つまみを活用した山ごはんレシピ|小雀陣二の山グルメ
PEAKS 編集部
- 2020年01月04日
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軽くて保存性も高いつまみが今回のテーマ。酒の肴や行動食のみならず使い方次第では食材としても有用なのです。
つまみを食材として活用するレシピ
食事、行動食、つまみと、山行に持っていく食材は案外多い。つまみも兼ねる行動食を選ぶことはあるだろう。だが、料理に使うことまで意識して、行動食やつまみを選んだことはあるだろうか。
じつはスルメや鮭トバ、ビーフジャーキー、燻製の鶏ササミなどを水で戻して使えば、旨味たっぷりな料理用食材として活用できるのである。一度試してみれば、「山で魚介類や肉をこんなに手軽に食べれるなんて!」と驚くに違いない。
【初級レベル】鮭トバとキャベツのコールスロー
水で浸けて柔わらかくすると、ほどよい固さになってキャベツとよく合います。
- 調理時間:10分
- 使用する水の量:450㎖
- 食材の重さ:125g
【材料】(1人分)
・鮭トバ……10g
・キャベツ……1/8個
・マヨネーズ……1袋
・塩……適量
・ブラックペッパー……適量
【作り方】
手順1.
キャベツは千切りし、鍋に入れる。
手順2.
事前に水に浸けて柔らかくなった鮭トバを割いて細かくする。
手順3.
マヨネーズを入れてよく混ぜる。味見をして、必要なら塩を加え、仕上げにブラックペッパーをふる。戻した水はスープなどに活用しよう。
【ポイント】
事前に戻しておくと食べやすい
煮込みながら戻すこともできるが、調理前に水に浸して戻しておくとよりソフトな食感を楽しめる。行動中に水に浸けておけば、調理がスムーズ。ジッパー付き袋では破裂が怖いため、小型のペットボトルを使うのが無難。戻ったときの大きさも計算したい。
【中級レベル】スルメイカのトマト煮
トマトで仕上げましたが、大根と麺ツユで煮込めば和風の鉄板メニューにもなります。
- 調理時間:15分
- 使用する水の量:450㎖
- 食材の重さ:340g
【材料】(1~2人分)
・乾燥スルメイカ……1パイ
・トマト……1個
・ジャガイモ……1個
・インゲン……1本
・鶏ガラスープの素……小さじ1
・塩……適量
・ブラックペッパー……適量
【作り方】
手順1.
8等分カットしたジャガイモと乾燥スルメイカを戻しておいた水を鍋に入れ、中火で煮込む。
手順2.
戻したイカ、鶏ガラスープの素を加え、7分ほど煮込む。
手順3.
刻んだトマトとインゲンを加え、さらに2分ほど煮込む。仕上げにブラックペッパーをふる。最後に味の濃さを塩で調整する。おつまみでもパスタのソースとしてもどうぞ。
【ポイント】
ダシと塩気が滲み出る
乾物なので、煮戻す際には多少の塩気とたっぷりのダシが滲み出る。塩を加える際には、乾物に含まれる塩気も計算したい。スルメからは、まるでアンチョビのようなダシが出る。一見、和風の食材に思いがちだが、イタリアン料理に活用しても相性抜群。
【上級レベル】ビーフジャーキーチンジャオロース
ひと手間加えれば、肉ジャガや炒め物にも使えてバリエーションは多彩です。
- 調理時間:10分
- 使用する水の量:100㎖
- 食材の重さ:185g
【材料】(1人分
・ビーフジャーキー……70g
・緑ピーマン……1個
・赤ピーマン……1個
・ニンニク……ひとかけ
・白ゴマ油……大さじ1
・鶏ガラスープの素……小さじ1
・醤油……小さじ1
【作り方】
手順1.
細切りにしたビーフジャーキーと潰したニンニクをフライパンに入れ、ひたひたになるくらい水を注ぐ。中火で5~10分ほど煮込む。
手順2.
ピーマンを5㎜幅に千切りにする。
手順3.
白ゴマ油、千切りにしたピーマンを加えて炒める。鶏ガラスープの素、醤油で味を調える。水分が飛び、ピーマンがしんなりしたらできあがり。
【ポイント
使う直前でも煮ればOK
あらかじめ戻しておくのが面倒なら、薄いジャーキーならば使う直前に少し煮るだけでもいい。スルメなどの固いものは戻りにくく、軽く煮るだけでは戻りきらない。煮戻したお湯には旨味が溶け出すので、スープなどに活用しよう。
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PROFILE
PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
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