢いは、もちろんほかのプロダクトにも反映されている。2020年の発売以来、バックパックの定番モデルとして人気の「デュカンスパイン」は、肩と腰の動きにバックパックが追従する独自の背面システム、アクティブスパインテクノロジーをさらに進化させ、背面長の調整が可能に。つまり、万人の体に合うよう、さらにフィット感が向上した。そしてUL系のバックパックで定評のある、ハイキング中にジャケットや行動食などの荷物をラフに出し入れできる大型メッシュポケットがフロントと両サイドに加わることで、より使い勝手が向上。素早く内部へアクセスできるボトム部のファスナー、荷重をまとめる金属フレーム、ボトムに内蔵されたレインカバー、貴重品の収納に適した背中のファスナー付きポケットなど、山岳パックに求められる機能が盛りだくさんで、完成度の高いパックに仕上がっている。

今季注目プロダクトのもうひとつは、ゴアテックスのアルパインガイドハードシェルジャケットだ。PFCフリーのゴアテックスePEメンブレンを使用した3レイヤーモデルで、優れた防水透湿性、防風性を実現している。ハーネス対応の2つのフロントポケット、両開きの止水フロントファスナー、ヘルメット対応の調節可能なフードなど、必要最低限の機能を集約し、ミニマルなデザインに。まさに「アルパインガイド」と称される無骨さが特徴だ。ギミックを少なくすることで、軽量化とともに、生地がもつゴアテックスの防水透湿性を最大限に引き出すコンセプトである。あらゆる条件下で体をドライに保ってくれるだろう。

かわいいマンモスの絵柄は、ハイスペックと高い信頼性を示す目印として、今季も輝いて見える。