【ふるさと納税】長野 小谷村が「お礼」に登山雑誌を用意。その理由は?
PEAKS 編集部
- 2016年05月27日
長野県の北部に位置する小谷村。そこは、アウトドア天国とも呼べるほど外遊びをするには絶好のエリアだ。ウインタースポーツを楽しむ人なら、スキー場でその名を知っている人も多いかもしれない。
しかし小谷村の魅力は、スキーだけではない。実は温泉、蕎麦や地場産の野菜や果物、そして登山やキャンプ場に里山の残る風景など、様々な観光資源あふれる土地なのだ。
今回、小谷村は、かねてからイベントなどで小谷村と協力してきたエイ出版社との新しい試みとして、エイ出版社が発行する『PEAKS』『ランドネ』の定期購読を小谷村ふるさと納税のお礼品とすることにした。なぜ、「ふるさと納税のお礼」に登山雑誌を……? そこには山に携わる人たちの、ある思いがあった。
始まりは、小谷村の観光担当者の思いから
今回の試みは、小谷村の観光連盟・道村友晴氏からの提案で始まった。
山での楽しみや胸をうつ美しさ、ギア選びに山ごはん、山ファッションなど、毎号あらゆる角度からの登山の面白さを詰め込んだ『PEAKS』と『ランドネ』。その2誌を読み、山への理解と関心を深め、その行き先の選択肢のひとつとして小谷村があってくれれば、と願う道村氏から今回の提案があったことで、2誌との協力が実現したのだ。
山への理解と、土地への還元を、ふるさと納税で叶える
ふるさと納税は、その「お礼品」の豪華さで注目を浴びることも多い。もちろん、そこから土地への興味をもつことは、ふるさと納税が生む効果のひとつであり、応援することで土地の産物を享受することができるのは、土地と寄附をする人との理想の形である。
と同時に、生まれ故郷やお世話になった土地、これから応援したい地域に“自主的に”エールのつもりで寄附をすること、それが「ふるさと納税」の意義のひとつでもある。
ここで小谷村と2誌の取り組みが提案するのは、山というフィールドへのサポートから始まる、地域(この場合は小谷村)への支援、という新しい地域応援の形なのだ。山を愛する人が、山への愛情と理解を深め、 “納税先”としての小谷村への興味を持つ。地面でつながっている山という広い広い“遊び場”への造詣を深める。それはまさしく、山を愛する気持ちをフィールドに還元するための、一人ひとりが自主的にできる新しいアクションのひとつだ。山をめぐる輪が広がり、未来に循環していくことを願ってやまない。
【小谷村のふるさと納税のお礼品 詳細】
・22,000円以上の寄付 ……ランドネ年間購読(12か月分)
・24,000円以上の寄付 ……PEAKS年間購読(12か月分)
長野県小谷村のふるさと納税について、詳しく知りたい方はこちらから↓
http://www.furusato-tax.jp/japan/prefecture/20486
(ヨシザワ)
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PROFILE
PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。