時短料理の強い味方。「焼き鳥缶詰」を使いこなそう！

身近な食材で簡単に作れる山ごはんは、家庭での時短・手抜き料理にもぴったり。今回は、コンビニでも手に入る「焼き鳥缶詰」を使ったレシピをご紹介しよう。
「ビールのつまみでしょ？」とあなどるなかれ。実は「下ごしらえ済み」「油も一緒に摂れる」「日持ちする」と3拍子そろった山には打ってつけの食材で、塩味をチョイスすれば使い勝手は抜群なのだ。そのままラーメンやごはんにちょいのせするのも悪くないが、ここではひと手間かけて、よりおいしくアレンジ。覚えておけば、きっと重宝するはず！

ワンポイントアドバイス

【混ぜる前に缶の中でほぐす】
満遍なく味が馴染むように、焼き鳥は缶の中でほぐしておくといい。余計な器を汚さずに済み、力も入れやすいのでほぐしやすいのだ。

【彩りもおいしさのポイントに】
焼き鳥の色に、トマトの赤、カボスの緑、ユズの黄色が入ると、見た目にも鮮やかで食欲をそそる。味も重要だが、料理は見た目も大切です。

【初級】間違いのない味わい「チキンサラダサンドイッチ」

シンプルなレシピながら、セロリが食感と味のアクセントになり、誰もが納得するおいしさ。パンはどんなものでもOKだが、特にイングリッシュマフィンがおすすめ！

【材料】（1人分）
焼き鳥缶詰…1缶
セロリ…10㎝ほど
イングリッシュマフィン…1個
マヨネーズ…10g
粒マスタード…適量

【作り方】（所要時間5分）
1.セロリを粗く刻んで器に入れる。
2.マヨネーズとほぐした焼き鳥を加える。
3.粒マスタードも好みで加え、よく混ぜてマフィンに挟む。マフィンを焼いてから挟むと、よりおいしく仕上がる。

【初級】お酒のアテに最適！「鳥とカボスの和え物」

トマトとカボスを加えれば、ビールや日本酒にぴったりのさわやかなおつまみに。柑橘類ならレモンやライム、ユズなどを合わせてもOK！　鮮やかな彩りもおいしさのひとつ。

【材料】（1人分）
焼き鳥缶詰…1個
カボス…小1個（ユズやレモンでも可）
ミニトマト…4個
塩…適量

【作り方】（所要時間5分）
1.ミニトマトを半分にカットし、焼き鳥と一緒にフライパンに入れる。
2.トマトをスプーンで潰しながら中火で温める。
3.カットしたカボスを絞って、そのまま加える。味見をして、必要なら塩で味を整える。

【上級】トロ～リ卵の「焼き鳥親子丼」

香ばしい焼ネギの香りが食欲をそそる、焼き鳥缶詰の本領を発揮した一品。卵は白身をメインに、黄身は仕上げに使うと、味わいがグレードアップ！　ぜひお試しを。

【材料】（1人分）
焼き鳥缶詰…1缶
長ネギ…10㎝ほど
卵…1個
白ゴマ油…大さじ1
白ダシ…15ml
アルファ米…1袋

【作り方】（所要時間10分）
1.アルファ米を戻す。
2.カットした長ネギと白ゴマ油をフライパンに入れ、中火で焼く。焦げ目がついたら焼き鳥を加える。
3.水100mlと白ダシを加え、ネギが柔らかくなるまで煮込む。
4.卵を黄身と白身に分ける。白身をかき混ぜてフライパンに回し入れ、30秒したら火を止めて、ご飯にかける。仕上げに黄身をのせる。

焼き鳥は調理の前に缶の中でほぐしておくと、まんべんなく味がなじむ。力を入れてほぐしやすい上、余計な器を汚さずに済むのもうれしいポイント。さて、今日はどのレシピに挑戦しようか。

●小雀陣二
1969年、東京生まれ。アウトドアコーディネーター。アウトドアメーカー、シーカヤックショップを経てフリーランスに。雑誌を中心に広告、テレビ、ラジオでアウトドア関連の撮影や取材をサポートしている。また、キャンプを快適にするためのアウトドアギア開発にも携わる。2013年には神奈川県三浦市の三崎にカフェ『雀家』をオープンした。

（出典：『おかわり！ 山グルメ』、著：小雀陣二）

（エイサイト編集部　ヨシダ）