軽量で快適な登山テント19選!素材とデザインが進化した最新モデルをチェック
PEAKS 編集部
- 2019年11月15日
ダブルウォールタイプのテント紹介
現代のテントの大半を占めるタイプだ。インナーテントとフライシートという二重構造で設営にはいくらか手間がかかるが、それらの間に風が通るので湿気が逃げやすく、内部の結露が抑えられて快適。
また日光を遮断する効果も高く、夏場も他のタイプよりも涼しく過ごせる。フライシートで覆われたインナーテントの前の部分は前室と呼ばれ、ブーツを置いたり、雨天時の調理に使えたりするのも便利だ。
モンベル/ルナドーム2型
快適でいて、かなりの軽量。
46,000円
最小重量:1.56kg
収容人数:2人
問い合わせ:モンベル
インナーテントの四方に短いポールを延ばして前後左右の壁を垂直気味に立ち上げ、テント内部は広い。
このサイズのテントには珍しく、ベンチレーターがなんと4カ所にもついており、暑い時期でも熱気と湿気を逃して快適だ。2人用で重量1.56kgも注目すべき点。
ベンチレーターはバー状のパーツで強制的に開いて通気を促す。その一方で、悪天候時は面ファスナーで閉じられ、雨水が入りにくい。
ハブの連結部分からポール末端が外側に飛び出し、インナーテントの壁を持ち上げる。テントの天井部分が広がり、狭苦しくならない。
ニーモ/ホーネットストーム1P
居住性を犠牲にしないで1㎏を切る軽量性を実現
41,000円
最小重量:0.76kg
収容人数:1人
問い合わせ:イワタニ・プリムス
足元の2隅はバー状のパーツで立ち上げ、寝袋が壁に触れにくいようにデザイン。雨や結露に強くなり、快適度がアップする。
天井部にプロペラのようなパーツがあり、内部を広げるのも特徴的な工夫だ。ペグを打たねば形状が安定しない半自立型だが、その分だけ軽量。
インナーテントのフックをフライシートにかけると、内部スペースが広がる。
MSR/ゾイック1
インナーテントは風通しがよいフルメッシュ
42,000円
最小重量:1.5kg
収容人数:1人
問い合わせ:モチヅキ
蒸し暑い夏に向くメッシュ使いのテント。フライシートの裾が他のテント以上に地面から離れていることもあり、風を内部に呼び込み、熱気を流し出してくれる。
クロスする2本のポール以外にも短いポールが天井にあり、サイドの壁を立ち上がらせ、内部を広くしている。
インナーテントのフロア以外は、ほぼすべてメッシュ。このメッシュは目が細かく、極小の虫も入らない。
プロモンテ/VL-16
山中でも目立つさわやかなカラーリング
43,000円
最小重量:1.21kg
収容人数:1人
問い合わせ:エイチシーエス
オーソドックスなデザインながら、張りのあるパーツで開きやすくしたベンチレーターや、暗闇でもテントの場所がすぐにわかるリフレクターを備えるなど、完成度が高いモデル。
メッシュパネルを備えた入口はL字型に大きく開き、開放感が高いのもポイントだ。
出入り口のパネルは、下部がメッシュになる仕様。フライシートの下から流れ込む風を内部に引き込む。
ライペン/トレックライズ1
シンプルを極めたルックス。日本のテントのスタンダード
42,200円
最小重量:1.46kg
収容人数:1〜2人
問い合わせ:アライテント
丈夫な生地と金属パーツを使い、破損の心配をあまりしないで使える日本のテントの大定番。これを選べば初心者も失敗が少ない。
同社のフライシートはコーティングが劣化しにくく、長く使えるのは意外と知られていない長所だ。
ポールをインナーテントの筒状部分に通すスリーブ式。末端は閉じられ、ポールが自動的に固定される。
ザ・ノース・フェイス/FP1
かわいらしい雰囲気もあるツートーンカラー
46,000円
最小重量:1.29kg
収容人数:1人
問い合わせ:ゴールドウイン
インナーテントの生地は天井付近の一部のみがメッシュ。フライシートの下から流れ込む冷気を体に直接当てないようにしつつ、内部の湿気は逃がそうという工夫だ。
真夏よりも春や秋に向く構造ともいえ、凍えずに眠りたい人におすすめだ。耐水性が高いのも長所。
スリーブに通したポールで、インナーテントを「線」で持ち上げ、内部スペースを広くする工夫をプラス。
ヘリテイジ/ハイレヴォ
細かなアイデアを散りばめた1kgを切る軽量タイプ
49,800円
最小重量:0.94kg
収容人数:1〜2人
問い合わせ:ヘリテイジ
インナーテントの出入り口の2隅、そしてテント裏側にも吹き流し型ベンチレーター。
フライシートのテンションの調整はテープを絞るだけで済み、開くときは面ファスナーで簡単に固定する方式にとどめて、快適性を考えながら軽量に。機能的で個性的なモデルだ。
フライシートの出入り口が三角形に開き、インナーテントのベンチレーターと連動。雨を避けながら換気できる。
ビッグスカイ/チヌーク2Pテント
フライシートの上にまわしたポールで全体を立体化
65,000円
最小重量:1.64kg
収容人数:2人
問い合わせ:ロータス
あらかじめフライシートとインナーテントが連結され、これらをまとめてポールにかければ一気に設営が完了。このすばやさは、悪天候のときほどありがたい。
正面には前室を作るためのポールが位置するが、軽量化したいときは、このポールは使わずに省略もできる。
バックル付きのテープで一体になったフライシートとインナーテント。外してフライだけで使うことも可能。
MSR/アクセス2
シンプルで悪天候に強く、真冬や高山にも対応
85,000円
最小重量:1.64kg
収容人数:2人
問い合わせ:モチヅキ
出入り口が前後にある2人用。各部に強靭な素材を使い、ガイラインをフライシートに取り付ける部分は別生地で補強するなど、強風に耐えられるように設計。
フライシートの下部は地面に近く、風であおられる恐れも少ない。夏以上に残雪期や積雪期に向くモデルだ。
ポールは非常に軽量な複合素材。強度も高く、強風による圧力も受け流し、テントの破損を防止する。
ファイントラック/カミナドーム1
薄い生地と要所の補強で剛性と軽量性を両立
55,000円
最小重量:1.13kg
収容人数:1人
問い合わせ:ファイントラック
1人用で約1.1kgという軽量モデルだが、負荷がかかる部分にはダイニーマのテープを縫い込むことで強度を上げている。
インナーテントの壁は垂直気味に立ち上がり、内部はかなり広い。インナーテントの生地は驚くほどの極薄で、これも軽量化に貢献している。
インナーテントの出入り口は、メッシュパネルも併用されている。暑い時期は換気効率が上がって涼しい。
ビッグアグネス/シーバー2
強度と重量、防水と通気。バランスがいいモデル
28,000円
最小重量:1.62kg
収容人数:2人
問い合わせ:ケンコー社
テントの前と後ろがポールでサイドに張り出し、内部が広くなる構造。天井部分にも短いポールが渡り、頭周りも狭苦しくない。
それほど軽量ではないが、耐久性がある生地を使い、インナーテント上部はメッシュで通気性をアップさせるなど、初心者も使いやすい。
奥に行くに従って狭く、低くなるテント内の上部は、白いメッシュ。風が通り抜け、蒸れと熱気を排出する。
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PROFILE
PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。