歩いて旅するから出合える景色がある!ロングトレイルが旅のスタイルを変える [アウトドア]
PEAKS 編集部
- 2015年05月27日
ロングトレイルとは、バックパックを背負って長い道のりを歩き続けられるルートだ。日本でも各地で整備が進み、長いものでは700kmもの道を1カ月半~2カ月かけて旅をする。その行程には、宿泊や食料調達、水場などのポイントが整備され、多くの人が楽しみやすくなった。
ロングトレイルの旅の良さはなんといっても、その土地ならではの自然や風土を感じながら、自分のペースで歩くことにある。いつもと違う景色、出会う人々、触れる文化、味わう食など、歩くことでしか見つけられないものがたくさんある。そこで、国内外のロングトレイルを精力的に歩き続け、アウトドア関係の紀行エッセイや著書も多いシェルパ斉藤さんに日本の代表的なルートを教えてもらった。
スペシャリスト・シェルパ斉藤さんのオススメルートは?
1.みちのく潮風トレイル
全長:700km、踏破日数:1カ月半~2カ月、難易度:☆☆☆
「東日本大震災の被災地をロングトレイルでつなごうと整備が進められ、現在は青森県八戸市蕪島神社から岩手県久慈市までが整備済み。完成すれば、福島県相馬市松川浦まで全700kmにも達する。キャンプ場や空き地など、テント泊ができる場所が適度にある。本格的なバックパッキング向け」
2.信越トレイル
全長:80km、踏破日数:4日、難易度:☆☆
「信州と越後の交易が行なわれた関田山脈に沿って整備された日本を代表するトレイル。日本を代表するバックパッカーであった加藤則芳さんがブレーンとして関わっていただけに完成度が高く、ブナの豊かな自然が素晴らしい。キャンプ指定地もあり、事前に申し込めばテント泊での踏破もできる」
3.八ヶ岳山麓スーパートレイル
全長:200km、踏破日数:10日、難易度:☆☆
「我が地元、八ヶ岳山麓の既存の遊歩道や林道などをつないで八ヶ岳を1周するトレイル。長野、山梨両県にまたがる12市町村を経由し、豊かな自然と歴史・文化に触れあえる。犬連れバックパッキングも可能で、僕は愛犬トッポとともに踏破第一号として認定されている」
自由気ままに歩けるユルさがロングトレイルの魅力
ロングトレイルの魅力についてシェルパ斉藤さんは、「気候や自然が厳しい登山道と違って、ロングトレイルは自由気ままに歩けるユルさが魅力。例えば天候が悪いとき、体調があまり良くないと感じたとき、そんなときはそれなりにのんびり歩けばいい」という。長い道のりを一気に歩いてしまってもいいが、休日に合わせて区切って歩いてもいい。そんな自由に旅を組み立てられるのもロングトレイルの旅ならでは。
四季の移り変わりや、地方や平地・高地によって様々な風景や自然、文化に出合える日本はバックパッキングに適した土地柄といえる。さぁ、バックパックを背負って、ロングトレイルの旅に出よう。きっと、これまでにない出合いが待っているだろう。
(K)
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PROFILE
PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
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