【専門誌編集部スタッフに聞いた】美味しい山用ドライフードを見分けるコツ&特選3品 [アウトドア]
PEAKS 編集部
- 2015年05月21日
登山者がテント泊するために持っていく“簡易食”がものすごい進化を遂げているらしい。荷物の量が限られる登山者にとって、軽い、かさばらない、は当然ながら、味もかなり美味しいというのだ。スーパーなどでは種類は限られてくるが、登山用品店に行くと種類もかなり豊富。そこで、山専門誌『PEAKS』編集部スタッフが10メーカー・51品を食べ比べてみた!
「うまいかどうか見分けるポイントは“もち米”」by編集長・今坂
“アルファ化米”というものを知っているだろうか? これは、炊いたお米を加工した保存食で、お湯を入れるだけで食べられる。「それって、おかゆみたいになっちゃうんじゃないの?」と心配になるが、なんと炊いたご飯の触感を味わえるというから驚きだ。
ちなみに、編集部イチ押しはアルファー食品の「安心米」シリーズ。白米の他に、山菜おこわなどがあり、優しい味付けとモチモチした触感がたまらない。編集長曰く、「うまいかどうか見分けるポイントは“もち米”が入っているかどうか」とのこと。編集長の舌を信じるかは、アナタ次第。
DATA
「アルファ化米 安心米」100g
五目ご飯(340円+税)、山菜おこわ(350円+税)
わかめご飯(320円+税)、白米(280円+税)
問:アルファー食品お客様相談室(0120-53-2518)
山小屋名物カレーもドライフードで美味しさそのまま
保存食のテッパン・カレーも、登山用品店ならではの絶品カレーが存在する。それがカモシカスポーツの「山宿・戸隠小舎オリジナル・ヒマラヤンカレー」だ。煎りタマネギの甘みと、オリジナルブレンドのスパイスのハーモニーが絶妙で、多くの登山者を魅了してきた逸品。こちらもフリーズドライ加工されているので、お湯を注ぐだけで美味しいカレーのできあがり!
DATA
「山宿・戸隠小舎オリジナル・ヒマラヤンカレー 」42g/500円+税
問:カモシカスポーツ 山の店・松本店(0263-48-2424)
最近流行りの“ジビエ”だって、手軽に食べることができる
もりもりと山の植物などを食べ、環境破壊にもつながっているエゾシカ。環境を守るために捕獲された鹿肉は、加工の手間がかかるとしてなかなか一般流通が難しい。しかし、さすが登山者のための保存食。エゾシカを調理したドライフードもあるのだ。極食の「エゾシカしゃぶしゃぶ ごま風味」の鹿肉は、クセもなく、想像以上に柔らかい。鹿の被害に悩まされている自治体にとっては、鹿肉の需要が高まれば、環境保全にもつながり一挙両得というわけ。食べて環境保全に協力、しかも美味しいとなれば、食べない手はない。
DATA
「エゾシカしゃぶしゃぶ ごま風味」24g/1200円
極食(http://www.kyokusyoku.co.jp/)
編集部では雑誌作りの佳境時の非常食としても大活躍しているドライフード。そんな極限状態で味覚には少し不安があるが…「本当に美味しい」と、とにかく常備しておくと重宝するという。山に登らないからといって食べたことがない人はもったいない。ぜひ、いろいろお試しあれ。
(K)
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PROFILE
PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
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