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筆とまなざし#142「一枚の写真から。“小槍”を目指す、お盆休みの旅」

お盆は数年ぶりに槍ヶ岳へ行ってきました。ここ数年、お盆やシルバーウィークの槍ヶ岳は非常に混むらしく、頂上へ行くのに2時間待ちとか。そんな時期なのに槍ヶ岳を選んだのは小槍に登りたかったからで、小槍から西稜を登って頂上へ向かえば渋滞も回避できるだろうと考えたからです。ちなみに小槍とは槍ヶ岳本峰(大槍)の西側にある岩塔のことで、あの「アルペン踊り」に出てくる「コヤリ」です。

その小槍に登りたいと思ったのは、一枚の写真がきっかけでした。山を特集した雑誌の表紙に使われていたモノクロの写真。特徴的な岩塔とその壁に這いつくばる3人のクライマーが写し出されていました。記憶が確かなら、彼らは腰に「綱」といったほうがしっくりくるような麻のロープをくくりつけ、ねじり鉢巻をした出で立ち。その写真が妙にカッコよく印象に残っていたのです。撮影したのが槍ヶ岳山荘の創業者、穂苅三寿雄だということはその少しあとになって知りました。とはいえ、その写真で登っている「右ルート」はわずか2ピッチ(あとで知ったけれど西壁から登ると4ピッチあるらしい)で、小槍に登るためだけにわざわざクライミングギアを背負って行くのもなんだか億劫で、年月だけが経っていました。

調べてみると、小槍は西鎌尾根と北鎌尾根の間に位置する西稜上にあり、その西稜を辿って頂上を目指せば懸垂下降も含めて9ピッチの長さになります。グレードは低いですが標高3000mで岩登りをしてあの尖った頂上へまで登るのは、きっと気持ちがいいに違いありません。相変わらずの猛暑ですが天気も安定していそう。早ければ1泊2日の行程ですが、2泊3日の余裕のある日程で計画を立て、一路、沢渡を目指しました。

ところが……お盆期間中、しかも少し時間が遅かったせいもあり駐車場はどこも満車。わずかな望みを抱いて安房トンネルを越えて平湯のあかんだな駐車場に向かうとなんとか車を停めることができました。そんなこんなで上高地を出発したのは10時ごろ。暑さのなか、比較的良いペースで歩いたものの、予定していた殺生ヒュッテまで行くのは少し厳しい。まあ3日間あるし明日は槍に登るだけ。急ぐ旅でもないからとその日はババ平にテントを張ることにしました。ところがここもお盆真っ盛り。あたりはテントで埋め尽くされていて、わずかに見つけたスペースになんとかテントを張りました。明日はキャンプを殺生ヒュッテに変えていよいよ小槍へ向かいます。早出のために日暮れとともに寝袋に潜り込みました。

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PEAKS 編集部

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装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

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