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「三俣山荘」北アルプスの山小屋完全ガイド

登山者にとって快適な山歩きを楽しむための心強い味方、山小屋。館内施設や食事、成り立ちや売店メニューなど、山小屋の膨大な情報を集約しているので、山行計画に役立つこと間違いなし!

黒部源流の奥座敷

三俣蓮華岳と鷲羽岳の鞍部にあるのが三俣山荘だ。『黒部の山賊』の著者としても知られている伊藤正一氏が拓いた小屋のひとつである。

黒部源流の山々を見渡せるこの小屋は、2,500mを超える場所にあるにもかかわらず豊富な湧き水が味わえる。そして、その美味しい湧き水を使い、サイフォンと呼ばれる道具で淹れる本格的なコーヒーと展望レストランが名物。大きな窓にぐるりと囲まれた展望レストランからは槍・穂高が一望でき、窓枠に切り取られたその景色はまるで絵画を見ているかのように美しい。

近くには百名山のひとつである鷲羽岳、富山・岐阜・長野三県にまたがる三俣蓮華岳がそびえ立つ。東には1950年代に伊藤氏が拓いた伊藤新道が湯俣温泉まで延びている。現在は荒廃して上級者向けのルートとなっているものの、毎年シーズンが終わって小屋を閉めたあとは、スタッフ全員でこのルートを使って下山するそうだ。

最後に、『黒部の山賊』を読むと宿泊する楽しみが倍増することも付け加えておこう。

あの『黒部の山賊』の舞台

近年復刊されて話題となった『黒部の山賊』。じつは三俣山荘を創設した故伊藤正一さんの著書であり、その舞台はこの三俣山荘なのである。黒部渓谷周辺に住み、当時山賊として恐れられていた猟師たちとの生活や自然の話を綴った一冊は、ここに来てから読むと内容と情景がリンクしておもしろさが何倍にもなる。

また、本格的なサイフォンと湧き水を使って淹れるコーヒーも名物のひとつ。展望レストランから、昇る朝日を眺めつつ、香り高いコーヒーとともに始まる一日を想像してみてほしい。なんたる贅沢!

山の展望レストランで本格的コーヒーはいかが?

小屋の2階部分は食堂を兼ねた展望レストラン。槍ヶ岳や穂高連峰のある方位は全面窓ガラスになっており、開放感あふれる造りが気持ちいい。また、山でもサイフォン式で淹れるコーヒーが楽しめる小屋としても知られている。コーヒーと相性のいいケーキやパンが用意されているのもうれしい限り。

『黒部の山賊』の舞台がこの山小屋

当時、山賊として恐れられていた黒部渓谷に住む猟師たちと小屋の創設者である伊藤正一氏との交流と生活を描いた『黒部の山賊』。その舞台となったのがこの山小屋。小屋で購入することも可能。

館内施設

展望レストラン

天気がいい日には槍ヶ岳から穂高連峰、表銀座の山々まで見渡せる展望レストラン。夜もシックな雰囲気漂う洒落た食堂スペースだ。

談話スペース

フロントの裏側が談話スペース。展望レストラン同様、槍ヶ岳方面が大きな窓になっている。

自炊室

素泊まりの宿泊者が使える自炊スペース。水は湧き水をひいているので、無料でわけてもらえる。

乾燥室

シンプルな造りで歴史を感じさせる乾燥室。小屋の左側が食堂、右側が部屋となっているが、そのちょうど真ん中の裏手あたりにある。

食事

朝食

朝食も食べ応えあり。焼き鮭をメインに、卵焼き、キャベツの漬物、ナスの炒め物が並ぶ。盛り付けと色合いも美しく、食欲をそそる。

夕食

夕食のメインは名物ジビエ(シカ肉)シチュー。こんな山奥でジビエ料理が食べられるとは!(写真はハンバーグのときのもの)。

お土産・売店

売店ではTシャツ、手ぬぐいなどのオリジナルグッズのほか、伊藤正一氏の著書『黒部の山賊』も販売しているほか、三俣山荘で刊行している冊子『ななかまど』やオリジナルグッズも購入することができる。

部屋

宿泊は大部屋かカイコ部屋の二種類で、個室タイプの部屋はなし。建物の右側、屋根裏にあたる2階部分にある大部屋の窓からも槍ヶ岳や穂高連峰、表銀座方面の景色を望むことができる。

洗面所・トイレ

トイレと洗面所は建物の中心部分に位置する。標高は高いが湧き水が豊富にあるため、水道の水はそのまま飲用可能。トイレは環境にやさしいバイオトイレだ。

テント場

テント場にも水場あり。トイレは小屋のものを使用。景観がよく、鷲羽岳の迫力はかなりのもの。

DATA
設営数:70張
利用料金:1,000円/人
水場:あり
小屋からの時間:徒歩1分

「三俣山荘(みつまたさんそう)」の基本情報

設備

テント場:あり
水場:あり
個室:なし
自炊室:あり
乾燥室:あり
お風呂:なし
生ビール:なし

営業期間

7月初旬~10月中旬

電話・電波

ドコモ:通話不可
au:通話不可
ソフトバンク:通話不可
公衆電話:あり

収容人数

70人

標高

2,550m

宿泊料金

1泊2食:10,000円
素泊まり:6,000円
お弁当:1,100円

連絡先

090-4672-8108
http://kumonodaira.net/mitsumata

※2018年2月現在の情報です。営業時間や定休日などは変更となる場合がございますので、お出かけ前にご確認ください。

出典

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PEAKS 編集部

PEAKS 編集部

装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

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