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ミニマルを求めるクライマーが選んだザ・ノース・フェイスのエクスペディションドライドット。変わる山、変えない装備。鈴木雄大が選ぶ一枚

若手アルパインクライマーで山岳スキーヤーの鈴木雄大さんがいつも愛用しているのはドライドットのショートスリーブモデル。
ヒマラヤでも厳冬期の北海道でも快適と語るその理由を訊いた。

編集◉PEAKS編集部
文◉寺倉 力
写真◉鈴木謙介(インタビュー)、熊原美惠(製品)

「一番下に着るのは、半袖のほうが快適です。それはヒマラヤの高所でも厳冬期の北海道の山でも同じです」

鈴木雄大さんは、このところ目覚ましい活躍を続けているアルパインクライマーであり、同時に山岳滑降に取り組むスキーマウンテニアでもある。一昨年から2年連続でペルーとパキスタンに遠征し、4つの6000m峰で未踏のラインを初登攀(うち1座は初登頂)。さらにその合間には、カナディアンロッキーやジョージア・コーカサス山脈で意欲的な山岳スキー滑降を行なってきた。

そんな雄大さんが最初に「エクスペディションドライドット」を着たのは、2022年にパキスタンのガッシャブルムⅥ峰へ遠征したときだった。

「最初に着たのは、長袖のジップアップモデルでした。最後の集落から、5・6日かけてベースキャンプまでキャラバンするんですが、その間、ずっと着っぱなしでした。氷河の上って、意外と日差しが強くて暑いんですよ。そんなときに、ドライドットの長袖が太陽を遮ってくれ、日が落ちてからの涼しい時間帯や、標高が高くなってからは、逆に暖かくすごせました。体温調整の幅が広いなと感じたことを覚えています」

▲汗冷えを防ぐという機能面はもちろんだが、「この、やわらかなコットンのような優しい肌触りがとても気に入っている」と鈴木さん。

登攀中も含めて、この遠征中はずっとドライドットを着続けた雄大さんには、それ以来、遠征でも国内の山でも手放せない相棒になった。そんな雄大さんは、それ以降の遠征では、つねに2枚のドライドットを使い分けている。キャラバン中はフード付きの長袖プルオーバーモデルを着て歩き、登攀活動に入るときにはショートスリーブモデルに着替えて登るのだ。

え、逆じゃないの?と思われても無理はない。けれども雄大さんにとっては、それがベストな選択だった。氷河を遡るキャラバン中はフードと長袖が、強烈な日差しから肌を守ってくれる。では、なぜそこから先の登攀では半袖を選ぶのか。標高6000mを超えるヒマラヤの岩壁は、氷点下を下回る世界。そこをなぜ?

「理由はふたつあります。ひとつは、フードがないことです。僕はその上に着るグリッドフリースフーディのフードを、バラクラバ代わりにヘルメットの下に被るので、ベースレイヤーはフードなしのほうが、首周りがすっきりします。もうひとつは、半袖のほうが腕の動きがいいこと。すべてのレイヤーが長袖だと腕が窮屈になるので、一番下は半袖のほうが快適です。それは高所でも、厳冬期の北海道の山でも同じです」

なるほど、と思わずうなずかされる説得力。ちなみに、厳冬期の北海道でバックカントリーを滑るときに、よほど寒い日には長袖のドライドットを使うこともあるという。クライミングと違い、スキーでは腕の動きにそこまでシビアに気を遣わなくてもいいからだ。

▲小川山・屋根岩五峰にある「マナ(5.13a)」という高難度ルートにトライする鈴木。スノーシーズンは北海道、秋には海外遠征を控える鈴木さんにとって、フリークライミングに心底没頭できるこの時期は非常に貴重。(写真◉鈴木岳美)

雄大さんが、1カ月前後におよぶ遠征に持って行くファーストレイヤーの枚数は、意外なほど少ない。たいていは、2枚のドライドットに化繊のロングTを1枚。その3枚があれば十分だという。

「遠征の日数が何日でも、持って行くのはいつも3枚くらいです。ベースキャンプではよく洗濯するんですが、ドライドットは乾きが早いから助かりますね」

比較的温暖な季節にも着用しやすいショートスリーブは、ドライドットの着用期間を大きく広げたモデルといっていい。その半袖を、雄大さんは真冬に使うという「逆方向の発想」を見せてくれた。温暖な時期のクライミングでも、厳冬期の北海道のミックスクライミングでも、ヒマラヤの未踏の岩壁でも、肌に直接着るのは半袖のドライドット。次の冬には、自分も一度試してみようか。そう思わせてくれる話だった。

エクスペディション ショートスリーブドライドットクルー

汗冷えを防ぎ、快適な着心地を約束するドライドットシリーズのショートスリーブ。春と秋のあらゆるフィールドや山の往き帰り、真夏は標高の高い山などに最適。着心地は非常にやわらか。

  • ¥12,100
  • サイズ:WS ~ WL、S ~ XXL
  • カラー:ティングレー、他3色
  • 重量:115g(L)

商品の詳細はこちら

▲2枚のポリエステルニットがドット部で連結した構造。汗はドット部を通じて吸水拡散層に吸い上げられ、素早く拡散する。肌面は撥水ドライ層によりドライな状態をキープする。

【Profile】 アルパインクライマー・鈴木雄大

1994年、東京都生まれ。早稲田大学山岳部で登山を始め、フリークライミング、アルパインクライミング、ミックス&アイスクライミング、山岳スキー滑降などマルチな活動を続けるクライマーであり、スキーマウンテニア。過去2年間で、4座の海外6,000m峰にアルパインスタイルで挑み、初登攀や初登頂に成功している。早稲田大学山岳部ヘッドコーチ。

 

企画協力◉ゴールドウイン 0120-307-560
(ゴールドウインカスタマーセンター)
www.goldwin.co.jp/tnf

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PEAKS 編集部

PEAKS 編集部

装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

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