BRAND

  • FUNQ
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • EVEN
  • Bicycle Club
  • RUNNING style
  • FUNQ NALU
  • BLADES(ブレード)
  • flick!
  • じゆけんTV
  • buono
  • eBikeLife
  • Kyoto in Tokyo

STORE

MEMBER

  • EVEN BOX
  • PEAKS BOX
  • Mt.ランドネ

「槍ヶ岳山荘」北アルプスの山小屋完全ガイド

登山者にとって快適な山歩きを楽しむための心強い味方、山小屋。館内施設や食事、成り立ちや売店メニューなど、山小屋の膨大な情報を集約しているので、山行計画に役立つこと間違いなし!

北アルプス南部の雄

日本一有名な山小屋はおそらくここではないだろうか。日本全国100万人の山好き全員が知っている槍ヶ岳の、まさに直下。あの四方が切り立った槍ヶ岳にあって「ここしかない」という絶妙な立地。もうこのロケーションをキープした時点で、山小屋の盛況は約束されたようなものだ。槍ヶ岳山荘はそんな所に建っている。

創業は1926年。以来、改築・増築を重ね、いまでは狭い尾根上に覆い被さるように建物が広がっている。

収容人数450人と、山小屋としては屈指の規模を誇っていこともあり、館内はまるで迷路のように広い。初めて来た人は、迷ってしまうかもしれないほど。

規模が大きいだけに、山小屋として考えられる施設はほとんどあるといっていい。食堂や売店、乾燥室はもちろんのこと、夏山診療所、自炊小屋、冬期小屋と、充実している。また、「キッチン槍」という軽食・喫茶コーナーでは、焼きたてパンの販売まで行なっている。

この充実した設備がありながら、標高は3000m超、そして槍ヶ岳山頂まで30分。そのロケーションのよさと山小屋としての充実度が槍ヶ岳山荘の魅力なのである。

槍ヶ岳山荘のここがおすすめベスト3

槍ヶ岳山荘の魅力は数あれど、やはり槍ヶ岳山頂に近いという立地にとどめをさす。山荘前に立つと、槍ヶ岳が視界を埋め尽くすほどの巨体に見え、ルートが空いていれば30分ほどで山頂に到着できる。槍ヶ岳という超個性的な山にこれだけ接近できるというだけで、山小屋としては他のなにものにも替えがたいアドバンテージをもっているといえるだろう。

槍ヶ岳山頂でご来光を迎えてみたいという人にも便利な立地。小屋の朝食時間前に山頂を往復し、ご来光を見てから食事をして出発、なんてことができるのも槍ヶ岳山荘ならでは。実際、夏のシーズン中には、まだ暗いうちから山頂をめざすヘッドランプの列が見られたりする。この場所に建っている以上、これからも槍ヶ岳山荘をめざす登山者がなくなることはないはずだ。

No.1 槍ヶ岳山頂まで徒歩30分

山荘からの所要時間は、往復で1時間が標準。登るルートはちょうど山荘のほうを向いた面にあるので、混雑状況や登山道のようすをチェックするのも、小屋にいながらにしてできる。この近さは槍ヶ岳山荘の大きな魅力。

No.2 焼きたてパンが食べられる

「キッチン槍」の人気商品、焼きたてパン。ここでパンを焼いているので、3,000mの場所でほかほかの焼きたてパンが食べられるのだ。クロワッサンなどさまざまなパンが販売されている。

「キッチン槍」。ここで昼食メニューやコーヒーなどを頼むこともできる。

カゴに積まれた各種のパン。おいしそう〜。

No.3 名物ちまき弁当

槍ヶ岳山荘の昼弁当はちまき。これがかなりウマイ。ちまきという形態が珍しいだけでなく、味のよさから評判。

館内施設

山荘前のテラスが気持ちいい

山荘前にはベンチやテーブルが設置され、格好の休憩所に。小屋に着いて、夕食までの時間、ここでビールを飲むのは最高です。

広〜い受付

それでもハイシーズンは受付をすませる登山客でごった返す。柱の周囲にあるのは宿帳の記入台。テントの受付もここで行なう。

槍ヶ岳クライミングジム

談話室の一角にはボルダリングウォールが設置されている。3000mの高所で行なうボルダリングセッションはなかなか新鮮な体験だ。

食堂もでっかい

観光地にある大食堂のような広大な食堂。それでもハイシーズンは4回転、5回転する。

乾燥室完備

宿泊者が使える乾燥室。雨の日は干す場所がすぐになくなるので、譲り合って使いたい。

食事

朝食

サバの塩焼き、玉子焼き、つくだ煮、お新香というメニュー。夏の間は5時ごろから朝食がはじまるが、その前に山頂を往復してくる人もいたりする。

夕食

夕食のメニューの一例。このときはジューシーなハンバーグがメイン。メニューはシーズンごとに変わるが、いずれもボリュームは満点だ。

お土産・売店

受付の横にある売店。品揃えは豊富で、お土産からお菓子、山道具までいろいろ置いてある。バッジも種類が20もあり、好みのものを選び放題だ。オリジナルワインや江戸時代の登山地図レプリカなどもある。

部屋

畳敷の個室。宿泊料に加えて個室料金を別途支払うことで利用できる。予約ではなく、到着順となる。

通常の客室は相部屋形式。バックパックは廊下にまとめて置くので、ヘッドランプなどを置ける棚が設置されている。

洗面所・トイレ

バイオトイレと、タンクごと下ろすカートリッジ式トイレを併用している。

テント場

山荘の大喰岳側斜面に木枠で区画がされている。1張あたりのスペースに余裕はないので、大人数用テントは張れる場所がかぎられる。トイレは山荘近くに専用棟があり、水は山荘受付で購入する。

DATA
設営数:39張
利用料:1,000円/人
小屋からの時間:徒歩1分
水場:なし
トイレ:あり
地面:岩、固めの土

「槍ヶ岳山荘(やりがたけさんそう)」の基本情報

設備

テント場:あり
水場:なし
個室:あり
自炊室:あり
乾燥室:あり
お風呂:なし
生ビール:あり

営業期間

4月下旬~11月初旬

電話・電波

ドコモ:良好
au:不安定
ソフトバンク:良好
公衆電話:あり

収容人数

450人

標高

3,060m

宿泊料金

1泊2食:9,800円
素泊まり:6,800円
お弁当:1,000円

連絡先

090-2641-1911
www.yarigatake.co.jp/yarigatake/

※2018年2月現在の情報です。営業時間や定休日などは変更となる場合がございますので、お出かけ前にご確認ください。

SHARE

PROFILE

PEAKS 編集部

PEAKS 編集部

装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

PEAKS 編集部の記事一覧

装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

PEAKS 編集部の記事一覧

No more pages to load