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「北穂高小屋」北アルプスの山小屋完全ガイド

登山者にとって快適な山歩きを楽しむための心強い味方、山小屋。館内施設や食事、成り立ちや売店メニューなど、山小屋の膨大な情報を集約しているので、山行計画に役立つこと間違いなし!

山頂からわずか6m

北アルプス一標高の高い所にある山小屋。富士山をのぞけば、日本でいちばん高い所にある山小屋でもある。しかもそれが、切り立った穂高連峰の山頂にあるのだから、こんな場所にどうやって小屋を建てたのか不思議に思うほどだ。

小屋の創業は1948年。北アルプスの山小屋としてはめずらしく、地元ではなく東京出身の小山義治氏が建てた。

小山氏は穂高の岩壁に通っていた登山家で、穂高への愛着が募り、山小屋を建てるにいたったという人物。しかし場所が場所だけに、建設は大変困難を極め、岩がちな山道を、100kg以上ある柱を人力で運び上げて建てたという。

そのようすは、小山氏の著書『穂高を愛して二十年』(中公文庫)に詳しい。ちなみに当時の柱は現在も使われていて、寝室の天井に見ることができる。

穂高の難所・大キレットや、岩登りで知られる滝谷に近く、クライマーやガイドが集まる一方、古くから食事どきにクラシック音楽を流すような、しゃれた雰囲気をもっている山小屋でもある。そのため女性ファンが多いことも特徴だ。

北穂高小屋の2大特徴

まさに山頂にある!

標高3,106mの北穂高岳北峰直下、歩いて30秒もかからない場所に小屋は建っている。山頂からは、北に槍ヶ岳、東に常念岳、南に穂高連峰、西に笠ヶ岳と360度の展望が広がる。この恵まれた立地のため、山岳写真家の常宿としても知られる。

テラスから見た槍ヶ岳。この圧倒的な高度感は、北穂高小屋の大きな魅力だ。

名物は豚のショウガ焼き

北穂高小屋は食事がおいしいことでも有名。夕食に出る豚のショウガ焼きは、山小屋の食事が話題になるときには必ず名前があがってくるほどの定番メニュー。3,000m超という高さながら、圧力釜を使ってご飯もおいしく炊けている。

食堂にはクラシック音楽が静かに流れ、ここが穂高の山頂であることを忘れてしまう。

食器には、足立源一郎という画家の絵をもとに先代主人がデザインしたマークが。

館内施設

「いらっしゃいませ」

入ってすぐ右手が受付。狭いスペースにカウンターが設けられている。到着時、ここで宿帳を書いたり宿泊料金を支払う。

食堂の雰囲気最高

使い込まれて黒光りする壁やテーブルが雰囲気満点の食堂。もう50年ほど変わっていないという。

別棟の乾燥室

トイレの奥が乾燥室になっている。発電機の熱で乾燥させる方式で、無駄な燃料を節約している。

売店コーナー

受付横には、飲み物やお菓子などが売られている。夏には外にも売店が設けられる。

PEAKSもあるよ

受付にある本コーナー。冊数は少ないながらも、場所がら、山岳写真の写真集が目立つ。

食事

朝食

取材時は、目玉焼き、ベーコン、ソーセージの朝食。小鉢は昆布とちくわ、高野豆腐。味噌汁の具はネギとワカメ。それに海苔もつく。

夕食

豚のショウガ焼きとバジリコパスタがメインディッシュ。サラダに油揚げと野菜の味噌汁がつく。連泊の客には異なるメニューが出る。

お土産・売店

本館すぐ横にある売店では飲み物やさまざまなグッズを販売。本革製のキーホルダーや、地元のワイナリーと共同で作ったワインなど、オリジナル製品もクオリティが高いものが多い。

部屋

寝室は二段式が中心。

ほかに、定員10人ほどの個室と4人ほどの小さな個室がひとつずつある(混雑時は相部屋として使用)。薄い紙製の枕カバーが利用できる細かい心遣いもうれしい。

洗面所・トイレ

トイレと洗面所は、本館とは別棟になっている。個室の便器は、大と小を分別して処理できる特殊なものを使用。トイレ棟入口横に小さな洗面台がある。

テント場

小屋から20分ほど離れた南稜上にあるテント場。眺めはいい場所だが、平らなスペースは少ない。

DATA
設営数:20張
利用料:700円/人
水場:なし(小屋で購入)
小屋からの時間:徒歩20分
地面:岩、石
トイレ:なし(小屋のトイレを利用)

「北穂高小屋(きたほたかごや)」の基本情報

設備

テント場:あり
水場:なし
個室:なし
自炊室:なし
乾燥室:あり
お風呂:なし
生ビール:あり

営業期間

4月下旬~11月初旬

電話・電波

ドコモ:良好
au:良好
ソフトバンク:通話不可
公衆電話:なし

収容人数

65人

標高

3,100m

宿泊料金

1泊2食:9,500円
素泊まり:6,500円
お弁当:1,000円

連絡先

090-1422-8886
www.kitaho.co.jp

※2018年2月現在の情報です。営業時間や定休日などは変更となる場合がございますので、お出かけ前にご確認ください。

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PEAKS 編集部

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装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

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