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大人数でシェアするレシピ|小雀陣二の山グルメ

登山のソロ化が進み、近年はグループ山行の際でも各自で食事を用意することが少なくないように思う。かつては、グループで山に登るなら、食事は大鍋でいっしょに食べるのが当たり前だった。食材を分担して持てば、いつもより贅沢なものが食べられる。食材だけでなく、調理器具や燃料を共同装備化することで、結果的に荷物の軽量化にも繋がるのだ。なにより、同じ釜の飯を食えば、山仲間との距離がぐっと縮まるはずである。

 

menu①〈トマト大根つけパスタ〉 初級レベル

パスタをソースに絡めずに済む、つけ麺風にアレンジしてみました。
  • 調理時間15分
  • 使用する水の量1.5ℓ
  • 食材の重さ870g

材料(2.3人分)

トマト……………………………中3個
ダイコン…………………………1/5本
オクラ………………………………3本
パスタ……………………………300g
顆粒ダシ……………………………2袋
塩……………………………大さじ1
ブラックペッパー………………たっぷり

1)大鍋にお湯を沸かし、塩大さじ1を入れ、パスタを茹でる。お湯の量が少なめなので、パスタ同士がくっつかないようにこまめにほぐす。
2)別の鍋に大根をおろし、刻んだトマトとオクラ、顆粒ダシを入れてよくかき混ぜて、つけダレを作る。
3)各自、パスタをつけて食べる
POINT   高さの低い鍋が使いやすい大鍋を選ぶポイントは、あまり深すぎないものを選ぶこと。鍋のまま食べることを考えると、高さが低い方が食べやすいし、中身がよく見えるので取り分けやすく、美味しそうに見える。写真のジェットボイルは、直径と高さのバランスが絶妙!

menu②〈キノコの混ぜご飯〉 中級

この方法ならいろいろな味の「炊き込みご飯風」が楽しめます。

この方法ならいろいろな味の「炊き込みご飯風」が楽しめます。
  • 調理時間10分
  • 使用する水の量350ml
  • 食材の重さ520g

材料(2.3名分)

シメジ…………………………1パック
マイタケ………………………1パック
実山椒………………………大さじ1/2
刻み海苔…………………………適量
茹で銀杏……………………………1缶
白ダシ…………………………大さじ2
白ゴマ油………………………大さじ1
アルファ米………………………2食分

1)キノコ類の石突きを切り落とし、手で裂いて鍋に入れる。アルファ米を戻しておく。
2)鍋に白ゴマ油を加え、中火で少し焦げ目がつくくらいキノコを炒めてから、白ダシを加える。
3)戻したご飯を加えて、全体を混ぜる。実山椒、銀杏を入れて全体を混ぜ、仕上げに海苔をふる。
POINT 味をつけた具を後から加える 炊き込みご飯は炊く前に味をつける方法もあるが、味をつけた具材を後から混ぜ込む方法がオススメ。鍋の焦げ付きを避けられるからだ。さらに、後混ぜにすれば好みの量だけ混ぜ込んで、残りの白飯は朝食用に別の料理に使うことだってできる。

Menu3〈中華風あつあつ鍋〉 上級

具は好きなものを組み合わせて、仲間とワイワイ楽しんでください。
  • 調理時間15分
  • 使用する水の量1ℓ以上
  • 食材の重さ1,630g

材料(2.3名分)

豚角煮レトルト……………………1袋
ホタテ缶……………………………1缶
ハクサイ………………………1/4個
チンゲンサイ………………………2個
シイタケ……………………………8個
餅……………………………………4個
鶏ガラスープの素……………大さじ1
エビチリソース……………………適量

1)鍋に食べやすい大きさにカットした野菜を並べる。シイタケの石突きの固いところは切り落とし、柔らかいところは手で裂いてダシにする。
2)鶏ガラスープの素、水を加え、中火で煮込む。
3)豚の角煮を加えて煮込み、野菜が煮えたらエビチリソースにつけて食べる。つけダレはお好みで。
POINT 味は鍋につけず、食べる際につける 鍋も炊き込みご飯と同様の発想で、味は後から取り皿でつけることにしよう。単調な味の大鍋料理では食べ飽きてしまう。全体に味を付けるより、各自が好みの味を選べる方が盛り上がるだろう。鍋に味を付けない方が翌朝のアレンジもしやすい。

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PROFILE

PEAKS 編集部

PEAKS 編集部

装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

PEAKS 編集部の記事一覧

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