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「双六小屋」北アルプスの山小屋完全ガイド

登山者にとって快適な山歩きを楽しむための心強い味方、山小屋。館内施設や食事、成り立ちや売店メニューなど、山小屋の膨大な情報を集約しているので、山行計画に役立つこと間違いなし!

人気ルートの交差点

花の百名山としても知られる双六岳直下、1935年に創業した歴史ある山小屋。水が豊富で双六池がすぐそばにあり、お花畑にも恵まれた、まるでアルプスの楽園のような山域に建つ。

槍ヶ岳や鷲羽岳、笠ヶ岳、雲ノ平、黒部五郎岳などへアクセスする起点として利用する登山者や、高山植物を撮影に訪れる写真好きなど、宿泊者はここのよさにほれ込んだリピーターが多い。

新穂高温泉からは、朝一に登り始めれば一日でアクセス可能。さまざまな人気山域にアクセスする分岐点にあるため、ここを拠点に日程の長さに応じてルートを考えるとおもしろいだろう。

小屋の歴史は長いが、毎年のように改装を繰り返しているのでいたって快適。さらに、ここに至るまでの登山道はスタッフの手によって登りやすく整備されているので、日帰り登山から次のステップに進んでみたいビギナーにもおすすめしたいルートである。

できるだけ冷凍食品を使わない手作りの料理や行き届いたサービスは、玄人をも十二分に満足させてくれる。まさに山小屋泊まりの醍醐味を存分に味わえる一軒だ。

北アルプス歩きの拠点に便利

シーズンともなれば、大勢の登山者で賑わう北アルプス。同じ北アルプスでも裏銀座へとつながるこの山域は、表銀座に比べると登山者も少なめなので落ち着いて山を楽しみたい人におすすめのエリアである。双六小屋はこの山域の魅力を堪能できるいくつものルートへと続く分岐点に建っている。

選べるルートは、新穂高温泉から鏡平を経由する小池新道、鷲羽岳、烏帽子岳、高瀬ダムへとつなぐ裏銀座ルート、槍ヶ岳へと続く西鎌尾根、黒部五郎岳を経由して富山へと下りる通称ダイヤモンドルート、槍・穂高連峰を見ながら笠ヶ岳につながる稜線を歩くルートなど。日程とレベルに合わせて選ぼう。

人気ルートの基点として機能

槍ヶ岳、笠ヶ岳、黒部五郎岳、雲ノ平など、北アルプスを代表する人気エリアへ向かう分岐点に位置し、どこに行くにも便利な立地。どのルートも次の小屋が比較的近いので安心だ。

昼食メニューも充実

双六小屋は宿泊客用の食事だけでなく、昼食メニューも充実の内容。牛丼やカレーライスなど、腹ペコの登山客でも満足させる納得のボリュームなので、昼どきに立ち寄ってみては。

オリジナルの清酒を発見!

売店をのぞいてみやげ物を物色していると、オリジナルの清酒(650円)を発見。小屋の近くから眺められる光景がプリントされたパッケージはお土産にぴったり。

館内施設

談話室

談話室は座敷タイプ。天気予報などがチェックできるテレビのほか、本棚には常連の写真家の作品集などが並ぶ。

食堂も座敷タイプ

食堂には写真家としても著名な小池潜さんの作品が飾られている。写真好きは要チェック。

乾燥室

談話室脇にある乾燥室。濡れた雨具を干すスペースはこことは別に設けられている。

自炊スペース

水道が併設されていて便利な宿泊客用の自炊スペース。水は上の雪渓からひいている。

ポストも設置

山の上から手紙を出せる郵便サービスもうれしい。シーズン中は公衆衛星電話も設置される。

食事

朝食

焼き鮭がメインの朝食メニュー。少量ずつで品数が多いので、食欲がなくても箸が進む。味噌汁も具沢山で野菜もしっかりと摂れる。

夕食

夕食は双六小屋名物の天ぷらがメイン。山で天ぷらを出す小屋は珍しく、その味は格別。疲れていても喉を通りやすいそうめんもつく。

お土産・売店

Tシャツなどオリジナルのお土産が多く、あれこれ目移りしてしまう。おすすめは小屋周辺で撮られた写真を使ったポストカードのセット。メッセージを書いて小屋のポストから送ってみよう。

部屋

部屋は個室、大部屋、カイコ部屋の3タイプ。何度も改装を繰り返しているので、どの部屋もかなりきれいに整っている。窓も大きくとられており、室内は明るい印象。

洗面所・トイレ

上の雪渓からひいているので、水は豊富。水道の水は飲用可能で無料でわけてもらうこともできる。トイレは水洗式を採用しているのでつねに清潔だ。

テント場

小屋の裏手がテント場のスペース。コルに設けられたスペースなので風が強いことも多い。

DATA
設営数:60張
利用料金:1,000円/人
水場:あり
小屋からの時間:徒歩0分

「双六小屋(すごろくや)」の基本情報

設備

テント場:あり
水場:あり
個室:あり
自炊室:あり
乾燥室:あり
お風呂:なし
生ビール:あり

営業期間

6月上旬〜10月下旬

電話・電波

ドコモ:通話困難な場合が多い
au:通話不可
ソフトバンク:通話不可
公衆電話:あり

収容人数

200人

標高

2,600m

宿泊料金

1泊2食:9,800円
素泊まり:6,800円
お弁当:1,100円

連絡先

0577-34-6268
www.sugorokugoya.com

※2018年2月現在の情報です。営業時間や定休日などは変更となる場合がございますので、お出かけ前にご確認ください。

出典

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PROFILE

PEAKS 編集部

PEAKS 編集部

装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

PEAKS 編集部の記事一覧

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